一昔前まで、家をつくるときには近くの大工さんに頼むのが当たり前でした。土地の人々の暮らし方を理解し、家の造り方を心得ていたからです。

高度経済成長前後から、都市化により人々の暮らしや家のつくりは多様化しました。そのため、私たちは住まいの本質を見失いがちですが、住まいは人間の誕生から死までの生活の場です。




木を組み上げる建前

墨付けで、木は二度目を生きる


日本の伝統である“木の文化”は大工の技術に受け継がれ、100年持つのは当たり前の民家に見ることができます。

山の樹を伐り、その木を大切に活用する技のひとつが継手・仕口です。長手方向の接合を継手、直交する接合を仕口と呼びます。接合するとその精巧な技は内包され、まさに大工の心が組み込まれているようです。



通し柱の四方差しのディテール

柱梁の仕口に込み栓を打つ

日本古来の建物の多くは、柱や梁などの構造材が見える真壁づくりです。悪くなった箇所の交換が簡単で、維持管理や増改築がしやすく長持ちします。

住まいは買ったときが一番綺麗で時間ともに劣化し、手直しのできないものでは長持ちしません。



上棟時セミナーの風景
住まい手と造り手との顔が見える関係の家づくりは、近くの山の木(西川材)を使い、地元の職人でつくることで、コストパフオーマンスの良さ、環境負荷の少なさ、維持管理のしやすさなどが実現します。




上棟時は木のボリュームで背景が見えないほど。完成時には上棟時の柱梁が見える真壁の家。



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