山を荒廃から守るには、まず山で食べていけることと、木材の乾燥及び価格の透明性を確保し、木造の信頼を高めることです。
また、山主の売値と建て主の買値との差額や国策として環境林の負担分の扱い方も課題です。そして、流通経費や設計と工事の工夫により費用を捻出し、住まい手自身の生活の見直しも必要です。

架線で山から丸太をだす
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70年生の年輪
柱・梁を壁の中に隠くす大壁づくりの家は、安価な外材となりがちです。しかも、25〜26年で壊される今の家は60〜70年サイクルの林業とリンクしません。
地響きと共に倒された木の年輪を目の当たりにすると、林業は経済行為だけでない日本の“木の文化”を支えてきたと実感します。
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