ホームページトップに戻る
一般質問テーマ別リストに戻る
平成18年 3月
一般質問会議録
鳥居のぶあき
飯能市議会議員
  ◎市政に対する一般質問(鳥居誠明議員)
┌─────────────┬──────────────────────────┐
│   質 問 事 項        │        質  問  要  旨                    │
├─────────────┼──────────────────────────┤
│1 都市計画について       │(1)丸広東飯能店の撤退について                  │
│                    │(2)土地開発公社の土地(山中)利用について           │
│                    │                                       │ 
│2 福祉問題について        │(1)父子家庭にも児童扶養手当の支給を              │
│                    │(2)介護保険補助金、個人負担支払い方法の変更について   │
│                    │                                          │
│3 地域問題について        │(1)双柳公民館建設について                     │
│                   │(2)道路改良整備について                       │
│                    │  @栗の木橋西〜小久保地区市道                   │
│                    │  A大川学園医療福祉専門学校東側の下加治・双柳境市道
│                    │                                        │
│4 その他             │第2庁舎、総合福祉センターの駐車場問題について        │
└─────────────┴──────────────────────────┘
△副議長(加藤由貴夫議員) 次に、10番 鳥居誠明議員
●10番(鳥居誠明議員) 去る1月19日に宮沢自治会館入り口の県道飯能寄居線の交差点に長年地元の方々から要望されていた信号機が設置されました。市長、防災交通課を初め、飯能警察署など関係部署の方々に多大なる御尽力をいただいた結果であります。地元の人々から本当によかったと感謝の言葉をいただいておりますので、ここで伝えさせていただきます。
 議長のお許しをいただきましたので、通告順に従って質問させていただきます。
 まず、都市計画について、1 丸広東飯能店の撤退について、であります。既に新聞報道がされておりますが、飯能市の顔とも言える丸広百貨店の東飯能店閉鎖については、5年間という短い期間でもあり、市民の一人としてやはり残念であります。店舗側とすれば、経営の厳しさがあったということですが、改めて民間事業の厳しさということを感じることができました。まず、丸広側からはどのような内容で市側に話が来ているのか、そしてそれに対して、市側としてはどのような内容で回答しているのかお尋ねいたします。そして飯能市としては、この撤退をどのようにとらえているのかお尋ねいたします。この撤退発表後、多くの市民の方から耐震強度に不安のある現庁舎から、将来、新庁舎建設もあるであろうこと、さらに現在計画中の本庁舎別館の建設をやめ、市役所本庁舎をここに移転することをこの際早急に進めたらどうかとの声が多く聞かれております。本庁舎の移転となると、建物の構造、移転後の必要設備など、調査やレイアウト計画、管理維持問題などがあり、とても短期間で結論が出せるとは思えませんが、案の1つとしては考えられることと思いますので、市役所庁舎としての移転を視野に入れることは考えられないのか、また移転の検討を始めるとどの程度の時間が必要なのかお尋ねいたします。移転をした場合、これに係る経費、費用などについては、合併推進のための普通交付税、特別交付税による措置や特例債などの適用対象となるのか、お尋ねいたします。また、東飯能店8階にある自治文化センターも3月末をもって移動するわけでありますが、これは、店舗がなくなるわけでありますから、自治文化センターだけを残すというわけにもいかないので、やむを得ないことだと思いますが、市側として再度設置させるべき業務も一部あるのではないかと考えます。すなわち市民相談などで市役所庁舎では行きにくい、入りづらい人がいるということであります。例えばDV、人権問題、生活問題のようなことに関しては、買物を装い相談に行けるので、すぐれた環境であるという利用者の声が市側にも届いていると思いますが、この点について市としてはどのように考えているのかお尋ねいたします。
 丸広東飯能店撤退発表より少し前に、西武による武蔵丘ショッピングモール構想が発表されましたが、この件とあわせて、これからの中心商店街のみならず、市街地全体の将来構想をどうするのかという課題が投げかけられたということだと思います。第4次総合振興計画の策定はほぼ終了の段階にきましたが、市としても、より具体的にその方針を打ち出し、しっかりと取り組んでいかなければならないわけで、この東飯能店跡を中心とした再開発の構想、例えば市内の小規模小売店舗をこの場所に集合させ、テナント入店などもあってよいのではないでしょうか。それも含め、市としての企画力、指導力、行政手腕が問われる事態であると考えますが、この点について市側の見解をお聞かせください。
 また、図書館建設については、考える会から意見書が出されておりますが、ここに図書館を設置すべきであるという声も非常に多くあります。利便性及び予算的に考えても有利ではないかと思いますが、この点について市側の見解をお聞かせください。
 2番目として、土地開発公社の土地(山中)でありますが、ここの利用についてであります。この場所の利用方法については、佐野春雄議員が何回も質問、御提案されていらっしゃいましたが、私も佐野議員と同じ意見でありますが、市側としてぜひ考えていただきたいので、あえて私からも提案させていただきます。今議会に先立ち、平成18年度から22年度までの5カ年にわたる第2次飯能市土地開発公社健全化計画案が提出されましたが、これによると対象土地の簿価総額が59億円で、そのうち山手町用地が21.8億円、この山中が19.5億円で、残り13カ所で18億円であります。山手町用地については、土地利用市民会議の意見書が出されたり、新たに審議会設置の動きがありますが、この山中については議論が余りされていないので、ぜひ有効利用されるよう希望しているところであります。先ほど滝沢議員からもいろいろすばらしい御提案がありましたが、私からも別の観点から提案させていただきますけれども、先ほど執行部の答弁にもありましたけれども、この山中の土地には、隣接する市道がないため、まずここに入るための道路建設から始めなければなりません。それでも市は、開発公社から買い戻さなければならないのですが、逼迫した財政状況では一括して購入することは困難ですから、まず進入道路を建設し、山中を部分的に買い戻し、その部分を市営の公園墓地として造成し、完売したらその資金をもとに次の場所を買い戻し、また公園墓地を造成するというように段階的に買い戻しをする計画を進めるべきではないかと考えます。市営の公園墓地は、多くの需要があり、全国的に見てもかなりの自治体で実施しております。そのほとんどが都市公園の要素を含んでおります。内容とすると宗教枠なし、石材店や施工業者の指定がなく、自由に選べるなどが上げられております。
 近くでは、秩父市に市営聖地公園墓地、青梅市に市営墓地公園があります。秩父市では、やすらぎの丘と称し、聖地公園の中央部に民俗資料館、児童交通公園、両側にプールとサッカーグラウンドなども備えております。また、ここは四季折々の花が咲くように管理されております。また、青梅市の自由墓地は、永代使用料が1平方メートル当たり7万6,000円、管理料はやはり1平方メートル当たり、年間970円であります。また、どの自治体も地元住民以外には何割か割高で販売しております。平米当たりは5万円から25万円で、おおよそ10万円前後が多いようであります。仮に青梅市と同程度の販売額としてですけれども、面積2平米、永代使用料が約15万円、管理費が年間2,000円程度で試算してみますと、飯能市はこの山中の土地は17ヘクタールと広大な面積を有しておりますので、仮に3分の1の6ヘクタールを墓地として1区画を1.4メートル掛ける1.5メートルの2平米で、そこに0.6メートルの通路として、1.5メートル掛ける2メートルで3平米にすれば、2万区画が建設でき、これを15万円で売りに出したとすれば、約30億円となります。ほかに必要経費などもあると思いますが、これだけあれば、簿価は約20億円なので、造成も十分可能だと思います。そこでまず、5分の1の3ヘクタールを買い戻して、そのうち2ヘクタールを7,000区画程度に造成し、販売計画を立てれば、10億円程度の売り上げが見込まれます。また、需要はどの自治体でも10倍とか20倍、場合によっては40倍以上の非常に高い倍率ですから、市民のみならず、県民、都民の方々にも利用してもらえると思います。したがって、市としては、使用料、管理料での収益は十分見込めるものと思います。また、墓地や公園への来園者による経済効果も非常に大きなものが期待できると思います。これを専門業者にプランニングしていただき、採算がとれるか否か、検討に十分値するものと考えます。そこで、山手町用地と同じように、基金の設置や利用検討委員会などを早急に立ち上げるべきだと考えます。この点について市の見解をお聞かせいただきたいと思いますが、先ほどの滝沢議員の答弁よりも一歩進んだお答えをいただきたいと思います。
 次に、2番目として福祉問題について、の(1)父子家庭にも児童扶養手当の支給を、についてであります。これも先ほど滝沢議員から御質問がありましたけれども、私からも質問させていただきます。現在は、さまざまな状況で児童を養育している父子家庭がふえてきていることは想像にかたくないところだと思います。そこで、飯能市における父子家庭はどのくらいの世帯数であるのかお尋ねいたします。現在、この児童扶養手当の支給対象は母子家庭に限られておりますが、先ほど述べましたように厳しい社会情勢の中、父親一人で子供を育てている場合には、非常に小さい子供を抱えていると、父親とするととても就労できない。生活が厳しい。そのような中で生活しているわけであります。男女共同の社会をうたいながら、父子家庭には児童扶養手当が支給されていないのは、男性の一人として納得のいかないところであります。子育て支援に力を入れていらっしゃる沢辺市長には、収入に対しての一定基準を設け、それ以下の父子家庭、つまり現行の所得制限額に準じ、児童扶養手当を父子家庭にも支給していただきたいのですが、この点について市の考えをお聞かせください。
 福祉問題の(2)介護保険補助金の個人負担支払い方法についてであります。介護保険において、福祉用具購入費及び住宅改修費については、申請すれば9割が保険給付となり、あとで申請者に支給されますが、一度は全額を個人負担しなければなりません。そこで、最初から個人の負担は1割だけとし、申請すれば福祉用具の購入や住宅改修工事ができるようにしていただきたいと考えます。そうすれば、一時期とは言え、多額の資金を工面する必要がなくなるわけで、手軽にできるようになります。この点について市の考えをお聞かせください。
 また、平成16年度に福祉用具購入、住宅改修工事により補助金交付を受けた件数と金額はそれぞれ幾らであったのかお尋ねいたします。
 質問事項の3番目として、地域問題についての(1)双柳公民館建設について、であります。この公民館については、過去に武藤議員も質問されていらっしゃいましたが、長年地元からの熱い要望がされていたのですが、防衛施設庁の補助金などのめどが立たず、おくれておりましたが、地域学習センターとしての用途で国からのまちづくり交付金により来年度から着手され、平成19年度には完成させる計画が出されましたが、建設計画及び内容はどのようになっているのかお尋ねいたします。
 まず第1に、現在富士見公民館には図書館分室が併設され、利用者から大変喜ばれておりますが、このように図書館の分室機能を備えていただきたいと考えます。また、地域コミュニティという点で、高齢者や障害者にもやさしい、生きがいを感じられるようなものにしていただきたいと思います。そこで、美杉台公民館のような和室や視聴覚室、調理室を備えて、真の地域学習の拠点としていただきたいと考えますが、この点について市の考えをお聞かせください。そして設計をする際には利用者の声を取り入れていただきたいので、利用者検討委員会を設け、できるだけ活用性、利便性の高い施設としていただきたいと思います。この点について市の考えをお聞かせください。
 地域問題の(2)道路改良整備について、まず@栗の木橋西から小久保地区市道の舗装改良工事についてであります。この道路は、県の補助整備に関連して整備された市道1の1569の1号線で未舗装の道路であります。ここは、障害者福祉施設が東側にあり、ここへの行き来には便利な道でありますが、先ほど申しましたとおり未舗装なので、でこぼこが激しいため、平松団地の北側から行くか、飯能ゴルフ場の中を通過していく一方通行の道路しかなく、利用者は非常に不便を感じておりますので、早急に舗装整備をしていただきたく要望するものですが、この点について市の考えをお聞かせください。
 次に、大川学園医療福祉専門学校東側の下加治双柳境の市道の整備についてであります。この道路は、1の2847号線で、西側は阿須小久保線と交差し、そこから東側に数百メートル延びている道路であります。この道路は、テレビ飯能前の農道から国道299号バイパスに出て、市役所や市街地方面に向かうのには一度反対方向の入間市、狭山市方向に向かわなければ来られない状態で、この市道を利用している車は割に多いものであります。また、この道路を利用して第一中学校に通学している生徒や聖望学園のグラウンドに行く生徒も自転車で利用しております。ここは幅員が狭く、車の交差は困難であります。ぜひとも拡幅していただきたいのですが、市の見解をお聞かせください。
 また、阿須小久保線を横断するときは、車が非常に多くなり、特に危険でありますので、信号機の設置をぜひともしていただきたいと考えておりますが、この点について市の考えをお聞かせください。
 最後にその他として、市役所第2庁舎と総合福祉センターの駐車場問題について、であります。まず、第2庁舎の駐車場についてでありますが、ここはもうほとんど駐車場がないと言っても過言ではありません。また、一たん入ると、中で車は回転できないのでバックで出てくることが多いものです。そこで隣接している簡易裁判所の宿舎跡地が競売に出されていたので、ここはと思っていたのですが、先日電話で財務省に問い合わせたところ、既に落札されておりました。残念であります。そこで、旧トステム跡地の駐車場の一部を第2庁舎利用者の駐車場に開放していただきたいと考えますが、この点について市の考えをお聞かせください。
 また、総合福祉センターの駐車場も狭く、ここも満車状態ですとときにはバックでしか出てくることができなくなります。この施設は、障害者の方や高齢者の方々並びにその御家族が多く利用しているわけですから、駐車場の広さには特に配慮すべきであると考えます。休祝日に大きなイベントがあるとまず駐車不可能であります。そこに行ったとすると、駐車はできないので、市役所の正門側まで来て、また福祉センターまで歩いて戻らなければならず、本当に大変であります。総合福祉センターでイベントのある休日は、先ほどのトステム跡地の駐車場をぜひ開放していただきたいと考えます。そして来月より市役所の駐車場利用の際、駐車券を発行するという方式になりますが、この管理人の詰め場所もこれを配慮していただきたいと考えますが、この点について考えをお聞かせください。
 また、民有地ではありますが、総合福祉センター東側に西武ガスがあります。御理解をいただけたらということが前提でありますが、休日だけここの駐車場を一部契約して借り切るということも考えてよいのではないでしょうか。このことについても市のお考えをお聞かせください。
 以上で、1回目の質問を終わります。
△副議長(加藤由貴夫議員) 答弁に入ります。
 市長
○市長(沢辺瀞壱君) 鳥居議員の一般質問のうち、私からは、1 都市計画について、(1)丸広東飯能店の撤退について、御答弁を申し上げます。
 初めに、丸広側からはどのような内容での話が来たのか、市のそれに対する回答はというおただしでございますけれども、新聞報道等で御承知のとおり、本年4月末をもって東飯能店を閉店するということでございます。このことにつきましては、市にとりましても、あるいはまた市民にとりましても、大変重大な関心のある事項でございますので、閉店後の施設が市の活性化に資するような施設になるように要望いたしました。あわせて自治文化センターの移転、あるいは自由通路の管理等についても配慮していただくよう文書でお願いをしたところでございます。これに対しまして、丸広百貨店からは市の意向を十分に踏まえて対応していくとの回答をいただいているところでございます。しかし、4月末の閉店まで、その後の利用について決めたいというふうなお話でございました。
 次に、市役所庁舎や図書館の移転を視野に入れることは考えられないかとのおただしでございますが、丸広百貨店では、4月末の閉店までにその後の利用について決めたい、あるいは早く決めたいというふうなことでございまして、売却、あるいはまた賃貸しなどの方法を間を置かないでやりたい、こういうような方針でございます。一方、市でございますが、この建物を利用するということにつきましては、いわゆる方針の合意形成、あるいは予算措置、こうしたものをこれから考えるとなるとかなり時間を要するというふうなことでもございまして、丸広が期待しているような早急な対応は市においてはできないというふうなことでありますので、市がこの建物を利用することについては、丸広としても選択肢の中にないというふうなことでございます。
 次に、移転をした場合、これに係る経費、費用などについてでございますけれども、合併推進のための普通交付税、あるいは特別交付税による措置、あるいは特例債などの適用の対象になるかというおただしでございますが、交付税及び合併特例債の対象にはならないようでございますので、これらはすべて一般財源で行わなければいけないということになると思われます。
 次に、建物の一部を借りて図書館をここに設置をする場合でございますけれども、現在、自治文化センターがそこでお借りしておりますが、この家賃につきましては、1平方メートル当たり、年間4万5,000円ということでございます。平たく言いますと、月に直すと、坪約1万2,000円ということでもございます。こうしたことになりますと、相当家賃が高いというふうなことでもございますので、むしろ建てた方が安いのではないかというふうなことも考えられるところでもございます。
 次に、自治文化センターの移転でございますけれども、現在、ここでは女性相談を初め、こうしたものを行っているところでございますが、買物のついでに立ち寄ることができるというふうなことで、利便性があるというふうに喜んでいただいているところでもございますが、一方、自治会等の役員等に言わせますと、丸広と本庁舎と行くのは二度手間であるというふうなこともありまして、いいところと悪いところと両方あるというふうなことでございます。そうしたことではございますけれども、4月からは市民参加推進課を本庁舎2階、会議室を改装いたしまして、ここに移り、あわせて相談室を設けて従来どおりの業務ができるようにいたしたいというふうに思っているところでございます。
 また、御提案のございました丸広東飯能店の建物に市内の中小規模小売店を集合させるなどの方策はどうかというおただしでございますけれども、まだ建物の所有者である丸広百貨店の考え方、あるいはまた市内の商店街の皆さんの考え方等々については、全く承知をしておりませんので、そういうことについてどう考えるかというふうなことについては、現段階では判断できないというふうなことでもございます。そんなふうな状況が今丸広百貨店東飯能店でございますけれども、そうしたことでありますので、市役所が使用するよりも、民間企業の特性を生かして、ここで利益を生んでいただくようなお店なり、会社なりに入ってもらうのが飯能市の活性化になるんではないかと考えているところでございます。
△副議長(加藤由貴夫議員) 総合政策部参事
○総合政策部参事(新井 茂君) 私からは1 都市計画について、(2)土地開発公社の土地(山中)利用について、4 その他、第2庁舎、総合福祉センターの駐車場問題について、につきましてお答えいたします。
 最初に、土地開発公社の土地(山中)利用についてお答えいたします。先ほど滝沢議員から御提案をいただきましたが、鳥居議員からも御提案をいただきましてありがとうございます。市営の公園墓地について具体的な数値を上げての御提案をいただきました。いただきました提案の検討や基金の設置について検討いたします委員会を設置すべきであるとのおただしでございます。土地開発公社の保有土地であります山手町用地の取得に向けた第2次土地開発公社経営健全化計画が平成18年度からスタートいたします。このため、山手町用地の取得資金として約24億円を基金に積み立てる必要がございます。また、議員おただしのとおり、土地利用をするとなりますと、地形上から進入道路の確保、そしてまた大がかりな造成工事が必要となってまいります。このような状況でございますので、基金の設置、また土地利用検討委員会の設置につきましては難しいものと考えますので、御理解を賜りたいと存じます。
 次に、4 その他、第2庁舎、総合福祉センターの駐車場問題につきましてお答えいたします。第2庁舎及び総合福祉センターの駐車場につきましては、それぞれ利用者に対する駐車台数は少なく、多くの方が本庁舎の駐車場を御利用していただいているところでございます。本庁舎の駐車場につきましては、市役所に用事のある方以外の駐車が多く、来庁者の駐車に支障が生じていますほか、来年度本庁舎別館建設工事を行う関係から、駐車可能台数が減ってまいります。このことから、駐車場を効率よく利用するために駐車場管理人を置き、駐車利用券の発行、回収による管理を導入いたします。また、職員の駐車場についても、通勤距離による利用者の制限を設け、さらに個々の駐車場所を指定せず、効率よく駐車できる方法により、駐車スペースを確保するよう準備を進めているところでございます。本庁舎別館が完成しますと、第2庁舎から上下水道部、教育委員会など、本庁舎及び別館に移動しますので、駐車場の利用状況も大幅に変わることとなります。これらのことを踏まえ、おただしの旧トステム跡地の駐車場を含め、総合的に駐車場の利用方法を検討してまいりますので、御理解をいただきたいと思います。
 次に、福祉センター利用者の駐車場についてのおただしにつきましては、4月から指定管理者制度が導入されますので、社会福祉協議会と十分協議してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
△副議長(加藤由貴夫議員) 福祉部調整監
○福祉部調整監(寺田一夫君) 私からは2 福祉問題について、(1)父子家庭にも児童扶養手当の支給を、についてお答え申し上げます。
 全国的にも父子手当の支給を実施している自治体は少ない状況であります。御質問いただきました飯能市の対象者でございますが、平成18年1月現在で、単純にひとり親家庭等医療費の支給対象者から児童扶養手当を受けている母子家庭を差し引きますと17世帯でございますが、現行の児童扶養手当の基準では6世帯、16人が対象となります。仮に現行の児童扶養手当の基準で手当を支給した場合の市の負担分でございますけれども、350万円程度となります。国の制度として認められるよう全国市長会などを通じまして要望してまいりたいとは考えておりますが、父子家庭に対する児童手当の支給は制度化されていないところでありまして、先ほど滝沢議員の御質問に対しましての答弁と同様となりますけれども、現時点では市単独の手当として考えていないところでございますので、御理解を賜りたいと思います。
△副議長(加藤由貴夫議員) 福祉部長
○福祉部長(野口秀夫君) 2 福祉問題について、(2)介護保険補助金個人負担支払い方法の変更について、御答弁を申し上げます。
 議員おただしのとおり、介護保険制度におきましては、住宅改修費や福祉用具購入費の資金については、一たん御本人から事業者へ費用をお支払いいただいた上で、後日保険者である市が本人に支給する、いわゆる償還払いの方式をとっているところでございます。現行のような償還払いの方式ですと、特に住宅改修については、20万円近くのお金を一たん御用意していただく必要があり、負担が大きいことは事実でございます。おただしのように、御本人に一たん費用をお支払いいただくことなく、市が直接事業者へ費用を支払う受領委任払いの方式を採用することも考えられるところでございます。ただ、この方式でございますけれども、一方では、一般に受領委任払いの方式は、御本人にほとんど金銭的負担をかけずに住宅改修や福祉用具購入ができることから、事業者側から御本人への働きかけを容易にし、不適正な受給を誘発しやすいという指摘もございます。こういった指摘を十分に踏まえつつ、来年度中には適正な方法による受領委任払いを、できる限り導入する方向で、その詳細を詰めてまいりたいと考えております。
 また、平成16年度の実績でございますが、住宅改修費の支給につきましては、件数が180件、総給付額が1,712万1,790円、福祉用具購入費につきましては、件数が272件、給付総額が516万8,413円となっているところでございます。
△副議長(加藤由貴夫議員) 教育次長
○教育次長(平岡浪男君) 3 地域問題について、(1)双柳公民館建設について、御答弁申し上げます。
 初めに、建設計画及びその内容ということでございますが、議員おただしのとおり、当所予定しておりました防衛施設庁の補助金が採択されなくなったことから、国土交通省のまちづくり交付金を財源として建設を進めているところでございます。本施設は、(仮称)双柳地域学習センターということで進めておりますけれども、中身はあくまで公民館というふうに考えていただきたいと思います。建設計画でございますけれども、18年度設計、19年度建設工事、そして20年の4月開館の予定でございます。内容でございますが、建設場所につきましては双柳南部土地区画整理事業地内の公益施設用地、約2,500平方メートルです。建物は800平方メートル程度を考えております。駐車場につきましても、敷地内に確保していきたいというふうに思っております。
 次に、図書館の分館機能をということでございますけれども、配本所の機能を備えた図書の閲覧、それから小会議など多目的に使用できる視聴覚室を設置していきたいというふうに考えております。
 次に、高齢者や障害者にやさしい施設ということでございますけれども、バリアフリーを取り入れた、そしてどなたにも使いやすい施設の建設をしていきたいというふうに思っております。
 次に、整備する部屋でございますけれども、学習室、和室、調理室、集会室、視聴覚室、これらのほかに事務室等の設置をしていきたいというふうに考えております。
 次に、利用者の声を取り入れて活用性、利便性の高い施設としていただきたいということでございますけれども、今後、御意見、御要望を設計に取り入れるため、地元から御要望いただいております地域の方々を中心に地元説明会を開催していきたいというふうに思っております。
△副議長(加藤由貴夫議員) 建設部長
○建設部長(五十嵐 勉君) 私から3 地域問題について、その中から道路改良整備について、お答えを申し上げます。
 まず@の栗の木橋西から小久保地区市道でございます。この道路につきましては、飯能ゴルフ倶楽部の中央を通る一方通行の出口から西へ向かい、農道双柳線へ至る県営かんがい排水事業により築造され、平成16年12月議会で市道認定を行った道路であります。延長約600メートルを含め、幅員が6メートルの道路ということであります。おただしの舗装工事についてでございますが、この道路は県から引き継ぎを受けまして間もないことや、また沿線に住宅もほとんど建っておらず、交通量もそう多いということではございません。このようなことから、当面は今の状態でと考えております。
 次に、大川学園医療福祉専門学校東側の下加治・双柳境市道についてお答えいたします。この道路は県道飯能寄居線下加治バイパスから東へ向かい、農道双柳線に至る延長約400メートル、幅員約3メートルの直線道路でございます。この道路をさらに東へ向かいますと、現在改良事業中の新田団地通り線へ接続をいたしております。さらにここは精明小学校の通学道路に指定されており、また中学生の自転車通学も利用されております。このようなことから、道路に隣接する地権者の方々の協力が得られるようであれば、今後対応してまいりたいと考えております。
△副議長(加藤由貴夫議員) 総務部長
○総務部長(小沢稿寿君) 3 地域問題について、(2)、Aの関係でございますが、信号機の設置のことでございます。阿須小久保線との交差点のところに信号機の設置をということでございますが、国道299号の交差点から120メートルと間隔が短い状況もあり、北へ向かっての上がり勾配のところでもございます。設置は難しい状況と考えております。
△副議長(加藤由貴夫議員) 10番議員
●10番(鳥居誠明議員) 2回目の質問ですけれども、時間がないので、2回目にお尋ねすることだけやらせていただきます。
 まず丸広問題についてでありますけれども、市長の御答弁の中で、丸広側からすると、市側への売却は考えていないみたいな内容にとれたと思うんですけれども、その辺のところが向こうで求めている時間的なスピード、早さと市側の方での検討する時間の長さというものが合わないので、丸広側とすると、市ではちょっとというようなニュアンスにとれたんですけれども、それでよかったのかどうか、もう一度確認させていただきたいと思います。
 それから市側として、もしあそこの場所を購入するとなると、移転を含めてなんですけれども、検討時間はどのくらいあれば市としていいのか悪いのか、いけるのかいけないのかという見通しが立てられるのか、その検討期間はどのくらい必要なのかということもあわせて再度お尋ねいたします。
 それからもう1点、先ほど市長の御答弁の中では、民間企業の活力を利用してさらなる市の発展をという御答弁でありましたけれども、そこの部分が、私は飯能市としての企画力、指導力、行政手腕、この事態に備えてというよりも、ふだんからいかに飯能市がどういうまちづくりを進めていくのか、そういうプランニングを持っているのか、既に立てた企画、それを推進することも大事ですけれども、それ以上に今回のような事態になったときに、いかに自分たちの町を自分たちでまちづくりをしていけるのかという絵がかけるのかという、そこのスピード感も問われてきた事態だろうと思います。その辺については、ふだんからの総合政策としてのまちづくりのつくり方というものに対する考えが非常に大切だろうと思われますけれども、再度その点についてのお考えを聞かせていただきたいと思います。
 それから地域問題について、図書館の分室、分館機能はちょっと無理だろうというようなお話でしたけれども、ぜひとも健常者ばかりが住んでいるわけではありませんし、いろいろな形で地元に密着した形で活用できるような公民館、学習センターにしていただきたいと思いますので、ぜひとも、今回は回答は要らないですけれども、要望として図書館分室を備えていただきたいと思います。
 それから道路問題として栗の木橋西から小久保地区へ向かっての舗装整備ですけれども、当面の間は現状のままでということですけれども、先ほど申し上げましたとおり、福祉施設が、障害者施設がそばにあることからぜひとも早い段階で舗装整備はしていただきたいと思いますので、これも要望ですけれども、よろしくお願いいたします。
△副議長(加藤由貴夫議員) 市長
○市長(沢辺瀞壱君) 鳥居議員の2回目の質問にお答えをいたします。
 初めに丸広の関係で、最初に丸広側とすると早く売りたい。市役所はそんなに早くできないだろうと、こういうことでかみ合わないという見解であります。
 それから市がそこへ移る場合の時間的なゆとりとか、そういうものについてですが、市役所をもし移すとなると、これは大変な大きな問題でありますので、市民全体の合意形成とか、そういうふうなものから見て、かなり、5年とか10年とか、あるいはかなりの日数がかかるんじゃないか、そんなふうに思います。
 それから、市が市街地の活性化プランというふうな中で、こうした場合の対応策というふうなことでございますけれども、いずれにいたしましても、まだまだ情報収集をして、それからどういうことをこれから組み立てていくかという段階でもございますので、そんなに早くは、丸広が閉店した次はこういうふうにしますというふうなことを市で手が打てる段階ではないというふうに御理解いただきたいと思います。
△副議長(加藤由貴夫議員) 以上で、鳥居議員の質問を終わります。