一般質問−録画配信 
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鳥居のぶあき
飯能市議会議員
      ──────────────────────────────
     ◎市政に対する一般質問(鳥居誠明議員)
┌─────────────┬─────────────────────────┐
│   質 問 事 項       │        質  問  要  旨                  │
├─────────────┼─────────────────────────┤
│1 総合政策について      │(1)中心市街地活性化は飯能らしい再開発で          │
│                    │(2)企業誘致について                      │
│                    │  @基本的な考えは                       
│                    │  A大河原地区への道路問題                 
│                    │(3)公共建築物への木材利用促進について         │
│2 教育問題について      │(1)飯能自然科学館の設立について              │
│                    │(2)夏期休業の短縮について                  │
│3 行財政改革について       │特別会計及び基金の設立、統廃合について          │
│                    │  @水洗便所改造資金貸付特別会計について       │
│                    │  A緑、環境づくり、森林文化都市基金について      │
│                    │  B指定管理者への委託事業は基金の設立を      
│4 保健衛生について      │子宮頸がん予防接種の負担軽減について           │
└─────────────┴─────────────────────────┘
△副議長(内沼博史議員) 次に、17番 鳥居誠明議員
●17番(鳥居誠明議員) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問に入らせていただきます。その前に、まず2年半のブランクがありましたが、この間、議長や監査を経験させていただき、議会や監査関係の方々、市長を初め執行部の皆様にはいろいろお世話になりました。改めてこの場をおかりして御礼申し上げます。ありがとうございました。
 さて、沢辺市長におかれましては、ことしは節目となる10年目でありますが、この間の市政運営について私としては高く評価している面が多くあります。まず、名栗村との合併、国道299号バイパス中山陸橋の完成、土地開発公社からの買い戻しの土地120億円分を残り30数億円程度にしたとか、あと下水道受益者負担金を表面化して約5億円の回収、それから岩沢南北の区画整理事業の見直し、累積赤字数十億円の市立病院を指定管理者に委託されるなど、過去の積み残しだとか懸案事項を着実にこなされてきましたからであります。これからもさらなる飯能市の発展、市民のために御尽力をいただきたくお願い申し上げて、私の一般質問に入らせていただきます。
 まず第1に、総合政策についてでありますが、中心市街地活性化は飯能らしい再開発で、についてであります。
 現在飯能駅北口周辺では、さきの銀座通りの大火の後、そのままになっている空き地や有料駐車場が数多くあり、今こそ大英断を下す絶好の時期だと考え、現在の都市計画を見直し、森林文化都市にふさわしいまちづくりをして、市民にも観光客にも喜ばれるまちづくりをすべきであると考えます。今年度、組織改編で新たに中心市街地活性化推進室を設置したり、推進策定委員会の設立や診断・助言事業などを進めたりしておられます。この診断・助言事業の報告会の資料の中で、市で作成した資料1の活性化イメージ図はわかりやすく、よくできていると思います。これであります。この中で飯能駅、これは中央ですけれども、それから東飯能駅、この右側のほうでありますけれども、ここのすぐそばに「駅周辺の緑化推進、森林文化都市の玄関口」と緑の丸で囲まれております。このことについて、具体的にどのようなことを考えておられるのか、説明のほうをお願いいたします。
△副議長(内沼博史議員) 市街地活性化推進室長
○市街地活性化推進室長(今井直己君) ただいまの御質問でございますけれども、これまでに多くの方々からまち中に緑が少ないという御意見を伺ってまいりました。また、これまで2年間にわたりまして検討してまいりました診断・助言事業の中でも、まち中に緑化の必要性があるという経過から、このようなイメージ図を作成したところでございます。なお、飯能駅、東飯能駅周辺の緑化につきましては、具体的な議論は今後になりますが、専門部会ではまち中に多くの人々が集える広場やポケットパークなどにより、森林文化都市にふさわしい木陰のあるまち中空間づくりをイメージしながら、現在検討している状況でございます。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) 広場、ポケットパーク、木陰というような言葉が出てまいりましたけれども、現在飯能市の中心市街地と言ってもいいんですけれども、駅周辺のところにどのようなものがあるかと考えてみましたら、森林文化都市にふさわしいということで考えると、東飯能駅の西口に大野篁軒さんの書かれたステンレス製のプレートがあります。それ以外に何かほかに、飯能の森林文化都市らしいものをあらわしているものというのはあるんでしょうか。
△副議長(内沼博史議員) 市街地活性化推進室長
○市街地活性化推進室長(今井直己君) おただしの森林文化都市を象徴するようなものにつきましては、今、鳥居議員のほうからおただしのとおり、東飯能駅西口に森林文化都市の碑を設置しております。このほかに、飯能駅南口にはギネス登録されました夢馬を設置しておりますが、今は改修中ということで移設をしているところでございます。
 今後につきましては、ただいま御答弁申し上げたとおり、今後の計画の中でまち中に広場やポケットパークなどを整備することになりますれば、こうしたところに緑化を進め、森林文化都市としての象徴、特徴をアピールできるようにしてまいりたいということで議論が進んでおりますので、よろしくお願いいたします。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) わかりました。ポケットパークとか広場とかということですけれども、私のほうから2つ具体的な例で提案をさせていただきたいと思います。まず1つは道路の、特に中心市街地の幹線道路の拡幅をして、街路樹を植樹する件であります。
 ここに1枚の写真がありますけれども、これであります。これはある大学で街路樹を検討し、まとめた際の写真でありますが、このような通りが森林文化都市にふさわしい通りではないかと考えます。そして、もう1枚はこれであります。これはさきの診断・助言事業の中で、司波先生が資料2として使用されていた写真であります。恐らく八王子市のものだろうと思いますが、現在はこのような形のものが飯能市にはございませんけれども、飯能市では大通り、中央通り、銀座通りとだけ呼ばれております。私から提案するのは、このような植樹をして、森林文化都市としてふさわしくしていくのも1つの手かと思いまして、植樹をした際に、ある通りはハナミズキ通りとかカエデ通りとかサツキ通りとかというふうな、樹木で通りをあらわすという提案でありますけれども、樹木には景観ばかりでなく、安らぎ、木陰、それから車が人や店舗の中に突っ込むというようなことも守られます。また、樹木の高さとか間隔等を考えれば、防災という面も役に立つというふうに言われております。このような提案について、市としてはどのようにお考えかお聞かせください。
△副議長(内沼博史議員) 建設部参事
建設部参事(久保田好一君) 現在の中心市街地につきましては、ほとんど歩道がなく、植栽がない状態でございます。中心市街地以外の道路につきましては、植栽はしているわけでございますけれども、今後幹線道路を拡幅するときには歩道を広く計画し、街路樹を植栽する予定でございます。
 おただしの花の愛称ですか、道路の愛称名というおただしでございます。現在飯能市におきましては、富士見通りだとか八高通り、美杉台通りなどの15の道路に愛称名をつけてございます。また、埼玉県におきましては、国道299号の吾野、東吾野地区を中心にアジサイを植えまして、あじさい街道と呼んでおります。
 議員おただしの道路に樹木を植え、樹木の名称を道路名にする御提案でございますが、市民に道路名がわかりやすく、森林文化都市にふさわしい提案であると思います。今後のまちづくりの参考にさせていただきたいと存じます。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) 確かにいろいろ課題はあるかと思いますけれども、森林文化都市を宣言している飯能市としては、ぜひ考えていただきたいと思います。前向きな答弁ですので、ぜひ実現できるようにお願いしたいと思います。
 次に、2番目の提案ですけれども、定例会の前に全協で、中心市街地活性化基本計画の策定検討委員会の検討状況の資料が配付されました。その基本方針の2つ目に、「まち中散策が楽しくなる回遊路」とありますが、この回遊路についての提案であります。それは例えばですけれども、飯能高校裏側に中山堀がまだ通っております。そこの水を引いてきて、広小路まで持ってきて、そこから表に出して、銀座通りとかもう少し南へ行った春日通りから旧丸広飯能店がありましたけれども、あの丸広の通りを、どちらでもいいんですけれども、幅30センチから50センチぐらい、深さ20センチ程度の小さい小川というか、せせらぎみたないものを通して、それで道路の両側に数十センチ程度の草むらを通すような、つけるような、そして低木樹等があるようなせせらぎ通りみたいなものをつくって、市民の憩いの広場もその付近につくるとか、そういうような形の私からの案ですけれども、この件についていかがでしょうか、お考えをお聞かせください。
△副議長(内沼博史議員) 市街地活性化推進室長
○市街地活性化推進室長(今井直己君) ただいまの御提案のイメージにつきましては、非常によくわかりました。水路をまち中に通すことにつきましては、なかなか難しい面がございます。今後道路整備を進める計画の中では、そうしたものは、可能なところにつきましては検討してまいりたいと考えております。
 広場の御提案につきましては、御提案の趣旨を踏まえながら検討を進めてまいりたいと思います。なお、基本計画におきましても、まち中の路地を活用するなどいたしまして、回遊路づくりを進めるということで、まち中の魅力を高めることにつきましては、十分検討してまいりたいと考えております。こうした御提案が今後の活性化につながっていくというふうなことで考えております。今回の鳥居議員からの御提案につきましては、非常に感謝をしております。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) 確かにいろいろ大変なことはあると思います。時間的なことも予算的なことも、住民の方の御理解をいただくとか、いろんなことがあると思います。さきに中心市街地の活性化の件で申し上げましたけれども、それと先日、久下六道線の道路改良工事の説明会もございました。16メートルの幅にするとか、それについてはどうなのかと賛否両論いろいろありましたけれども、私とすると、先ほど申し上げました森林文化都市にふさわしい姿というものは何なのかということですね。せっかくそういう都市宣言をしているわけですから、それに合ったような道路を含めたまちづくりを進めていただきたいと思います。
 ちょっと時間がありませんので、次に移らせていただきます。
 そこでまた、このような事業をやっていく上では、当然予算とかが必要になってくるわけでありますけれども、私は議員になった当初から企業誘致をというふうに訴えてまいりました。精明東部に七、八社を立地していただき、200数十名の市民の雇用も実現してきております。非常に喜んでおります。
  (「鳥居さんのおかげだよ」という者あり)
 ありがとうございます。まだ十分とは言えない状況であることは、市長も御承知のことと思いますけれども、これから、例えば大河原の場所に企業の誘致をというふうに今取り組んでおられると思いますけれども、市としてどのような形で取り組まれているのか。企業の規模とか業種、形態等について市の考えをお聞かせください。
△副議長(内沼博史議員) 副市長
○副市長(本橋憲一郎君) 現在進めております企業誘致活動につきましては、精明東部地区の特定施設誘導地域と飯能大河原地区について取り組んでおります。そのうち、精明東部地区の特定施設誘導地域につきましては、指定面積の約85%が立地済みとなりました。残っている土地につきましても、引き続き指定方針に基づきまして企業誘致に努めてまいります。
 飯能大河原地区につきましては、都市計画の変更等の法的手続を進めておりまして、県、URと連携を図りながら、来年の3月末をめどに、手続を終えるよう努めているところでございます。その法的手続が終了しました後に、地権者との調整が整い次第、仮換地指定が行われ、早いところでは来年の秋ごろには工場の建設工事に着手でき、平成24年度には操業する企業も出てくるのではないかと期待をしているところでもございます。このような状況から、いよいよ飯能大河原地区につきましては立地に向けた環境が整いますので、本格的な誘致活動に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
 UR都市機構が所有をいたします大街区につきましては、大手企業などの1社が立地し、埋めるということは難しい状況でございますので、最近では優良な中堅企業に対しましても、積極的に誘致活動を行っているところでございます。一部の民有地への誘致につきましても、市内の小規模な工場などに訪問いたしまして、積極的な誘致活動を行っているところでございます。今後はさらに市内で事業を営んでいる工場などにつきましても移転などに関する相談を受けまして、飯能大河原地区への立地に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えているところでございます。企業誘致に関する業種等につきましては、5月の全員協議会で説明を申し上げました基本方針に基づき、誘致活動を進めてまいりたいと考えているところでございます。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) かなり具体的な大河原地区の企業誘致に関しての日程が説明されました。24年度に操業はできるかもしれないと。非常に明るい話題でうれしくなりました。
 それから、業種の形態ですけれども、私としても、今、副市長のほうから答弁のございました大手1社でというよりも、中堅企業の数多くという形は、私もそのほうがいいというふうに思っております。大きい会社が1つどかんと来ると、確かにメリットも大きいんですけれども、狭山市のように大手1社でやられると、何かの拍子にどかんといった場合に、市の税収等、雇用関係も含めて、影響が逆に大きいという面もあります。そういう意味では、中堅企業が多業種で多社いるというほうが、私とするとまちの安定という意味ではいいのかなという気がしております。
 また、大河原地区への今度はアクセス道路の問題に入りますけれども、狭山日高インターチェンジからの大河原地区方面へのアクセスは、以前野田議員が提案されておりました。岩根橋バイパスの件ですけれども、これはなかなかいい案だと思っております。しかし、南からの青梅インターからのアクセスのほうが、飯能市にとっては市街地を通らずに進入してこられますので、市にとっては都合がいいと考えております。しかし、岩蔵温泉の周辺の道路状況が、飯能市にとって大型が入ってもらえるには、ちょっと状況がよくないというふうに感じております。
 そこで、これは提案でありますが、私は以前から、ちょっと話がずれますけれども、ごみ焼却場の建てかえについては広域でやるべきだという提案をしてまいりました。東京都の多摩地区では、ごみ焼却場で困っている市が幾つもあります。ですから、そういったところのごみを広域で処理して、そのときにパッカー車やなんかが通ってきますので、岩蔵地区の道路改良を東京都のほうでやってもらう。そして、飯能市の企業誘致の大河原地区までその車も通ってくるという案なんですけれども、この点についてはいかがでしょうか。
△副議長(内沼博史議員) 副市長
○副市長(本橋憲一郎君) 飯能大河原地区から岩蔵温泉地を経由して、圏央道青梅インターチェンジまでの道路はすべて都道となっております。両郡橋から先でございますけれども、通常の大型車両は通行可能ですが、トレーラーとなりますと狭隘な部分があって、通行に支障を来すところがございます。
 飯能市側は市が県にお願いをいたしまして、一部既に改良工事を実施していただきました。東京都側につきましては、東京都西多摩建設事務所にURが赴きまして、拡幅工事をお願いいたしましたところ、その路線につきましては整備が終わっておりまして、現在のところの整備計画は持っていないということでございましたけれども、飯能市において企業誘致を行うことによって、新たな交通が発生するということであれば、その時点で具体的にどういう企業が立地し、どういう車両がどの程度通行するのかを示していただければ、その整備の必要性を検討して計画化し、整備することも考えたいということでお話をいただいております。そのようなことですので、近いうちに私どもも西多摩建設事務所のほうに出向きまして、そのことを確認し、改めてお願いしたいというふうに思っております。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) よくわかりました。現状より大幅に企業誘致等でなれば、またURのほうで対応していきたいということですので、ぜひそのような形で、先ほどの24年度の操業ですか、それに間に合うような形でぜひ対応していただきたいと思います。
 次に移りますけれども、総合政策の問題で、公共建築物への木材利用促進についてに移ります。これはことしの5月26日に公布された法律で、公共建物にターゲットを絞って、国や地方自治体が率先して木材利用に取り組み、木材全体の需要を拡大させ、森を育て、林業の再生を図るという法律であります。この基本方針の中に、「市町村が整備する公共建物における木材の利用促進に関する方針を定めることができる」とありますが、飯能市においてどのようなお考えがあるのかお聞かせください。
△副議長(内沼博史議員) 市長
○市長(沢辺瀞壱君) その前に冒頭、10年間の私の市政に対しまして、高く評価をいただきましたことを感謝申し上げます。
 さて、公共建物への木材利用の関係でございますが、これらにつきましては、特に飯能市でも大変戦後に植林された人工林が利用可能になっているわけでございますけれども、これが伐採されないままになっているという状況でございます。今度できた新しい法律につきましては、木材の利用を通じまして林業が持続的な発展をする、あるいはまた森林の適正な整備・管理が行われる、あわせまして木材の自給率が向上する。こういうねらいがありまして、農林水産大臣、あるいは国土交通大臣がこの基本方針を定めて措置を講ずるというものであります。
 飯能市におきましては木材、あるいは林業関係者にとりましては木材利用を法律に定めて、木材をできるだけ使っていただけるということは、大いに期待のできる法律ができたというふうなことであります。先ほど内田議員にもお答えをいたしましたが、1つの明るい兆しが見えてきたという、そういう感じがするわけでございます。
 現在国のほうでは基本方針案が示されまして、これに対しまして9月12日までにパブリックコメントを受ける、そしてまた10月1日から施行される予定だというふうに聞いております。そうした中で、飯能市におきましては森林を持っている市として、あるいはまた木材需要に取り組んでいる市といたしまして、特に公共建物としては、名栗の小学校などの建設をした経験もあります。そこで、このパブリックコメントに意見を申し上げたいと。それをもって飯能市の考え方としたいというふうに思っているところでございます。その内容につきましては、この法律が効果的に施行されるためにはそれぞれの市町村の首長、あるいは議会、議員の皆様方の理解がまず必要ではなかろうかというふうに思っています。そして、それぞれの役所の中で木材を使う体制の整備といたしまして、木材の利用ですとか、あるいは使い方をよく理解した設計担当者の配置、こうしたものがそれぞれの市役所でしてもらわないとだめではないかというふうなことであります。
 また、公共建築物が木材を利用することによって、民間への利用状況が波及されるということでありますが、これについてもやはり木のよさを生かせるためには、発注者の理解というものも求める必要があるわけですが、これらについても市町村でそれらに理解を求める工夫が必要であろうというふうに思っています。
 制度の運用に当たっては、今まで使っていたコンクリートだとか、あるいは鋼材というものを単に部材として木に変えるという発想だけでは、なかなか法律の運用はうまくいかないだろうということです。市としては、まずそれらをきちんと、各市町村にちゃんとした教育と申しますか、そうしたものが前提になければいけないというふうに思っているわけで、これをパブリックコメントとして意見を申し上げたいと思っています。
 また、この法律ができますと、森林林業につきましては木を扱う人、この人材というものを、やはり長い年月をかけて育てていかなければならないわけでございます。木を使うということは、やはり人を育てるということにつながるわけですので、それらの制度的なものもきちんとやっていかなければいけないと思いますので、それらを市としても今後取り組んでまいりたいというふうに思っているところでございます。
 そうした中で、飯能市でも単独で事業を行っております西川材の使用住宅の補助金がありますが、これらとさらに国の方策とをあわせまして、飯能市でも一層の木材利用を波及させていきたいというふうに思っているところでございます。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) なかなか簡単には、すぐ思っただけではいかないなということがよくわかりました。職員、市民、それから木を使う人とのレベル合わせとか人材育成も必要だということがわかりましたけれども、飯能市とすると、現在は今立ち上がっている計画の中では、シルバー人材センターとか山手町に新しい図書館、それから総合保育施設等も計画されてあるわけですけれども、この辺も含めて、今後の流れとしてはどのように進められていくのかお聞かせください。
△副議長(内沼博史議員) 市長
○市長(沢辺瀞壱君) 飯能市といたしましても、木材を使う法律ができたことによって、それぞれの市町村がいろいろと今後取り組むと思いますけれども、1つのリーダー的な存在として、それらを発揮していきたいというふうに考えているところでございます。そうした中で、今後の計画については、例えば今お話しの図書館、これは全部木はできませんが、木質化ということでいきたいと思っていますし、あるいは保育所でも総合保育所も、可能な限りというふうな考え方でいます。シルバーにつきましては、これは完全な木造でございます。また、公衆トイレにつきましてはかなりの数をつくってまいりましたけれども、今後トイレについてはまた木造化でずっといくということです。あと学童保育についても、加治、双柳、一小をやりました。今後、今は計画がありませんが、あるものについてはやはり木造と。そしてまた、小・中学校の改修なども行われますが、可能な限り木質化を図っていきたい、そんな考えでいるところでございます。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) これから先の計画をお聞きいたしました。今、中に出てきた公衆トイレのことですけれども、以前私も秩父市のポケットパーク、小さいところに公衆トイレがある。ここも木を使ってしっくいで、非常にすばらしいきれいなトイレがまち中にありました。今、沢辺市長のお考えも、それに近いようなものかなという気がしました。それがまた西川材の売りにもなると思いますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
 続いて、2番目の教育問題に入らせていただきます。飯能市は「緑と清流のまち」と、市民憲章にも一番最初にうたわれております。その中で私としては動植物についての生態系のこととか地質のことについて、ちょっとお尋ねしたいと思います。
 平成21年に飯能市が日本生態系協会に委託してもらった調査資料とか、平成13年に天覧山・多峯主山の自然を守る会のグループが調査した資料、それから平成16年に入間川流域で川越市、狭山市、入間市、飯能市、当時の名栗村、この4市1村が発行した入間川再発見という資料がございます。これはなかなかそれぞれによくまとまっていると思います。これらの資料にたくさんの動植物等が載せられております。また、入間川再発見の中には、秩父中・古生層という山岳地帯、それからこの飯能市はここに端を発する関東平野、しょっぱなになっているところですけれども、その境目になっているわけです。そのことについてこの入間川再発見には、ちゃんとカラーの図式できれいに説明されております。このようなものがばらばらになっているんですけれども、飯能市の中にはこれを1冊にして、こういった動植物、自然科学が、こういうものがあるんだというものが現在1冊にまとまっておりませんけれども、その辺のものをカラー写真にしたものとか、CD−ROMで鳥だとかカエルだとかシカだとか、そういった鳴き声が聞こえるようなものをつくったらどうかというふうな考えですけれども、どうでしょうか。
△副議長(内沼博史議員) 教育長
○教育長(鯉沼文夫君) ただいまおただしのように、飯能市史として、飯能の自然につきましては植物編、動物編、地形・地質編のそれぞれ分冊でこれまで資料化をされております。これはすべて白黒写真でございます。おただしのカラー化した資料、あるいは資料のCD化につきましては、現在のところは考えておらないところでございます。なお今現在、生涯学習課におきましては、植物の分布状況を調査しておりまして、その後、これを資料としてまとめる予定でございますが、これにつきましては、写真としてはカラーとしていくような予定でございます。動物、地質への調査拡大につきましては、今のところ未定でございます。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) つくる予定はないということで、ちょっと残念だなという気がしております。現在飯能市には郷土館がありますけれども、ここは歴史・芸術等、人文史学的な資料館であります。飯能市の自然科学は、市内の大人や子供も大事ですけれども、10年、20年、いつになるかわかりませんけれども、これから先を考えると、狭山市、入間市との合併があるかどうかわかりませんが、そういう人たちにも飯能市の自然のすばらしさというものを訴えていく必要があると思います。そういった意味でも必要ですし、また環境を学ぶとか、観光、エコツーリズム等で飯能市は人を呼んでいるわけです。そういった場合にも自然科学館というものがあれば、飯能市民以外の人たちにも広く飯能市のすばらしさというものは訴えられると思うんですけれども、この考えについてはいかがでしょうか。
△副議長(内沼博史議員) 教育長
○教育長(鯉沼文夫君) 近年、子供たちの自然に触れる機会が大変減っておりまして、自然を探求する心や態度を育てるということは、大変大切なことだというふうに認識しております。飯能市は首都圏にありまして、豊かな自然に恵まれており、おただしの自然科学館の設置は子供にとりましても、また大人にとりましても、自然科学に興味・関心を持ってもらえるとともに、森林文化都市にふさわしい施設であり、飯能市の特色を市内外にアピールでき、まちづくりに生かすことのできる施設になると、そのように思っているところでございます。しかしながら、おただしのような施設を今すぐに設置することは難しいと思っております。また、施設を建てればすぐに利用できるというものではなく、事前に多くの標本や資料、データを収集し、管理しておかなければならず、設立に向けては大変長期間の準備を必要とする事業であると、そのように考えております。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) 確かにそのとおりだと思います。ただ、必要性は認めていただいたので、うれしく思っておりますけれども、確かに管理等もいろいろ大変なことはわかります。
 その中で1つ建物についてですけれども、飯能駅から先ほど私の提案させていただいたせせらぎの遊歩道みたいなものが通ってきて、それから飯能河原、あの辺に行くには、自然を感じていただくにはとてもいいところだろうと思うんです。飯能河原の直前にこども図書館があります。例えば今度山手町に新図書館ができますので、親子が一緒に見られるような図書室みたいなのがあれば、こども図書館の中身を全部山手町のほうへ移していただいて、そのこども図書館を自然科学館というふうな形にすれば、木でできたすばらしい建物でありますし、飯能河原にも非常に近いということで、最適ではないかなという気がしておりますけれども、いかがでしょうか。
△副議長(内沼博史議員) 教育長
○教育長(鯉沼文夫君) 飯能市の新図書館基本計画の中で、基本方針としまして、新図書館は主に成人、青年を対象としておりますが、この中で児童の貸し出しの一部も行うことになっております。しかしながら、この主な業務はこれまで同様にこども図書館で図書サービスを行うということを基本方針にしております。したがいまして、こども図書館を自然科学館として活用する予定は現時点では考えておりません。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) 現時点ではという言葉に少し光明を見出しました。まだ望みがあるなという気持ちで、少しうれしく思いました。
 かわりにですけれども、もし仮にそれができないのだとしたら、私はもう1つ提案させていただきます。市民会館の隣に郷土館がありますけれども、この郷土館の一部、先ほど説明しましたけれども、この郷土館は人文史学的なものしか今ありません。あそこの玄関ロビー、入り口がちょっと引っ込んだところにありますけれども、あれを市民会館の駐車場側のほうに、もう少し北側のほうに広げて、今ある少ししかとめられない駐車場がありますね、郷土館用の。あそこの部分と、それから郷土館の西館のほうに、道路側のほうに少し草木が生えている空き地があります。あの辺のところを改造して、増改築して自然科学館とするような方法もあるかと思いますけれども、いかがでしょうか。
△副議長(内沼博史議員) 教育長
○教育長(鯉沼文夫君) 現在郷土館にある収蔵庫には、収蔵物が埋め尽くされておりまして、さらに資料や標本などを収蔵しておくスペースがない状態でございます。また、自然科学を担当する学芸員もいないということもありまして、先ほど御答弁申し上げましたとおり、今すぐ科学館を設立すること、また郷土館の改修をもって科学館の性格もあわせた郷土館、このような郷土館として開館するということは困難であるというふうに考えているところでございます。まずは飯能市の豊かな自然の中で、さまざまな動植物や地層などを直接接することのできるような自然観察会を開催していくことや、あるいは自然科学に関する企画展や講演会を郷土館や公民館などで開催する、またそれに必要な資料や標本を蓄積していったり、自然科学会を行うための指導プログラム、またさらには指導者の発掘など、飯能の自然を学ぶ環境を整備していくことが必要であろうというふうに考えています。
 おただしの施設の設立につきましては、郷土館の活用なども含めてさらに多くの市民の皆様の声を聞きながら、具体的な手だてにつきまして研究していくことが必要であると、そのように考えているところでございます。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) 改めて必要性は認識していらっしゃるということで、うれしく思っております。確かに収蔵物が今の郷土館は多いということも承知しております。また、学芸員の方がおられないということですけれども、収蔵物に関しては以前、現図書館が新図書館に移った場合には、あそこを倉庫にするという話があったと思います。ですから、そのようなこともぜひ考えていただいたり、それから学芸員については、私は市民から募集するというような方法もあると思うんですね。確かに自然科学を理解した学芸員が市職員としても必要だとは思うんですけれども、そういった意味で広い視野というんですか、考え方で前向きな検討をお願いしたいと思います。なぜかといいますと、先ほど言いましたけれども、これから先、飯能市民の大人、子供だけじゃなく、近隣の市町村に対して飯能市のすばらしさというものを訴えていくことが非常に大事だろうと思っております。じゃあ、それは何なのかといったときに、一目で見られる、その場ですぐ訴えられるものがぽんと出せるような形で準備しておかないといけないと思っていますので、これは確かに二、三年でできるという気はしませんけれども、数年かかってでも少しずつ準備しておく必要があると思いますので、前向きに検討していただきたいと思います。
 次に、教育問題の2番目ですけれども、9月定例会の前の全員協議会で教育長から、来年度から夏休みを1週間短縮したい旨の説明がありました。この件に関しては、私も背景については理解できるんでありますが、自分が子供のときどうだったかなとそのとき思っておりました。たしか私は1日でも1週間でも長く休みがあればいいのになと思ったものですから、それが1週間短縮されるのは、子供としてつらいものがあるだろうと思っておりました。
 一昨日、石田議員の質問にもありましたけれども、来年度から実施するという確定的な答弁がありましたけれども、私とすると短縮した5日間を、例えば月1回、土曜日の半日を登校日とすれば10カ月で対応できるわけですね。そのようなことも検討されたのかどうかお伺いいたします。
△副議長(内沼博史議員) 教育委員会事務局参事
○教育委員会事務局参事(北野 哲君) 今おただしいただきました方法でございますが、年10回土曜日を半日とした場合に、30時間という授業の増加になります。授業の実数の増加と確保という点では大変メリットのある方法でございます。しかしながら、現在学校週5日制という前提の中で動いている、それが定着している中では、この方法を実施していくためにはクリアしなければいけないものが幾つもありまして、難しいと判断したところでございます。なお、この土曜授業につきましては県議会でも取り上げておりまして、県教委はその中で、全市町村にかかわる問題であり、県も市町村とともに考えていきたいという考えを示しているところでございます。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) 月1回の土曜日の半日という形もいい方法だというのは理解していただいているみたいですけれども、なかなか難しいという御答弁であります。確かにいろいろ問題もあるかと思います。いろんな形で、石田議員の質問の中にも5種類の方法で検討されたという御答弁もありましたけれども、その中で夏休みを1週間短縮するという結論が出されたのだろうと思います。
 あと1つ、PTAとか保護者、そういった人たちが夏休みを1週間短縮する件についての意見等はどういったものがあったのか。そういったものの声をどのような形で吸い上げているのか。例えばアンケート調査をしたようなことがあるのかどうかお尋ねいたします。
△副議長(内沼博史議員) 教育委員会事務局参事
○教育委員会事務局参事(北野 哲君) 2年余り、この短縮ということにつきましては、幾つかの学校で試行実施をしてまいりましたが、その学校を通してやりながらということでございますが、保護者や地域の方々の声が届いてまいりました。そういうことで、メリット・デメリットを把握してきたというところでございます。実際には、今御質問いただいたアンケートという形での意見集約はしてこなかったというところでございます。今後、来年度に向けまして、各学校で保護者等に丁寧に説明していくように指導してまいりたいと考えているところでございます。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) 2年間検討されたという形でありますけれども、その中で1週間短縮という結論が出されたんだろうと思います。アンケートはやっていないということでありますけれども、来年の夏休みからということであれば、カリキュラムを組むのは恐らく来年の2月か3月、新学期が始まる前には当然決まっていると思います。そうすると、保護者とか児童・生徒の意見を聞くというのはそれ以前でなければいけないと思っておりますので、恐らくことしじゅうぐらいにはそういったことが出されないと、来年のカリキュラムの編成には間に合わないだろうと思います。先ほど説明をというふうに言いましたけれども、先にこれありきじゃなくてそういった声もくみ上げて、どういった形にするのが最善なのかということも含めて、ぜひ保護者、児童・生徒の声も反映していただきたいと思います。これは要望にとどめます。
 次に、3番目の行財政改革に移らせていただきます。まず、特別会計及び基金の設立、統廃合についてであります。1番目の水洗便所改造資金貸付特別会計でありますが、昨年度の決算書を見ましてもそれほど多くないと思いますし、貸し付けというスタイルは、奨学金だとかいろいろあるんですけれども、それを除いてこの水洗便所の改造資金の貸付特別会計だけが残っちゃってあるわけですが、これは水道特別会計の中に繰り入れても差し支えないんじゃないかという気がするんですが、考えをお聞かせください。
△副議長(内沼博史議員) 総合政策部長
○総合政策部長(新井 茂君) 水洗便所改造資金貸付特別会計のおただしでございます。この会計制度は昭和41年に創設したものでございまして、大変公共下水道の利用の増大を図るために、無利子の貸し付けということで行ってまいりました。この制度によりまして、特別会計を設けたわけでございます。しかしながら、過去5年間の状況を見ますと、1年度の大体貸し付け件数が10件に至っておりません。また平成21年度、昨年度は1件、そしてまた今年度の現状では1件という状況でございます。このような状況を見ますと、単独の特別会計をもって会計処理をする必要性は薄いと思いますことから、この会計につきましてはまず廃止の方向で検討していきたいと考えております。ただこの貸し付け制度につきましては、引き続き何らかの形で続けていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) 小さいあれかもしれませんけれども、こういった形で少しでも事務の負担が軽減されればいいなと思っております。制度自体は残すけれども、この特別会計は廃止の方向でという形でよろしくお願いいたします。
 じゃあ、2番目の緑の基金、環境づくり基金、森林文化都市基金のことについてでありますけれども、この3つについて名前だけ見ますと、かなり似ているような感じがいたします。しかし、緑の基金については目的がトラスト用地の取得という形でありますので、かなり額が大きくなっております。2億円だったかと思うんですけれども、これは単独で残しておく意図は、必要性はわかるんですけれども、環境づくり基金と森林文化都市基金については、かなり目的、内容が似ていると思いますので、これについては統合してもいいんじゃないのかなという気がしておりますが、見解をお聞かせください。
△副議長(内沼博史議員) 総合政策部長
○総合政策部長(新井 茂君) ただいま3つの基金につきましてのおただしでございます。緑の基金を除きまして、環境づくり基金、そしてまた森林文化都市基金でございますが、それぞれの目的によりまして設置されたものでございます。環境づくりにつきましては、学校の環境教育の教材としまして、また森林文化都市につきましては、森林体験学習のための機材の購入というところでございます。やはり設置目的が異なっておりますことから、今後このまま基金を設置しておきまして、現在のところ統合せずに運用、そしてまた管理してまいりたいと思いますので、御理解をよろしくお願いいたします。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) わかりました。それぞれに目的があることは承知しておるんですけれども、またそのときに見直していけばいいのかなという気もしますので、そのときに検討していただきたいと思います。
 3番目の指定管理者への委託事業は基金の設立を、ということであります。これについては今定例会で議案として出されておりますけれども、公共施設の整備基金が出されております。これは道路とか橋、公園などの施設にとって、大規模な改修が行われる際の準備として必要であることは理解しております。一方で近年市民体育館、野球場、ホッケー場、テニス場などの体育施設とか総合福祉センター、それから東吾野医療介護センターなどは指定管理者へ委託されてきております。そういった形で、その中で現在名栗のさわらびの湯は単独で基金として設けられております。こういった形で指定管理者にした場合に、その運用にかかった修繕費だとか経費、また利益が出てきた場合、市への繰入金になった場合のことなどを考えると、単独にして基金を設けておく必要があるのではないかなと考えておりますけれども、この点についてお考えをお聞かせください。
△副議長(内沼博史議員) 総合政策部長
○総合政策部長(新井 茂君) この指定管理者制度の導入しております施設につきましては、現在13施設ございます。そのうち、御指摘がございましたさわらびの湯につきましては、名栗から引き継ぎました基金でございます。この基金につきましては議員御承知のとおり、指定管理者からの納付金がございまして、それを積み立てているというところでございます。
 指定管理を導入した施設については、この基金をおのおの設置するというようなおただしでございますが、運用経費などこういったものは、特別にまたこちらのほうでも予算用ですね。お手元にいつも行っております歳入歳出の予算別の事項別明細書の中に、「施設管理運営事業」ということで設けまして、修繕料等が明確になるように表現しております。今回このようなところで、新たにおのおの基金を設けるということは現在考えておりませんので、御理解をお願いしたいと思います。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) わかりました。今、事項別明細書の中で施設管理金みたいな形で管理していくというお話がありましたけれども、ということは、この公共施設整備基金の中ではなくてという形ですか、それは。
△副議長(内沼博史議員) 総合政策部長
○総合政策部長(新井 茂君) 現在の予算措置上の関係が、その事項別明細書の中に修繕料等の経費が表現されております。今回の公共施設整備基金の内容につきましては、そういったものがあった場合には、この中で例えば補助簿的なものを設けまして、あくまでも公共施設というのは幅が広いものでございますので、その施設ごと等に内容を明確にしまして、管理していきたいという考えでございます。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) 公共施設ごとにということでありますので、例えば市民体育館とか東吾野医療介護センター、これから先は市民会館等もなってくるかと思うんですけれども、そういった設備も基金の私は対象にしておいて、出入りを、入りと出をはっきり明確に分けておく必要がそれぞれにあるのではないかと思っていますので、これから先検討していただきたいと思います。これは要望にさせていただきます。
 最後に、保健衛生問題についてであります。これについては、ことしの3月定例会で石田議員、6月議会で椙田議員も質問されておりました。私からも質問させていただきますけれども、がんの特徴とか予防接種の効果などは、お二人の議員から詳しく述べられておりましたので、私からは割愛いたします。埼玉県では三郷市、北本市、川越市、志木市でも全額、または一部を負担するという、単独で補助を出すということが決められました。また、近隣のところでも、検討されているところが幾つかあるというふうに話を聞いております。
 この中で、先日の新聞報道によりますと、国では来年度から3分の1を補助する動きのようであります、来年度予算の中で。そうすると、私とすると3分の1が国からの補助でありますから、残りを市と個人とで負担すれば、それぞれの負担が3分の1ずつとなると思います。例えば現在市内の中学校2年生の女の子が全体で1,000人ですから、そのうち半分が女の子だろうと。乱暴なくくりですけれども、とすると、その中で1回5,000円、それから3回で1万5,000円ですが、そうした全部の中学2年生をやった場合には750万円ぐらいだと思うんです。そのうち半分の350万円ぐらいを今年度の補正かなんかにつけて、また残りの分を来年度に350万円ぐらいつけるというような形でやれば、市のほうも負担とするとそれほど多くなく、また今現在の中学生、小学生のお子さんには子ども手当が出ておりますので、そういったところからぜひ5,000円掛ける3回になっちゃいますけれども1万5,000円、1カ月分ぐらいの子ども手当で接種できないのかというふうな考えですけれども、いかがでしょうか。
△副議長(内沼博史議員) 健康推進部長
○健康推進部長(野口 宏君) この子宮頸がんの予防接種の関係につきましては、近年その話が出てから非常に取り組み方は、自治体の動き方も早かったようでございます。おただしのように、県内におきましても、市町村でこの補助事業に取り組む自治体も出てきております。こうした中、おただしのようについ先日、厚生労働省から来年度予算150億円を盛り込んだという、これが報道されました。市といたしましては、この予算は現在の概算要求の段階でございますけれども、より明確になった時点で助成額、あるいは対象年齢等、そういったものも含めまして方針を決めていきたいと、そのように考えております。どうぞ御理解をお願いいたします。
△副議長(内沼博史議員) 17番議員
●17番(鳥居誠明議員) ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。近所のお母さんからの強い要望が届いております。これは1人、2人ということじゃなくて、まち全体、国全体の声だろうと思っていますので、飯能市が人に優しいまちだということを訴える意味でもぜひやっていただきたいと思います。
 以上で私の一般質問を終了させていただきます。
△副議長(内沼博史議員) 以上で鳥居議員の質問を終わります。
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 一般質問 会議録
平成22年 9月定例会