樹は酸素を生み、二酸化炭素を固定します。伐ったら植える繰り返しのできる人工林は天然林より二酸化炭素の固定で優れています。しかし、現在の山林経営は成り立たず、山の荒廃が進んでいます。


穏やかに流れる名栗川(飯能駅より1分)



飯能の上流・名栗の谷から湧き出る清流
  旧林野庁は森林について、材木や林産物などの経済林を約4兆円、公益的機能やレクリエーション機能などの環境林を約40兆円と試算しています。つまり、酸素の供給、二酸化炭素の固定、水源の涵養など環境林の価値がわかります。

日本の森林は1年間の成長分でその年の全住宅をつくれる蓄積量があるのに、国産材は全需要の2割を割っています。




専門家の指導による植林事業(ユカデ)

植えた後、数年間は下刈りを繰り返す(ユカデ)


秋伐りのあと葉枯らし(名栗)

 山を荒廃から守るには、まず山で食べていけることと、木材の乾燥及び価格の透明性を確保し、木造の信頼を高めることです。

また、山主の売値と建て主の買値との差額や国策として環境林の負担分の扱い方も課題です。そして、流通経費や設計と工事の工夫により費用を捻出し、住まい手自身の生活の見直しも必要です。




架線で山から丸太をだす






70年生の年輪


柱・梁を壁の中に隠くす大壁づくりの家は、安価な外材となりがちです。しかも、25〜26年で壊される今の家は60〜70年サイクルの林業とリンクしません。

地響きと共に倒された木の年輪を目の当たりにすると、林業は経済行為だけでない日本の“木の文化”を支えてきたと実感します。



林の中に既存の木々をできるだけ残して、24坪の小さな“木の家”をつくる。
冬は天井障子で暖をとる和室も、夏ははずして屋根裏を含めて他の部屋と一体となり涼をとる。



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