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平成16年 6月
一般質問会議録
鳥居のぶあき
飯能市議会議員
    ◎市政に対する一般質問(鳥居誠明議員)
┌─────────────┬──────────────────────────┐
│   質 問 事 項        │        質  問  要  旨                   │
├─────────────┼──────────────────────────┤
│1 まちづくりについて      │(1)商店街の活性化について                    │
│                    │  @4総に向けての取り組み方について             │
│                    │  A新緑ツーデーマーチとの関連について           │
│                    │(2)花のまちづくりについて                     │
│                    │  @今後の進め方について                    │
│                    │  A全国花のコンクールで大臣賞を               │
│                    │                                       │
│2 環境問題について        │(1)雨水貯留・浸透の推進について                │
│                    │(2)観察員の教育計画について                  │
│                    │                                       │
│3 地域問題について        │(1)市営住宅浅間団地(南)跡地について              │
│                    │(2)富士見通り、国道299号バイパス北側の一方通行     │
│                     │   を相互通行にする件について                  │
└─────────────┴──────────────────────────┘
△議長(浜中 勇議員) これより市政に対する一般質問を行います。
 発言は通告順に許します。
 発言に入る前に一言申し上げます。質問者におかれましては、その内容を端的に述べられ、また、これに対する答弁も要点を簡明に述べられるよう、特にお願いいたします。
 では発言を許します。
 まず、8番 鳥居誠明議員
●8番(鳥居誠明議員) 平成13年9月と昨年の9月議会で避難場所への案内誘導板の設置についてお願いしてまいりましたが、市内で少しずつ見受けられるようになってまいりました。文字が少ないので、子供とか外国人にもわかりやすく、夜間でもまた見えるような、よいものができたと、関係部署の方には御尽力いただいたことに感謝しております。
 それでは議長のお許しをいただきましたので、通告順に従って一般質問させていただきます。
 まず、まちづくりについて、商店街の活性化について、お尋ねいたします。
 飯能市の市街地商店街は、大きく分けて、大通りから中央通りにかけてと銀座通りと駅前通り、それから東飯能駅東口から双柳にかけての商店街に分けられると思います。それぞれに地域の特徴があり、いずれも個人経営の店舗が厳しい状況にあることは周知のとおりであります。短期間での回復が容易でないことは理解できますが、何も策がないということは行政としての使命を果たしていないと言えると思います。
 第3次総合振興計画は、来年度が最終年度でありますが、商業については後期基本計画の55ページに市街地再開発の促進、中心市街地活性化の促進とありますが、現在の状況をどのように評価しているのか、また、それを踏まえ、次の第4次総合振興計画にどのように反映していくのかということが非常に大切なことであると考えます。市としてはこの点をどのように考えているのか、お尋ねいたします。
 また、私は以前に4総は具体的に数値目標を立て、途中で達成状況が見えるようにして軌道修正を図るべきであると提案いたしましたが、商業の活性化についても数値目標を立て、担当部門を明確にして進めていく必要がある思います。この点についても、どのように考え、取り組もうとしているのか、お尋ねいたします。
 それからまた、先月の22、23日と新緑ツーデーマーチが実施され、当日は市外からも多数の参加があり、1万1,000人を超える参加人数があり、盛大に行われたすばらしい企画であります。私は、両日ともに参加し、2日目の23日は天覧山から商店街を通って市役所に戻る10キロコースを歩きました。そのとき、商店街の光景を見て、一月前に秩父市で行われている芝桜を見てきたときの状況との余りの違いに驚きました。西武秩父駅から会場の羊山公園に行くまでの道、小さな商店のみならず、民家の軒先でジュースや小さな草花などが売られていて、声をかけられ、市民全体で来た人を歓迎しているという感じが十分伝わってきて、楽しい1日を過ごして、来てよかったなと感じました。
 飯能市の商店街は厳しい状況にあることは知っておりますが、商店街が全くふだんの状態を保ち、お店側の人々が軒先に見かけられなかったのでは、商店街はこの新緑ツーデーマーチに賛同していないのではないかとさえ感じました。飯能市外から参加した人たちにどのように映ったのでしょうか。せっかく商店街を歩いてもらって、何か少しでも買ってもらおうというのなら、大通りから銀座通り、駅前通りなどをもう少し距離を歩いてもらってもいいのかなと感じました。そして、商店街の皆さんが参加者を迎えているという姿が欲しいと感じたものです。
 先日、名栗村で行われた合併と観光についての講演会があり、私も話を聞かせていただきましたが、その中で、何かイベントを行うとした場合、その最終的な目的は何なのかということが大切であるというお話でした。つまり、イベントによるまちづくりの最終目的は、イベントを見に来た人がリピーターとなり、消費活動をして、飯能市民の収益が増し、市の歳入もふえ、活性化するということであると思います。私も全く同感であります。この点、ツーデーマーチと商店街との連携についてどのようになっていたのでしょうか、お尋ねいたします。
 続いて花のまちづくりについてであります。3月の議会において、花のまちづくりとして平成16年度から3年間、500万円ずつの予算が計上され議決されました。この点については、3月議会で石田議員からも一般質問されておりましたが、さらに詳しくお聞きしたいことがありますので、取り上げさせていただきます。
 先ほども述べましたが、観光の最終目的は何かということが大切でありますが、つまり花を使って観光とした場合、その最終目的は商業なりの活性化を考えてのことであると思いますが、具体的にはどのような方法で実現を目指しているのかお尋ねいたします。
 また、だれが主体的に管理者となって運営していくのでしょうか。具体的な地域はどのようにして決められていくのでしょうか、お尋ねいたします。
 花を利用したまちの活性化については国も進めているところであります。全国花のまちづくりコンクールが毎年行われて、個人、団体、企業、市町村部門とあり、国土交通省と農林水産省がそれぞれ大臣賞を設けております。平成16年度は第14回目となっております。昨年度は北海道斜里郡清里町が第13回農林水産大臣賞を受けました。そこで、飯能市もせっかく花のまちづくりを企画したのですから、この大臣賞受賞を目指し、全国的に飯能の名前を売り込み、まちの活性化を図るのも1つの方法ではないかと思います。この点について市の意気込みはいかがなものでしょうか、お尋ねいたします。
 大きいテーマの2番目として環境問題について、質問させていただきます。
 まず第1に雨水貯留・浸透の推進をということであります。今回の通告は環境問題として通告いたしましたが、行政では1つの事例に対して複数の部署に関連しているということが少なくありません。この雨水貯留・浸透の推進については、大雨に対する洪水対策、震災時の緊急用貯留水としても考えているところでありますから、下水道や防災交通とも関連していると思いますが、今回は環境問題として通告させていただきました。
 飯能市の場合、下水道、特に雨水の排水工事が非常におくれているので、大雨が降るとすぐに水がたまる、あふれるということが市内の各地で発生しています。この点、第3次総合振興計画後期基本計画の中でも、公共下水道、雨水の整備を進めるとともに、開発に伴う雨水流出抑制施設の設置指導、雨水の浸透施設の設置を促進するとあります。また、市の環境基本計画の中では、市の取り組みとして水量の確保で雨水浸透施設の普及を図るとともに、宅地内の緑化や土壌面を残すことにより雨水の地下浸透を進めますとか、雨水の有効利用などに関する啓発活動を行うとありますが、これらの点についてどのように取り組もうとしているのか、市の考えをお聞かせください。
 雨水を貯留してトイレなどの中道水に使用したり、緊急時の生活用水や洪水の被害を少なくするということを目的として公共施設を新築、改築する際に盛り込むとか、個人住宅に対しては貯留タンクや雨水を地下に浸透させるますなどを設置している家庭に助成金を支給している自治体がふえてきております。個人住宅向けの助成金制度が行われている自治体は、東京都では12市あります。埼玉県内では13市4町で既に実施されております。近隣の自治体では、所沢市・狭山市・入間市・東京都羽村市・立川市などがあります。先日、狭山市と入間市に助成制度の目的や実施状況などについて尋ねてみました。
 狭山市は、雨水による流域災害の抑制を目的に平成12年度から実施しており、助成内容は2種類あります。雨水を貯留するタンク設置に対する場合と、もう一つは雨水を地下に浸透させるますを設置する場合であります。平成12年度から昨年度までの4年間で貯留タンクは合計39件、浸透ますは33件設置されているとのこと、つまり年平均約10件ということだそうであります。
 一方、入間市は環境基本計画の中で、水の循環利用としてとらえ、災害時の緊急生活用水、消火用水、洪水の抑制などを目的として個人住宅向けに雨水貯留タンク設置所帯に助成金を出しております。実施は平成13年6月からで、1年平均約10件、ほぼ狭山市と同じ程度の数で昨年度までの3年間で30件ぐらいが対象になっているそうであります。大雨のときの災害抑制や災害時の緊急消火用水や生活用水として設けられている制度とのことであります。
 このように全国各地で学校や市役所、区役所、体育館などの公共施設に対して積極的に構造を変えて貯留し、トイレ等に使用するなども行われております。近年は財政的に困難でありますから、箱物に対しては設置費用と使用水道料金との比較により効果計算をするとか、これから建設するものに対して設置するとか検討していただきたいと考えます。
 しかし、個人住宅に対する助成金は、近隣の自治体と同じように、環境に対する啓発活動や雨水の下水道工事のおくれ対策、震災時の緊急用水として雨水の貯留槽に対してと、飯能市でも助成金の支給制度を実施してもよいのではないかと考えますが、この点についてどうお考えでしょうか、お尋ねいたします。
 観察員の教育計画をということでありますが、これは少し言葉が足りなかったと反省しております。趣旨は、市民環境会議の中で、観察員を募集して、その人たちに観察をするための基礎的なことを学んでいただき、環境について継続的に観察、記録を行っていただくための教育計画をということであります。
 先日、第1回目の市民環境会議が実施され、各部会に分かれ会合が行われました。飯能市の豊かな自然環境を維持することが大切であることは言うまでもありませんが、どのようなものがどのようになっていれば、守られているのか破壊されているのかという評価が必要であると考えます。ということは、現状がどのようになっているのかということがわからなくてはいけないはずであります。それらを観察するシステムがなければ評価できないと考えます。
 この点について、以前、私は一般質問した際、ボランティア観察員による観察記録をと提案し、この点については環境基本計画の中に「市民の取り組み例として身近なところに生育している動植物等について定点で定期的に調べます」と盛り込まれましたが、市民や業者が取り組んでいくためには、ある程度の知識や方向づけが必要であると考えます。東京都板橋区においては、市民観察員を第1回目で200名募集し、動植物の観察方法や酸性雨の測定方法など、数回に分けて勉強会を開いた後、区内に偏りのないように配置してもらい、ボランティア観察を依頼して、数年間の継続観察をしているということでありました。
 このような継続的な教育により、ボランティア観察員が継続的に観察することが重要なのではないでしょうか。この点については、生涯学習ということも考えられます。飯能市環境基本計画には観察記録のための生涯学習の担当部門がないのではないかと感じましたが、環境という点では環境緑水課が担当するとも言えますが、それぞれの立場でこの点についての考えをお聞かせください。
 大きいテーマの最後に、地域問題として、まず、浅間団地(南)跡地について。この件については、平成14年度12月議会で加涌議員が一般質問をなさっていらっしゃいましたが、家屋が取り壊され、現在、この浅間団地(南)の跡地は草むらとなっていて、市有地が放置されている状況であります。地元自治会からは、平成13年に公園及びバスの折り返し場所とするように陳情書が提出されております。この地域には公園などがないため、地元の人々が集える場所もありません。そこで、防災訓練や消防団の訓練、地域コミュニティー、例えば盆踊りとかグラウンドゴルフなどに利用できるように開放していただきたいと考えます。
 その際、地域の人々による跡地の草刈りなどの管理はやっていただきたいと思います。しかし、かなり広い面積でありますので、全面的でなくても、部分的にでも開放していただければ、地元の人々には有効に利用していただけるものと考えます。また、この場所には、以前、市有地の名残としてU字溝が残っているので、使用する際の障害になりますので、ふたをするとか、埋めるかなどの処置をして有効利用すべきと考えますが、これらの点について市としてはどのように考えているのかお尋ねいたします。
 最後に富士見通り、国道299号バイパスの北側一方通行を相互通行にする件についてであります。国道299号バイパスは八高線の陸橋工事を残すのみとなりましたが、それが完成すると一中前の通りは、この陸橋で行きどまりとなり、通れなくなります。しかし、富士見通りを北に進み、総合福祉センター前から半田踏切方向に向かうには、聖望学園のそばの踏切まで行くか、飯能警察署前までに回り込まなければいけない計画になっております。地域住民の交通は非常に不便なものとなります。バイパスができて一番迷惑を受ける地域の人々が一番苦労させられるのはどうにも納得のいかないところであります。
 この点については、以前にも改善していただきたく一般質問させていただきましたが、橋脚の形ができてきた現在、道路の概要も見えてきたわけでありますので、バイパス北側の一方通行を相互通行にする件について、その後、どのように進められているのかお尋ねいたします。
 以上で1回目の質問を終わります。
△議長(浜中 勇議員) 答弁に入ります。
 市長
○市長(沢辺瀞壱君) 鳥居議員の一般質問のうち、1 まちづくりについて、(1)商店街の活性化について、@4総に向けての取り組みについて、A新緑ツーデーマーチとの関連について、私の方からお答えをさせていただきます。
 初めに@4総に向けての取り組みについて、でございますが、御承知のとおり、経済不況あるいは消費者ニーズの変化等から、今、商店街も大変な状況にあるわけでございまして、特に中心商店街では、年々シャッターをおろす店もふえてきているというような状況になっております。一方、ITを活用した販売あるいは顧客との信頼関係を保ち続けてよい経営をしている商店もたくさんありますが、相対的には郊外の大型店に向かう消費者傾向に対して、その流れを阻止するような魅力ある商店街づくりというものが難しい状況にあるというふうに思っているところでございます。今後につきましても、厳しい状況はまだ続くものと考えられますが、そのような中で商店街の活性化対策でございますけれども、1つといたしまして、他とは差別化された品物や特色ある品物がそろっている専門性、あるいは消費者のニーズをつかむ、きめの細かい商品知識が提供できる雰囲気のよい店づくりなどが大切ではないかと思っております。
 また、高齢社会の中では毎日の身近な生活の支えとなるような商店も必要であるというふうなことではないかと思っております。それらを支援するために、市といたしましても新規創業を支援する事業や、市民みずから新規物産を創出しようとする意欲ある人たちを応援できるような事業を考えてまいりたいと思っております。
 3総における市街地再開発計画のおただしもございましたが、このことにつきましては、前日、今申し上げましたような状況で不可能な状況にあると考えられます。こうしたことを踏まえ、4総では過大となるような計画を盛り込まず、商店街の人たちともよく話し合って、商店街が望んでいる方向性、あるいはできるもの、現実性のあるもの、そうしたものを盛り込んだ総振といたしたいと考えているところでもございます。特に4総におきましては、飯能市全体のまちづくりのにぎわいの中心地区としての中心商店街の活性化を位置づけますとともに、従来の定住人口を相手にしての商店街から流入、交流人口を視野に入れたまちづくりに向かうよう、そのためにも市といたしましてもツーデーマーチあるいは奥むさし駅伝大会、エコツーリズムなどを展開して商店街を応援していきたいと考えているところでございます。また数値目標につきましては、店舗の数あるいは販売額、従業員、後継者等々、商業統計の活用を考えておりますが、それに加えて独自の数値等もまた必要ではないかということで、総振の中に数値を盛り込むということにつきましてはよいお考えと承るところでもございます。
 次に、新緑ツーデーマーチとの関連でございますが、ツーデーマーチにつきましては、ことしで2回目となったわけでございますが、昨年を上回る参加をいただき、盛況のうちに終了いたしました。私も2日間、ウォーキングを楽しませていただいたところでございます。参加者の皆様からは、飯能市の緑深い自然の中を歩きながら、その自然のすばらしさ、すがすがしさ、それぞれ感慨のこもった感想を聞くことができました。私も飯能市が持つすぐれた風土、風格、さらに心優しくする風景、また人々の和みなどに改めて感じ入ったところでございます。
 経済効果につきましては、アンケート調査を行ったところ、約3,100万円という数字が出ました。来年はさらにこれを上回る効果ができるよう期待するところでございます。これには何よりも会場、各地域において参加者をもてなしてくださった市民の真心のこもった参加が皆さんに伝わったのではないかというふうに考えているところでもございます。
 特に会場での参加者の帰りを出迎えてくれた中学生のボランティアの人たちには、皆さんが疲れを忘れたというふうな感想を持っていただいております。ただ、鳥居議員の御指摘にございましたとおり、実行委員会といたしまして、中央会場のブースへの出店ということには大変力を入れたところでございますが、商店街の対応という点につきましては抜かりがあったというふうに思っているところでもございます。今後は商店街の方々にも御協力をいただきまして、商店街を通過する人たちが楽しく、そして何がしか、幾らでも結構ですからお金を落としていただくような、そうした考え方に立って第3回目のツーデーマーチを実施したいというふうに考えているところでもございます。
△議長(浜中 勇議員) 市民生活部長
○市民生活部長(小谷野重之君) 私からは1 まちづくりについて、(2)花のまちづくりについて、にお答えいたします。
 まず今後の進め方でございますが、現在、担当で対象となる場所を選定しているところでございます。その後、市民の方を中心といたします実行委員会が事業を進める、こういった形を予定をしております。考え方の1つでございますが、場所につきましては、例えば中心の市街地に近く、駅から徒歩で行くことができる公有地、これなども考えられるところでございます。これは本市のまち並み、地形など、その特色を生かしました新しい観光資源ということを考えますと、例えば秩父の羊山公園にあります芝桜といったような1カ所に特定の時期だけ観光客が集中するという施設ではなくして、新たなハイキングルートを形成する中心的なスポットの一つに位置づける、これも一つの方向ではないかと思っているところでございます。申し上げるまでもなく、本市にはたくさんのハイキングコースがございます。毎年多くのハイカーが電車、バスを利用して訪れてまいります。そこで、中心市街地に近いところで新たなコースを設定いたしまして、コース沿いに特産品販売所、休憩所などを観光客へのサービスを提供する店ができますと、地域経済の活性化につながるものではないかと考えられるところでございます。これらを視野に入れて、今後対応してまいりたいと考えております。
 今後につきましては、具体的に対象地が決まりましたら、実行委員会を立ち上げまして、公園、花、観光の専門家のアドバイスをいただきながら、計画を策定いたしまして、実施してまいりたいと考えております。
 次に、A全国花のコンクールで大臣賞を、について申し上げます。この事業は、参加する市民も、また訪れる市民にとりましても、誇りの持てる景観をつくり出すことによりまして、より多くの人々が安らぎや潤いを感じることのできる施設づくりに努めていきたいと考えております。賞につきましては、その結果として評価されるものと思っております。
△議長(浜中 勇議員) 市民生活部次長
市民生活部次長(清水潤次君) 私からは2 環境問題について、(1)雨水貯留・浸透の推進について、(2)観察員の教育計画について、御答弁申し上げます。
 初めに(1)雨水貯留・浸透の推進について、申し上げます。都市化の進展に伴い、まちは建物やアスファルトに覆われ、雨が下水管から河川へ放流され、河川、湖沼の汚濁、また土壌の保水力が低下したことにより、自然環境、水循環系の変化、わき水の枯渇、地盤沈下など、さまざまな弊害があるとされております。
 おただしのとおり、雨水貯留・浸透の推進は、雨水を貴重な資源として有効活用するとともに、自然に返すことによって自然環境の回復と保全、地盤沈下の防止を図る上で重要な対策と思っております。このことから、市では総合振興計画の後期計画や環境基本計画の中に位置づけをさせていただいているところでもあります。
 また、入間・狭山・所沢初め、県内の市の中に地盤沈下の防止、雨水の有効利用、合流式下水道の負担軽減等を主な目的として、雨水貯留槽、雨水貯留タンク設置補助金の交付等を推進しているところも承知しているところでございます。
 そこで、この推進でありますが、環境基本計画を推進していく上で、下水道、道路、建築指導などの各担当部局と調整をとりつつ、市内の企業等にも協力をお願いし、推進してまいりたいと考えております。しかし、現下の厳しい社会経済情勢であります。推進の実現が難しいこともまた事実であり、苦慮しているところでございます。
 難しい問題の例といたしまして、貯留について一つ申し上げてみますと、貯留槽の建設に多大な費用がかかること。貯留した雨水、これ中水ということですが、トイレの水などに使用する場合において、建物の水回りの配管を上水と2系列施工しなくてはいけなく、またメンテナンスにも多くの費用がかかる問題が多くあると聞いているところでございます。また、小規模のタンクの設置に対しての補助金制度につきましても、現在、市では環境対策、清流対策といたしまして、合併浄化槽の設置補助金、またその維持管理費について補助金を多額に予算計上しているところでございます。新たな補助金制度の立ち上げについては、現在の財政的にそのような状態にないと私どもの方では考えております。
 続きまして、(2)観察員の教育計画について、申し上げます。本市は豊かな森林や丘陵地の樹林、入間川、高麗川を代表とする河川により、四季折々のさまざまな顔を有しております。ハンノウザサ、ハンノウツツジ、市の天然記念物として指定を受けております岩渕のカタクリ、イカリソウの群落、県指定天然記念物の南川のウラジロガシ林などを初めとしまして、多くの貴重な野生動植物が生息する上で恵まれた環境を有しております。しかし、近年、都市化の進展や外来動植物の繁殖などにより、地域の生態系に変化が生じております。
 おただしのとおり、5年、10年、20年後、どんな種類のものがどのような変化をしているか、地域を分けて定点観察し記録することが重要であると思います。また、そのためには観察員を募り養成する必要があります。環境基本計画では取り組みの方向として、「動植物の生息状況に関する情報収集を行い、生態系の姿を明らかにし、地域特有の生態系の保全と回復を図ります」とあります。飯能の市民環境会議が昨年設立され、3つの部会ができたところでございますが、情報収集をその部会の一つである自然環境部会の活動として取り組んでいくことも方法の1つと考えております。もちろん、市も観察員として研修や事業を進める上でのプログラムづくりには積極的にかかわっていくこと、またリードしていく必要があると考えております。大気汚染や水質汚濁などにより、長い期間による動植物の変化を観察、記録するプログラムづくりにつきましては、教育委員会と連携をとりつつ、また市民や市内の団体等の協調を行っていきたいと考えております。
△議長(浜中 勇議員) 教育長
○教育長(西澤榮一君) 2 環境問題、(2)観察員の教育計画について、私の方からも御答弁させていただきます。
 飯能市環境基本計画において、教育委員会では自然環境保全という部分で生涯学習課と学校教育課がかかわっております。そのうち、生涯学習課においては、貴重な山野草の保護を進めるということで、全市的に認められている天然記念物としての価値が高いものの保護育成を主眼として考えられていると思います。しかしながら、現状を調査し、そのデータから価値を見出していくということも大切なことであると考えます。そのことから今後関連課と連携を図りまして、おただしの点につきまして検討してまいりたいと思っております。
 なお、学校教育課の関連といたしましては、環境教育推進委員会におきまして、毎年、各校の実践をまとめた実践記録集を発行いたしております。平成15年度の記録集を見ますと、東吾野小学校では蛍を研究しておりまして、平成10年度から学区内7カ所で蛍の数を調査しています。原市場小学校、吾野中学校、加治中学校では、ポイントを定めて地区を流れている川の水生動物を調査して水質調査を行っております。
 これらの子供たちの学びが市全体の環境保全の取り組みに結びつき、生かされていくならば、子供たちにとって喜びでありますし、誇りになるとも考えているところでございます。
△議長(浜中 勇議員) 建設部参事
○建設部参事(鈴木恵二君) 私からは3 地域問題の(1)市営住宅浅間団地(南)跡地についてお答え申し上げます。
 浅間団地(南)につきましては、昨年度にすべての住戸の解体が終了し、現在は更地となっております。従来の計画では、解体後、直ちに建てかえ事業に着手する予定でありましたが、現在の厳しい財政状況のもと、計画どおりに建てかえを進めることができない状況となっております。一方、他の市営住宅につきましても、建設年度の古い団地が多く、限られた予算の中でその維持管理に大変苦慮しているのが実情でございます。
 このため、庁内に検討委員会を設置し、市営住宅の役割や財政状況を踏まえながら、浅間団地(南)を含めて市営住宅全体について今後どのような計画で事業を進めていくことが適切なのか、用途廃止なども視野に入れながら建てかえや大規模改修、定期的修繕など既存ストックの活用方針を検討しているところでございます。
 したがいまして、御提言にございますような跡地の利用につきましては、具体的な事業が開始されるまでの間、暫定的に行われるものであれば、特に支障はないものと考えております。
 おただしのU字溝のふたかけにつきましては、敷地の外周にあるU字溝は、道路と側溝部分に高低差があるため、側溝自体をかさ上げしないと、うまくふたがかからないような状況であり、また多くの費用もかかりますことから、早急な対応は今のところ考えておりませんが、敷地の中央にあるU字溝につきましては、暫定利用に際して障害とならないように、ふたかけや暗渠などの安全対策を検討してまいります。
 いずれにいたしましても、地元の自治会等通じて、利用方法などのルールを定めた上で、解体跡地の当面の有効活用を図ってまいりますので御理解を賜りたいと存じます。
△議長(浜中 勇議員) 建設部長
○建設部長(五十嵐 勉君) 私の方からは3の地域問題について、の中の(2)富士見通り、国道299号バイパス北側の一方通行を相互通行にする件について、御答弁申し上げます。
 国道299号バイパスは、本年3月に飯能警察署西側から富士見通りまでの青木工区、それから武蔵ケ丘ゴルフ場入り口付近から飯能駅前通り線までの中山工区が供用開始されたことは既に御案内のとおりであります。
 さて、現在工事中の八高線をまたぐ通称中山陸橋が建設されますと、おただしのあったとおり、周辺道路への利用形態が影響が出てまいります。特に一中通りでありますが、陸橋によります南北の通行ができなくなり、その代替としてバイパスの両側に側道が設置されます。側道の利用形態につきましては、現在までの警察との協議では、交通安全上から時計回りの一方通行にしたいと聞いております。しかしながら、ここの件につきましては、昨年の9月定例会でも鳥居議員から一般質問いただき、また地域の皆様からも、バイパス北側に設置される一中通りから富士見通りの側道は相互通行できないと非常に不便になるということから、市といたしましても地域の実情を十分に理解し、県及び警察の方に申し出をしてきたところであります。
 現在までの状況でありますが、この部分につきましては、県において、取得済み用地の中で相互通行ができるような幅員構成が可能か否か、現在検討していると聞いております。また17年度末の供用開始予定を見込み、この場所を含め、近日中に県警本部との交通協議を予定しているところであります。いずれにいたしましても、関係機関に強く申し入れ、要望が取り入れられますよう努力をしてまいりたいと思います。
△議長(浜中 勇議員) 8番議員
●8番(鳥居誠明議員) 誠意ある御答弁をいただきまして、ありがとうございました。それぞれに前向きな御答弁だったかなと思って感謝しております。
 要望とあと何点か質問が出てきましたので、2回目の質問をさせていただきます。
 まずツーデーマーチについてでありますけれども、経済効果が3,100万円だったということで、両日で1万人規模の参加者があったわけですから、もうちょっと規模が大きくてもいいのかなという気がしております。そういう意味では、今後、商店街との対応ということも考えていただけるということで期待しているところであります。
 それから4総に向けては、商店街の人たちと話し合ってつくっていきたいという市長の御答弁でしたので、よろしくお願いいたします。
 それから花のまちづくりについてでありますけれども、これについては先ほどの市民生活部長の方からの御答弁の中では、複数の場所に分散してハイキングコース等設置するようなお考えのようにとれましたけれども、それも確かに1つの方法ではあると思いますけれども、限られた予算の中で少しずつ小さくいろいろな場所にというよりも、私は集中的に大きくして、大きく集客力を求めるという方が、ある意味では有効ではないのかなというふうにも考えております。どちらが正しいかはわかりませんけれども、そういう意味では目的として電車を中心として飯能に来ていただくのか、それから車も活用して飯能に来ていただくのかというところもかなり大きなポイントになると思います。私はそういう意味で、両方の中間点というようなところも考慮していただいて活性化できるのではないかなと、その辺のところについて再度検討の余地があるのかどうか、お尋ねしたいと思います。
 それから大臣賞についてですけれども、これは結果として評価を受けるものであるというふうに御答弁ありましたけれども、確かにそのとおりかもしれませんけれども、意気込みとしてはこの花づくりで日本一を目指して、花で日本一というよりも集客で日本一を目指していただきたいと、そのぐらいの意気込みをもってこの予算化を有効に活用していただきたいと思います。これは要望です。
 それから市の基本計画の中の雨水ます等、雨水貯水タンクのことについてなんですけれども、近隣の市町村での実施状況は大体助成金が1件につき2万円から3万円を限度としております。ですから、狭山市、入間市も平均10件ですから、年間で二、三十万円程度で済んでいるわけですね。この辺のところはもう少し考えていただけないか、質問とさせていただきます。
 以上について、ちょっと質問させていただきます。
△議長(浜中 勇議員) 市民生活部長
○市民生活部長(小谷野重之君) 御提案いただきました点も含めまして進めさせていただきます。
△議長(浜中 勇議員) 市民生活部次長
市民生活部次長(清水潤次君) 家庭向けの雨水の貯留タンクの補助制度ですが、こちらの方につきましては、近隣の入間市、狭山市の方でも実施されていると、そちらの方は承知しておりますので、これから検討していきたいと思います。
△議長(浜中 勇議員) 以上で鳥居議員の質問を終わります。