平成16年 3月
一般質問会議録
鳥居のぶあき
飯能市議会議員
◎市政に対する一般質問(鳥居誠明議員)
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│ 質 問 事 項 │ 質 問 要 旨
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│1 精明東部について │ 精明東部特定施設誘導地域指定について
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│ │@どの地域にどの様な企業、業種が問い合わせているのか │
│ │A問い合わせの企業は、飯能市民の雇用拡大につながるのか
│
│ │B残土などの不法投棄の防止策について │
│ │
│
│2 笠縫地区道路問題について│(1)佐瀬踏切について
│
│ │(2)南北道路の進捗状況について │
│ │
│
│3 教育問題について │(1)登下校時の児童・生徒の安全確保に自治会など地域住民に
│
│ │ 協力を求める件について │
│ │(2)学校施設を、市民の文化活動発表の場として開放する件
│
│ │ について
│
│4 名誉市民条例の制定について│多大なる貢献、活躍した人物を名誉市民にする件について │
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△議長(村里泰由議員) 昨日に引き続き、市政に対する一般質問を行います。
まず、8番 鳥居誠明議員
●8番(鳥居誠明議員) 議長のお許しをいただきましたので、通告順に質問させていただきます。
まず、精明東部の特定施設誘導地域指定についてであります。
この件については、12月議会でも一般質問されておりましたが、この地域が飯能市の発展につながるものと私も以前より質問させていただいておりました。また、第3次総合振興計画にも格段の取り扱いで計画されている地域でもあり、県の規制緩和で特定施設誘導地域指定の告示を受けた後、昨年12月の議会での答弁によりますと、下川崎、芦苅場の地区には、製造業、小売業が1社ずつ問い合わせがあったとのことでしたが、その後の進展状況はどうなっているのでしょうか。また、その他の企業の問い合わせなどがあるのかどうかお尋ねいたします。また、その企業が進出してきた場合、飯能市にとって大きな問題は雇用の拡大につながるのかどうかという点にあると思います。その可能性についてはどのようなものがあるのかお尋ねいたします。
それから、昨日の加藤議員に対する市長の御答弁の中で、企業立地調査委員会を設置するとのことでしたが、その目的、構成メンバー及び調査期間等はどのような内容となるのでしょうか、お尋ねいたします。
また、市の方針としては、企業誘致については、土地は造成しない方が価格が低く抑えられるので企業が進出しやすいとのことであります。この場合、現況の大半が山林、畑などになっているわけでありますから、万一悪質な企業が安いからと買収して残土などを不法投棄する場合も考えられます。下川崎地区には過去にこのような事態が現実に起こっております。その残土の山を撤去することもできず、地元は迷惑を受けているわけであります。このようなことがないよう、市としてはどのような部署がどのような方法で監視などの防止策を考えているのかお聞かせください。
続いて、2番目として、笠縫地区の道路問題についてであります。
昨年、佐瀬踏切において車が脱輪し、そこに電車がぶつかるという事故が発生しました。また、そのすぐ1、2カ月後にも同じ場所で同じような事故がありました。この場所は道路、それから踏切が狭くても、東飯能駅の東側から川寺、矢颪地区などへ行くには便利なので利用者がとても多いところであります。ここは区画整理地区となっておりますが、この道路及び踏切の拡幅についての進捗状況をお聞かせください。
また、ここだけでなく、笠縫地区の踏切はどこも狭く、双柳方面から加治地区に行くには非常に不便であります。この3月議会には、双柳、浅間、新光地区からと阿須、岩沢地区、合計11自治会の会長さんから、阿須小久保線を早急に完成させてほしいとの陳情書も提出されております。区画整理は範囲が広く、予算も少ないなど苦しい状況は理解しております。また、その中で努力され、少しずつ整備されていることも認識しております。笠縫地区の南北道路の整備については、私自身、昨年6月議会で富士見通りから南に行く都市計画道路双柳岩沢線を優先的に進め、そこの踏切も拡幅すべきと提案いたしましたが、その後、この道路及び六道から岩沢地区に行く区画整理の道路の進捗状況をお聞かせください。
3番目として、教育問題についてであります。
最近、児童や生徒の登下校時において、誘拐、拉致、傷害などの事件が全国的に話題となっております。近隣の自治体でも事件が騒がれております。飯能市内でも過去に発生しております。看過できない状況にあると言えます。
3年ほど前、私の住んでいる地区の学校で登校時に子供がねらわれるという事件があり、私も知り合いのPTA役員さんからお話を受け、その時間帯に見回りに出かけました。すると、学校の先生方が何人かで見回りをしていらっしゃいました。本当に御苦労さまですと心から思ったものでありましたが、と同時に少し疑問も感じておりました。なぜなら、10年くらい前の話でしょうか。あの宮崎 勤の事件があったときのことであります。私の子供が当時小学生でしたので、事件の再発をおそれ、学校関係者、主にPTAの方々がパトロールをして、登下校時、子供たちの安全を確保しようとしていました。しかし、事件が長い間解決しないので、パトロールしているお母さん方が疲れてきたわけであります。この2つの状況から言えることは、学校関係者の方々は自分の子供や児童・生徒を守ろうとしていることは理解できるのでありますが、なぜ学校関係者以外のもっと広い地域の人々に現状を説明し、協力を求めてこないのかという疑問を感じておりました。また、地域住民の監視、つまりボランティアを求めるということになりますが、その場合、行政は地域住民から自発的に声が上がらなければ長続きしないのではないかという意見をよく聞きますが、私は少し違う考えであります。学校社会というのは、やはり普通の人は少し行き来しにくい場であることは学校関係者の方も理解していらっしゃると思います。その中で地域住民、特に子供が学校に通っていないような人々には、ある意味別社会に近いものがあります。ですから、そこから自発的なボランティアはなかなか発生してこないのではないでしょうか。
近ごろ全国的に発生している事件では、犬の散歩をしている人や通勤時間帯の大人など、地域の人々に協力を求めていることが報道されております。私は地域の自治会長さんを通じて、子供たちが登下校の通学路に当たっている家々に、例えば、毎朝台所の窓を少しあけていただき子供たちの登下校の様子を見てもらうとか、一言かけてくださいとかというお願いをするなども1つの方法ではないかと思っております。このようなことをすることから、地域の大人と子供との触れ合いも広がってくるのではないでしょうか。つまり、学校側が垣根を低くして、地域住民と一体となって子供を守っていくことが大切であると考えます。
また、市長は、平成16年度予算案の概要の中で、学校、家庭、地域が連携して子供たちが安全に過ごせる環境をつくっていくと述べていらっしゃいます。この点について具体的にどのような方策をお考えであるのかお聞かせください。
次に、学校施設を市民の文化活動の発表をする場所として開放していただきたいということについてであります。
私は以前、飯能市出身の芸術家の作品を市で購入し、市の財産とすべきであると提案いたしましたが、これはそれほどにすばらしい芸術家がいらっしゃるからこそでありました。これは、飯能市は文化的な面で進んでおり盛んであるということであります。1月末に市民会館にて生涯学習フェスティバルが行われ大勢の人が集まりました。これは、市内にさまざまな文化的な団体があることの裏づけになっていると言えると思います。しかし、このような文化活動をしている人々の作品を気軽に発表する場所が飯能市には余りにも少な過ぎると言えます。公民館を使うとすると、定期的に利用している団体が予約を優先的に入れてあるわけですから、2カ月前に予約をとりに行ったとしても、もう既にあいていない状況であります。ですから、ほかの団体等が入り込む余地がなかなかありません。そこで、学校が休みの土日・祝日とか、春休み、夏休み、冬休みなどの長期休暇には、学校の一部を市民の文化活動の発表の場に利用できるよう開放していただけないでしょうか、お尋ねいたします。
また、その際の申請も、市役所とか駅サービスコーナーや支所でもできるようにしていただきたいと思いますが、この点についても市の考えをお聞かせください。
最後に、4番目として、名誉市民条例の制定についてであります。
この件については、平成5年、7年と昨年3月の定例会で町田議員さんが一般質問をされていらっしゃいますが、私も同じ思いでありますので、ここに提案させていただきます。
この条例は、県内でも約8割の自治体で制定されているもので、飯能市として特に目新しいものを求めているわけでありませんが、広く市民から親しまれ、日本や世界に多大な貢献をされた方は次代を担う子供たちの目標になるのではないでしょうか。このような方は飯能市出身で何人かいらっしゃると思います。具体的にだれを名誉市民に選ぶのかということは、市民の皆様が推挙、判断なさればよいことであると思いますが、私の個人的な意見ではありますが、例えばプロ野球の松原 誠さんとなどを挙げてみたいと思います。
松原さんは、飯能第一中学校、飯能高校の野球部の出身で、プロ野球で4打席連続ホームランの日本記録、それからセ・リーグの年間2塁打の記録をつくり、これらの記録は現在でも生きているプロ野球の記録であります。その他にも、さよならホームランなど通算6本で歴代7位、2塁打を通算405本で歴代8位など輝かしい成績を残し、その他にも幾つもの記録を持っていらっしゃいます。大洋ホエールズの球団として初めて名球界入りした人であります。松原さんは人間的にもすばらしい人物で多くの人から尊敬されております。若い人からも目標とされている人物であり、名誉市民にふさわしい人物ではないかと考えております。
先ほども申し上げましたけれども、飯能市には文化的な面で日本を代表するような方も大勢いらっしゃいます。そのような人物を名誉市民とする条例を制定してもよいと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。
以上で1回目の質問を終わりにさせていただきます。
△議長(村里泰由議員) 答弁に入ります。
市長
○市長(沢辺瀞壱君) 鳥居議員の一般質問のうち、私からは、1の精明東部特定施設誘導地域指定について、@どの地域にどのような企業、業種が問い合わせているのか、A問い合わせの企業は、飯能市民の雇用拡大につながるのかについてお答えをいたします。
精明東部地区における特定施設誘導地域につきましては、昨年の10月1日付をもちまして区域指定の告示がなされたところでございます。指定区域は、下川崎地区及び芦苅場地区の一部の区域で、面積は約25ヘクタールでございます。
初めに、どの地域にどのような企業、業種が問い合わせているのかのおただしでございますが、下川崎地区の一部に候補地の1つとして検討しております製造業の企業がございます。この企業は、他市の候補地と立地及び価格面等につきまして、ただいま社内で比較検討している段階でございまして、現在のところ飯能に進出してくるかどうかということは未定の状況でもございます。また、芦苅場地区の一部に大規模商業施設の相談がございます。この企業は、希望する面積が大変広く、区域指定に接する農用地を含む区域となるため、立地する場合は農用地の除外手続を要するほか、区域指定の変更を要するなどの課題がございます。この件につきましては、企業の努力と土地所有者の御理解が大きな課題でございまして、現在のところ、進出するかどうかは未定であります。
次に、問い合わせの企業は、飯能市民の雇用拡大につながるのかのおただしでございますが、現在問い合わせのある2社とも優良企業でございまして、もし立地が実現すれば、数百人規模の社員及びパートの雇用が見込まれると思います。こうした企業誘致ができるのであれば、飯能市にとって雇用はのどから手が出るほど欲しい雇用の場はそういう状況でもございますので、飯能市としても積極的に働きかけてまいりたいと思っているところでございます。企業誘致につきましては、市といたしましても、企業と地権者との間を取り持ち、積極的な誘致に取り組んでいくとともに、新年度からは企業立地調査委員会を設置したいと考えております。内容につきましては、企業誘致を推進し雇用の場を促進することによりまして、地域経済の活性化を図ることを目的にいたしまして、助役を委員長に関係部課長12名程度で構成します。調査期間等につきましては、平成16年度から目的を達成するまでといたしまして、委員会では精明東部地区に限定をしないで、その他の地域への誘導につきましても調査検討を行っていく予定でございます。また、現在企画調整課にあります土地政策担当にあわせまして、企業誘致についても担当させる予定でございます。企業立地についてあらゆる角度から調査検討を行いまして、飯能市にとってメリットのある企業の誘致を進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
△議長(村里泰由議員) 助役
○助役(大山 功君) 4 名誉市民条例の制定についてお答えいたします。
本市の発展に寄与され、市民の模範と言える方につきましては、表彰規定によりまして、これまで多くの方々を顕彰してまいりました。議員御提案の名誉市民としての顕彰は、功績のあった事実に着目するというより、その方に対する市民の評価をもとに栄誉としての称号を贈り顕彰しようとするもので、人格を対象とする点におきまして功績表彰とは大きく異なっております。他市における例を見ましても、功績が卓絶で市民の敬愛を受ける者、市民が郷土の誇りとしてひとしく尊敬する者、市民の尊敬の的と仰がれる者などがその対象者とされているようでありまして、制度化には創設の必要性を初め、どのような方を名誉市民にふさわしいとするのかなど十分な論議がされ、市民の中に合意が形成されなければならないものと考えております。現在進められております名栗村との合併協議の中で、名栗村にございます名誉村民制度の取り扱いにつきましては、新市において検討する旨の確認がされておりますので、合併後具体的な検討を進めていく中で、関連して名誉市民制度にも検討が及ぶものと思っております。
△議長(村里泰由議員) 市民生活部次長
○市民生活部次長(木村晋治君) 私からは、1 精明東部について、B残土などの不法投棄の防止策について、御答弁をさせていただきます。
残土の不法投棄につきましては、埼玉県土砂の排出、たい積等の規制に関する条例で、建築工事に伴って発生する土砂を500立法メートル以上排出するときは排出先を、また、堆積を行う者は1カ月の排出に関する計画を定めて知事に届け出なければなりません。また、建築工事等に限らず、土砂の堆積を行おうとする者は、堆積に係る土地の面積が3,000平方メートル以上のときは知事の許可が必要となっております。また、これ以下の規模で500平方メートル以上の土地の堆積につきましては、飯能市環境保全条例の適用を受け、市の許可が必要となります。
以上により、土砂の排出や堆積につきましては、適正に行われるよう監視、指導を行っております。しかし、県内では、所有者に土地の改良を無料で行うなど言葉巧みに土地を借用し、夜中に建築廃材や廃棄物などを山積みにして逃げてしまう、また、業者が倒産してしまう、その山が片づけられない状況も多く見られております。一たん山積みにされますと撤去することが非常に困難となってまいります。早期発見、早期対応が大変重要となってまいります。当市では、担当課であります環境緑水課に平成15年度から臨時職員による不法投棄のパトロールを実施いたしまして強化をいたしており、また、平成16年度から市の職員の県職員併任制度を導入し、廃棄物の不適正処理等に係る立ち入り検査権を行使できることとなります。これによりまして、地域の方々からの通報等に対しましてさらに早期の対策が図られるとともに、県との連携を強化し、より効果的で実効力のある監視指導が図れるものと思っております。土地所有者が土地を借地させて、その結果、廃棄物が山積みされてしまった場合、悪質な場合は土地所有者が不適正処理を助けたとみなされ、多額の撤去費用を負担しなければならない、このようなケースもあるそうです。市及び土地所有者が被害に遭わないためにも引き続き監視や啓発等を行ってまいりたいと思っております。
△議長(村里泰由議員) 建設部参事
○建設部参事(松井一夫君) 笠縫地区道路問題につきましてお答え申し上げます。佐瀬踏切と南北道路の進捗は関連いたしますので、あわせてお答えを申し上げます。
まず、佐瀬踏切でございますが、この踏切は笠縫地区の最も西にある踏切で、計画では6メートルに拡幅する予定でございます。過日、この踏切で起きた事故は、車が脱輪し踏切で立ち往生しているところに電車が来て事故につながったものと聞いております。事故後におきまして、鳥居議員から御指摘をいただきましたので、事故防止の暫定的な対策として、踏切内に設置してある敷板を延長すれば脱輪が防げるのではないかとして、JR東日本八王子支社と協議をいたしました。JRでは、このような踏切の応急的な拡幅はかえって事故につながってしまうとの見解で、踏切の両端に設置してある月形屐以上には敷板を延長できないとのことでございました。そこで、現場の状況が現状のままで道路計画幅員に拡幅できるものかどうかについても協議をいたしました。JRの条件では、踏切の前後の道路が20メートル以上、現踏切の拡幅より拡幅されていれば踏切改良は可能であるとのことでありました。現場はぎりぎりの線でこの条件に合致するものと思われますが、JR側では八王子支社で管理する八高線は八王子から高麗川と毛呂の間までで、踏切改良がこの区間で年1カ所であることから、市との協議がすぐに整ったとしても17年度以降になってしまうとのことでございました。また、現在のところ、国道299号線からこの踏切までの整備に時間がかかることが予想される中、完全に整備されていない状況で踏切を先行して整備いたしますと、交通量の増加が見込まれ、事故の危険性が増してしまうのではないかとの危惧も抱かざるを得ないところでございます。
南北道路の進捗についてでございますが、6月議会でお答えさせていただきました状況から変化はございませんが、地区の家屋移転率は約65%となる見込みで、地区全体といたしましてはある程度の進捗が見られているものと考えております。
16年度におきます南北道路の整備に関しましては、旧道に面する自動車整備工場の東側の道路の築造を予定しております。地区を縦貫する南北道路に関しましては、大きくは2路線で、1つは都市計画道路双柳岩沢線とそこから分岐する南北間。もう1つは、六道の信号から入り、ただいま申し上げました16年度で築造の予定をしている路線でございますが、いずれも踏切を通過しなければなりません。八高線にかかる踏切が2カ所、西武線が2カ所の計4カ所の踏切整備が必要であります。この路線のいずれかを先行して整備できれば、南北間の交通に対しまして利便性が高まるものと思っております。担当といたしましては、この2つの路線の整備について、今後の事業費や実施までに要する時間等を見積もるとともに、どちらを先行するか。先行する場合、このシフトが全体から見て支障が出ないかどうか見きわめ、検討してまいりたいと考えております。
佐瀬踏切の拡幅に関しましても、ただいま申し上げました路線のいずれかが整備できれば、車の流れが変わってくるものとも思われますので、この路線の整備とあわせ検討してまいりたいと考えております。
△議長(村里泰由議員) 教育委員会事務局参事
○教育委員会事務局参事(佐藤仁威君) 鳥居議員の3 教育問題について、(1)登下校時の児童・生徒の安全確保に自治会など地域住民に協力を求める件について、お答え申し上げます。
鳥居議員おただしのとおり、地域の方々と一体となって子供たちを守っていくことは非常に大切なことだと思います。学校では、子供たちの安全のためにさまざまな指導、また、対応をしているところではありますが、保護者や地域の方々にも多くの御協力をいただいております。今、学校では地域の方々と触れ合う機会を多く持っております。登下校時での御協力をいただくことはもちろんですが、地域の方々に学校に来ていただき授業を見ていただいたり、学校便り等で学校の様子について知っていただいたり、総合的な学習の時間には多くのボランティアの方にさまざまなお手伝いをいただいております。また、飯能市家庭学校地域触れ合い事業では、地域の清掃や美化活動、高齢者との触れ合い学習、お祭り等、保護者や地域の方々とともにさまざまな活動を行っております。このように、学校には多くの保護者や地域の方々が入り、また、総合的な学習の時間や中学生の社会体験チャレンジ学習等、子供たちが学校の外に出て地域や保護者の方にお世話になっております。今後も、地域の中の学校として多くの地域の方々との触れ合いを大切にしていきたいと思っております。
学校にとって地域の方々の御協力をいただくことはとてもありがたいことです。さらに、多くの方に御協力をいただくためにも、学校便り等でお願いする等、学校に指導していきたいと思っております。
△議長(村里泰由議員) 教育次長
○教育次長(浅見幸一郎君) 3 教育問題について、(2)学校施設を、市民の文化活動発表の場として開放する件についてでございます。
広く学校開放につきましては、開かれた学校づくりの1つの方向であると認識しております。そのようなことをもちまして、従前から校庭、体育館、また、吾野小学校、美杉台小学校におきましては多目的室等、ただし、この両校につきましては、当初から学校開放用につくられたスペースがあるということでございますけれども、地域団体等に開放させていただいて御利用をいただいているところでございます。
そこで、おただしの件につきまして、前向きに考えてみたわけでありますが、現状におけるほとんどの学校におきまして、次のような事情に直面するわけでございます。当然、校舎の玄関を開錠することになるわけでありますので、警備員等を配置しない限り防犯上の安全は保てないということであります。と申しますのも、現状の学校は、例えば具体的に備品類について、廊下、オープンスペース等にも置いてございまして、かぎのかかる部屋だけに配置していないということ。児童・生徒の私物も普通教室に保管していること。いたずら等の目的で校舎に入る者のいることも想定されること。仮に侵入があった場合、侵入者を発見することが容易でないこと。このようなことなどなど、たくさんの問題点があるわけでございます。したがいまして、学校施設の一部分の開放でありましても、現在の学校のつくりでありますと、廊下伝いに自由に隅々まで渡れてしまいますので、夜間や休祝日、長期休暇中などは学校職員が不在になりますことから、その管理上、当面は難しいと判断をしております。
いずれにいたしましても、利用開放につきましては、学校の安全・安心、また、危機管理上、校舎の玄関とは別に開放部分の出入り口、間仕切り、トイレ等を検討する必要がありますので、おただしにつきましては、慎重に考えさせていただかなければならない将来の問題ということで受けとめさせていただきたいと思います。
△議長(村里泰由議員) 8番議員
●8番(鳥居誠明議員) 市長を初め、担当部長に御答弁いただきましてありがとうございました。何点か質問、要望をさせていただきます。
まず、市長の方から御答弁いただきました内容の中で、精明東部の特定施設誘導地域指定についてでありますけれども、昨年の12月議会でのほかの議員さんの質問の中で、下川崎、芦苅場地区に1社ずつ来ているというお話がありまして、その内容が先ほどの市長のお話の中で概略が見えてきたわけでありますけれども、その2社以外にはその後進展がなかったのでしょうか。その点もちょっとお聞きしたかったんですけれども、その点をまずお尋ねいたします。
それから、その地域について、不法投棄等についてなんですけれども、先ほどの御答弁の中には、県の職員の方と廃棄物の廃棄に関して立ち入り検査権というものができて、強力に監視体制が整うだろうというお話でありました。非常に有効な手段ではないかなと感じたところであります。二度と残土の不法投棄がないように強力に監視体制を進めていただきたいと思います。先ほどの御答弁にもありましたけれども、早期発見、早期対応ということで、当然地元の住民の方の目というものも必要だと思いますけれども、そればかりではなく、やはり行政の強力な力というものも必要ではないかと思いますので、ぜひしっかりした体制で臨んでいただきたいと思います。これは要望にとどめます。
それから、笠縫地区の道路問題についてでありますけれども、以前私が質問させていただいたときには、たしか踏切の改良工事に関しては1カ所数億円かかると。北側から南へ行くと、必ず2本の踏切を渡るわけですから、そうすると10億円以上のお金がかかるのかなということで、ちょっと財政的に大変だなという気はしておりますけれども、その交通の不便さ、安全性、先ほども言いましたけれども、既にもう事故が起きている事態であります。ですから、そのようなためにも、防止策としてぜひどこか1カ所早目に1本あけていただいて、車が安全に行き来することができるような場所を確保していただきたい。そのためには、私とすると、富士見通りから南へ行く、先ほどお話のありました都市計画道路の双柳岩沢線ですか。それを1本早目にそこだけでも通していただけると、かなり利便性が上がるのかなと感じております。それは要望としてとどめますけれども、出させていただきます。
それから、3番目の教育問題についてでありますけれども、地元住民に対して登下校の安全性の呼びかけという点については、学校側が学校だより等において地域住民の方に学校に来てくださいと呼びかけをしているのは私も見ております。ですけれども、回覧板で私どもの住んでいる地域には回ってきているんですけれども、それを見て、果たしてどれだけの人が学校に行くのかなという非常に疑問があります。それと、やっているから結果が出てくるだろうではないような気が私はするんです。ですから、具体的にどのように、こういうことで困っているんだからこうしてもらえませんかという問いかけがあってもいいのではないのかなと、そこだと私は思うんです。その点について、もう一度教育委員会の方にお尋ねしたいと思います。
それともう1つは、地域の住民のボランティアにお願いするということになると思いますので、そうすると、教育委員会と地域ボランティアを担当する部署、そことの連係プレーも必要ではないのかなという気がしているわけです。これは市民参加推進課というのがありますけれども、そういうところに対するスクラムを組んでの対策というんですか、そういうものがあってしかるべきではないのかなと私は思うわけです。ですから、この市民参加推進課との連係プレーについてはどのようになっているのかお尋ねいたします。
それから教室等の開放については、当面は難しいということは理解できました。安全性の面で。ですけれども、どこか1カ所ずつでもいいから、市民のために改築、改造をぜひして、少しずつでも市民要望にこたえられるようにしていただけたらなと思います。これは要望にとどめます。
以上で2回目の質問を何点かさせていただきましたけれども、よろしくお願いします。
△議長(村里泰由議員) 市長
○市長(沢辺瀞壱君) 精明東部の特定施設誘導地域の企業の相談状況でございますが、先ほど2社のお話を申し上げさせていただきました。こちらはかなり突っ込んだ話を、様子を聞いたりとか、かなり真剣に検討していただいているようですが、そのほかには、例えば食料の工場ですとか、あるいは倉庫、配送センター、そのほか工場の賃貸借で工場をつくってもらいたいとか、そういう話が1、2あるわけでありますが、これらにつきましては、まだ窓口にちょっと相談に訪れている程度のことでございまして、その先のことについてはまだ読めないということです。ただ、市内で1社、現在ある会社でございますが、これは東部地区ですが増築をしたいというふうなことで話が進んでいるところもあります。いずれにいたしましても、そんなような状況でございまして、関東全域の中から飯能はどうかと。このほかに栃木とか茨城とかいろいろなところとの比較の中でやっていますので、なかなか商談が成り立つまでにはちょっと時間がかかるのではないかと、そんなふうに思っています。
△議長(村里泰由議員) 教育委員会事務局参事
○教育委員会事務局参事(佐藤仁威君) 地域の皆様の意欲のある方が学校に入りづらいといいますか、そのような方もいらっしゃるということがあるかと思いますが、先ほども申し上げましたように、いろいろな触れ合いの中で、そういう方たちにもぜひ勇気を持って参加していただけたらありがたいというふうに思います。
また、市民参加推進課、生涯学習課等、これにつきましては、関係機関等もあります。また、学校教育課の関係では学校評議員の皆さんもいらっしゃいますし、また、安心・安全の会等でも自治会長さん等にもお話をしていきたいというふうに考えております。
△議長(村里泰由議員) 以上で鳥居議員の質問を終わります。