身の柔らかい魚やヒラメの様にうろこが細かくしっかりついている魚は「すき引き」という技術で皮ごと薄くうろこをそぎ取ります。これ、けっこうむずかしいんです。 天然物は腹側が真っ白なのが特徴です。養殖物は基本的には腹側が黒くなってしまいます。 |
「柳葉魚(ししゃも)」〜サケ目キュウリウオ科〜
ししゃもは親潮寒流の南端にあたる北海道太平洋岸海域にのみ生息する日本固有種です。ふ化して二年目の秋から冬にかけて海から川に上り、産卵します。その直前が漁期になるので一年に約一ヶ月という短い期間で獲れる貴重な魚なのです。市販されている「ししゃも」の約90%は「カラフトシシャモ」という別の魚で、冷凍された状態で輸入され、解凍して干して、再び冷凍されて出荷され店頭に並ぶのが一般的なので、好まない方もいらっしゃるかと思います。しかし、本物の「ししゃも」は、それとはまったく異質のものです。口当たりがふっくらで旨みがしっかりしていて味わい深いのです。「ししゃも」=「干し物」のイメージが強いですが、この時期だけは生ししゃもが食べられます。マリネに、天ぷらに、南蛮漬に、そして焼いてよし!
口に入れたときのほのかな香り、くせになる旨み。まさに大人の為の至上の魚というべきか!?
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メス 体の色は桜色でおなかには約8,000粒の卵を持ちます。 |
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オス メスにくらべて大きく、産卵期には体が婚姻色に変わり黒くなります。 |
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