秋の食彩
「秋の真鯛」〜スズキ目タイ科
四季折々に私たちを楽しませてくれる「マダイ」。秋には秋の美味しさがあります。
脂がたっぷり乗って身が活かっています。
(豊後水道、マルキの真鯛;オス) (秋の真鯛の刺身) (鹿児島、串木野の真鯛;メス)
「噴火湾のボタンエビ」トヤマエビ〜十脚目タラバエビ科〜
北海道、噴火湾では毎年二回、三月と九月にボタンエビ漁が解禁になります。そうです!秋には「噴火湾のボタンエビ」が入ってくるんです!塩焼きも良いがやはり刺身が一番!上品な甘味とプリプリッとした食感は脳裏に焼きついて離れなくなります。そして「みそ」がまたうまいんです。チューチューすって幸せ気分を味わってください。
北海道のボタンエビ漁は明治35年頃、噴火湾から始まりました。漁獲量も北海道全体の二割から三割を占め、「噴火湾のボタンエビ」というブランドになっています。
(9/22入荷、噴火湾のボタンエビ) (ここが噴火湾だ!)
「鯖(さば)」〜スズキ目サバ科〜
一般にサバと呼ばれるのは「真サバ」と「ゴマサバ」ですが、秋に旬を迎えるのは「真サバ」です。5、6月に産卵し、その消耗した体力を取り戻すために夏の間、餌をしっかり食べるので秋には脂の乗りが良くなり一段とうま味が増します。正にその脂にはDHAやEPAをたくさん含んでいますし、その身にはヘム鉄やタウリンも豊富で貧血予防や肝機能、血圧の正常化にも貢献します。今回紹介するサバは「関さば」と並んでブランド化されている神奈川「松輪のさば」です。東京湾の豊富な餌で育ち、脂の乗りも抜群で美味!健康にもいい! そして特有の臭みもなく、「これがサバか?」と疑うくらいうまい!もう食べるっきゃない!
「松輪のさば」
(酢じめ) (塩焼きも絶品!)
そしてもうひとつブランド化されたサバがあります。「金華サバ」です。宮城県金華山 沖で獲れ、体長40センチ以上、脂が乗っていてまるまる太っている事。この三つの条 件を満たすマサバを「金華サバ」と言うそうです。味のほうは他のブランドサバに勝る とも劣らず「とにかく旨い」の一言に尽きます。金華山沖は、潮流が早く、餌も豊富で 他にも良い魚が獲れます。これらの三大ブランドサバは旬の時期がすこしずれています ので「金華サバ」、「松輪サバ」、「関サバ」の順にたのしむ事ができます。 ![]() (金華サバをおろしたところ) ![]() ![]() (金華サバの塩焼きと唐揚) |