Aspire R

オリジナルF3A機です。
手持ちのキットを素材として活用し、製作しました。原型を留めているのは、ベリーパン、水平尾翼、
垂直尾翼下部の3箇所のみ、あとは個人的な考えに基づきデザインしました。今ページの記事は
参考程度に流し見て下さい。(^^);

デザインテーマ
確かな自己主張
飛行中のシルエットに充分なアイデントがあること。オリジナルへのこだわりですな。
しかし、同時に流麗なフォルムも追求したいところです


諸元
              主翼    : 幅 1890mm コード 460〜210 後退テーパ
                      翼厚 12%,  max Ca 35%層流形、64.3du  
     水平尾翼 : 16.4du 12.2%後退テーパ       
             胴体    : 長 1983mm(スピンナー含む) 高 330mm
            垂直込み側面積 54.3du
全備重量 : 4680g前後をうろうろ           
         

動力源
     電動    : ヌーモーター AMP Futaba       
                Batt Fully Max 10s 4500mah
               Prop メイゾリック  21×14EL


調整フライト

30FLTをこなしました。機体側の基本的な調整は80%仕上げですね。
シルエットは適度なボリュウムに自己満足ですわ。 それにしても、電動機の調整は時間が掛かりますな!
 1回のフライトが短いし、振動が少ない分 調整も細かい。 さて、今回の企画は動力源を決めてから機体
のデザインに取り掛かっています。 21インチものペラを回して飛ぶので、胴体側面を大きくとって、プロペラ
後流を有効に生かし、ナイフエッジ姿勢での尻下げを少なく見せたいところです。そのために、キャノピー部
の全高は330mmとし、ペラ直後の後流を避け(モーター負荷軽減)つつ、バランスのとれた側面揚力を得ら
れる位置としました。キャノピーからの後半部については、流れを継ぎながら水平尾翼下部を充分に意識し
た背中ラインとしての高さを維持し、そのため、降下姿勢から引き起こし移行時の方向安定性を勘案して、
垂直尾翼は420mmもの高さになりました。製作中になかなか作業が進まなかったパートのひとつですわ。

       

水平飛行速度の選定
"見た目ちょうど良いスピード。"  これがまた難しい! ”流れに乗ったロール。” またまた難しい!
プロペラ機は、一直線上を正面で水平飛行するためにサイドスラストが必要です。が、このオフセットの影響
は、多岐にわたり悪戯をします。たとえば、ペラブレーキの掛かった降下姿勢から水平に移る際などはPファ
クターも加わって、ロール方向、ヨー方向共に捩れを発生させます。モーターのブレーキ量と、J2スティックの
追従速度設定で影響の少ない関係を見つけ、あとはスティックワークで対処するしかありませんネ。 ここが
電動機の一番難しいところでしょう? ちなみに、この機体のサイドスラストは 1.4°です。 あくまでも水
平を一直線に飛ぶようになるまで根気よく調整します。ここが決まらないと、お手上げかな。


ダウンスラスト
推力線は、主翼の中心線からリブの厚み分の範囲に設定するのが 影響が出にくいとされています。 ダウンス
ラストの設定量は、正面、背面で全開水平から最スローにしたときの降下率が均等になる角度が飛ばし易いと
言われています。 ダウンスラストを増すと、機体の座りが良くなりますが、反面、最スローでの垂直降下中のア
ップずれも大きくなります。 プロペラブレーキが強ければ、更にアップに! と、なって。結果 ELV Mix を設定する
ことになります。このあたりは、前項でも触れた特性を考慮した上で、自分に合ったセットで妥協するところですな!

重心位置
後方気味に設定することにより、ロール中の挙動変化が少なくなります。 下げ過ぎると 不安定さが出てくる
のですが、目安として、着陸進入に支障を来たさない範囲で適正位置にします。 本機はテーパー比を強くし、
後退翼にすることにより、運動性と安定性の両立を目論見。 層流翼形によって広範囲な重心位置の設定をも
得ようとする、 実に欲張りな考えであります(^^)。。  後方重心を進めていくと、水平尾翼の面積を増して安定
性を確保する必要性に迫られます。 一方、スナップロールでは尾翼の大きさがマイナス要素に作用します。
ほとんどのF3A機が、16.5du前後を採用しているのは バランスの取れた大きさだからです。

動力ユニット
模型ENGを扱うのが楽しみでRCをやって来たのに、環境の変化に合わせないと続けられません。 ハイ!
モーターも当然、慣らし運転が必要です。 特に、部品交換や注油等のOH後には、ペラを手回しして均一で
スムーズな回転が得られることを確認します。 不均一なフリクションが有る様では機体は安定しません。

Aspire R

オリジナルというわけで、フライトインプレッションはありません。
個人的に現時点では、主翼の厚みがあと2mmくらい?欲しいかな、変わらないかな。(飛行速度の幅)
ー、みっちり飛ばして楽しみますワ。


製作記事(Tech page)

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