春を先取り!冬の食彩
「のれそれ(真穴子の幼魚)」〜ウナギ目アナゴ科〜
高知県では「マアナゴ」の幼魚のことを「のれそれ」と呼び、酢の物や椀だねにして食す習慣が
あります。関西では「べらた」と呼ばれます。流通は2月から6月で、この時期にしか食べられ
ない、まさに今が旬の魚です。市場に「のれそれ」が現れると「もうすぐ春がくるんだなぁ。」
と感じさせてくれます。その身は透明で平べったく、まったくくせはないので生のままポン酢などでトコロテンの様にツルッといきます。
「その透明感が伝わりますか?」
「蛍烏賊(ほたるいか)」〜ツツイカ目ホタルイカモドキ科
「ホタルイカ」といえば富山産が有名ですが、山陰からは一足早く、鮮度のよい身のふっくらしたおいしいものが入ってきます。まさに「おいしい春の味わい」といえましょう。
山陰産「浜茹でのホタルイカ」 富山湾内産
2006年、富山湾のホタルイカは記録的な不漁に見舞われました。漁獲量は例年の三分の一程度でおよそ20年ぶりの不漁だそうです。ホタルイカの生態はまだよく解っておらず、不漁の原因は定かではないが、海水温が低かったことが一因と考えられています。