平成15年 12月
一般質問会議録
鳥居のぶあき
飯能市議会議員
◎市政に対する一般質問(鳥居誠明議員)
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│ 質問事項 │ 質問要旨 │
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│1名栗村との合併に │(1)合併による職員の増加に伴う委託料の削減について
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│ 伴う合理化計画に │ │
│ ついて │(2)市民の行政参加による、合理化計画について
│
│ │
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│2高萩市との友好都 │(1)締結後の相互交流について具体的計画を立案し市民に提示を│
│ 市提携について │(2)計画立案の初期段階からの市民参加について
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│ │
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│3環境都市宣言につ │都市宣言の検討状況について │
│ いて │
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│ │
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│4案内板設置について │(1)災害避難場所への誘導案内板の設置検討、進捗状況について│
│ │(2)公共施設への案内板の設置検討、進捗状況について │
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△議長(村里泰由議員) 去る五日に引き続き、市政に対する一般質問を行います。
まず、八番 鳥居誠明議員
●八番(鳥居誠明議員) 議長のお許しをいただきましたので、通告順に従って質問させていただきます。
まず、名栗村との合併に伴う合理化計画について、であります。平成十七年一月一日に名栗村と合併する件については、既に法定協にて進められております。その法定協の第三回目の会議の冒頭、名栗村の柏木村長が村役場の機能は落とさないようにと強く要望されていらっしゃいました。これは、村民感情とすれば当然のことであると思います。合併後、議員の人数については三十六人から二十六人と十人の削減が決まっておりますが、職員の削減計画については飯能市としては適正計画の中で進められております。職員の人件費は、飯能市が約四十億円で、一般会計に対して約二割を占めております。名栗村は約四億円で約三割を占めております。この件についてどうすべきであるのか、私なりに少し調べましたので、それらを踏まえて質問させていただきます。
まず、私は、近隣でさきに合併したあきる野市と西東京市を訪ね、職員の削減計画について尋ねてまいりました。あきる野市は合併後八年経過した現在、人口が約八万人で、職員数は五百六十人であります。住民百四十人に対し、職員一人の目標で合理化計画を立て、実現したとのことであります。一方、西東京市は、人口十八万人に対して職員数は現在千四百人ですが、八年後の平成二十二年には目標は千二百人であるということであります。実現すれば、住民百五十人に対し一人の割合となります。また、全国的に見て、飯能市と人口、面積が類似の自治体における職員数を調べましたところ、人口に対する職員の割合は、市民百二十人に一人が最低で、最高は百四十三人に一人でありました。飯能市は、平成十八年度までに削減予定人員が十八人ですが、村の職員約六十人が増員されますので、都合四十二人ふえ、七百三十一人となる予定であります。これは、市民百十三人に対して職員一人となり、現在でも約一割程度多くなります。これは、全国の同自治体と比べてもかなり低いレベルとなります。
ここに西東京市の資料があります。これであります。これは、合併する一年以上前に法定協議会に対して提示されたもので、内容は合併による財政効果について、十年間にわたる職員数の削減計画に基づく人件費などの経費の試算が出されております。飯能市・名栗村でもこのような合理化計画を市民に提示する義務があり、それを法定協で進めていくべきものではないかと考えます。飯能市は、名栗村と合併した後の人口、面積から見た適正職員数はどの程度であるべきと考え、また、その実施計画はいつごろ出されるのでしょうかお尋ねいたします。
また、市の財政一般会計に占める委託料は、平成十三年度が二十四億三千八百万円、平成十四年度は二十四億八千八百万円で、一般会計において約一割を占めております。委託に伴い、職員の人件費が削減されているのであれば、有効に使用されていると考えられますが、その効果について、どのように評価しているのでしょうかお尋ねいたします。合併による職員増は、委託料の削減を強力に推し進めるよい機会ではないかと思いますが、この点について市長の考えをお聞かせください。
また、市長は、常々住民参加の市政ということをうたわれていらっしゃいますが、まちづくり推進委員会や地域防災の推進、市民環境会議などさまざまな点で実施されております。さきの西東京市では、西東京市市民参加条例というものが作成されておりました。実はこれであります。この中で、市民は、議決権のある議会とは一線を画し、行政に対しての立案や見直しへの参加などが主目的であることが最初に述べられ、その位置づけが明確になっております。また、志木市においても進められ、市民が主人公の市政とのスローガンで、二年前の平成十三年十一月に市民委員会が九部会、二百五十二人で発足し、平成十四年度の予算編成に対する報告書の提出まで行っております。飯能市としても、市民に積極的に行政運営に参加してもらい、市民の意見を反映させながら行財政改革を行う必要があると考えますが、この点について市長のお考えをお聞かせください。
二番目といたしまして、高萩市との友好都市提携についてであります。去る十一月一日に高萩市との友好都市提携の締結調印が行われました。この提携については、平成十三年九月議会において、加藤議員とともに提案させていただきました。提携が締結したことに対し、心から喜んでいる一人であります。締結に際して取り交わされました協定書には、両市は教育、文化、スポーツ、産業、観光、災害時相互支援などの各分野における交流を通じ、公共的な友好親善関係を進展させる、とあります。そこで、今後両市の交流について市としてはどのように進めていこうとしているのでしょうか。また、その具体的な案はあるのでしょうかお尋ねいたします。
また、この交流を図るための具体的な案を出すに当たっては、市民がアイデアを出し、行動計画などが立案の段階から参画していくべきであると考えます。この点についても、市の考えをお聞かせください。
三番目といたしまして、環境都市宣言についてであります。本年五月二十四、二十五日、市制施行五十周年事業として第一回目の飯能新緑ツーデーマーチが実施され、一万人を超える参加者があり、大成功でありました。また、先月十四日の県民の日には、森林文化フォーラムが開催され、続いて十日後の二十四日には同じ市民会館にて飯能市民環境会議が設立されました。このように環境に関連した事業がたくさん行われていることは、飯能市の環境を考えたり、見直したりするのによい企画であり、すばらしいことであると高く評価しているところであります。しかし、これらの企画を別々に行うのではなく、市としてのある一本の幹の中で行われているというのであれば一貫性があり、市民はそれぞれのものがより意義あるものととらえられるのではないでしょうか。例えば六月五日の、世界的に決められた環境の日でありますけれども、これの前後一週間程度、市の環境週間として市民が参加できる企画を行うというのはいかがでしょうか。
そこで、飯能市としての環境に対する考え方として環境都市宣言を行い、そのもとでの活動ということになれば、市民に対し大きな求心力になると考えます。そのためにも環境都市宣言を行うべきであると考えますが、この点について市の考えをお聞かせください。
最後に、四番目として、案内板設置についてであります。この件も平成十三年九月議会にて提案させていただき、前向きの御答弁をいただいてから二年が経過いたしましたので、再度質問させていただきます。まず、災害時の避難場所までの誘導案内板についてであります。ことし八月に政府の地震調査研究推進本部から府中市、立川市、青梅市、飯能市の一部に活断層である立川断層による地震の可能性が多少なりともあることが報道されました。自宅近くにいて被災ということになれば、どこに避難すればよいのかある程度わかると思いますが、自宅から離れた場所で被災したなら、この広い飯能市では五十年以上飯能市内に住んでいる私でもどこに避難してよいかわからない場所がたくさんあります。駅、公共施設、観光地、商店街などには市外からの飯能市に来られた方がたくさんいらっしゃると思います。そのようなところにいても、迷うことなく避難場所に行くことができるよう優先的に設置すべきであると考えます。避難場所までの誘導案内は、その後どのような設置検討が行われ、また、どのような進捗状況であるのか、お伺いいたします。
次に、公共施設に対する案内板の設置についてでありますが、市街から車で飯能市に来た人は、西武鉄道の線路が複雑な線を描いていたり、八高線があったりで、飯能市の道路は非常にわかりづらいということであります。車に対してだけでなく、歩行者に対しても公共施設への案内は積極的に設置すべきであると考えます。
また、そのデザインについても統一し、見た目も美しいものを期待しておりますが、その後の検討状況、進捗状況についてお尋ねいたします。
以上で一回目の質問を終わります。
△議長(村里泰由議員) 答弁に入ります。
市長
○市長(沢辺瀞壱君) 鳥居議員の一般質問のうち、3環境都市宣言について、都市宣言の検討状況について、に私からお答えさせていただきます。
鳥居議員からは、去る平成十四年の三月議会でこの件に関しまして御質問をいただきました。その中で、豊かな自然を守り続けていく姿勢を打ち出し、市民の意識向上を図り、次世代に続けていく施策として具体的に環境活動の発表の場、環境関連の講演会や自然散策しながら協議会等イベント実施への提案をいただいております。また、本年に入りまして、ことしの四月から市制施行五十周年記念事業の中で、環境関係の事業といたしましては、五月に第一回飯能新緑ツーデーマーチ、十一月には森林文化フォーラムとカンタータ森はふるさとの開催、あるいは環境基本計画に基づきまして飯能市民環境会議を設立するなど、環境問題につきましては、市としても積極的に推進をしてきたところでございます。鳥居議員の日ごろから環境問題に対しましての高い御識見に心から敬意を表する次第でございます。
御質問をいただきました環境都市宣言をぜひ行うべきということでございますが、これにつきましては、現在各地区で、各市で交通安全、生涯学習、スポーツ、福祉、環境、平和など、さまざまな都市宣言が行われております。一つの市で複数の宣言をしているところもあるようでございます。私はこの都市宣言につきましては、市のあり方を宣言するものと考えており、大変重みのあるものと考えているところでございます。そして、飯能市の時代的な背景や、市を取り巻く社会環境に裏打ちされ、都市宣言によって市民の心が一つにまとまり、市民が誇れる元気が出るような宣言であるべきだと考えております。都市宣言につきましては、私は飯能らしいもので、市としての特徴があり、その上で市によって強くイメージアップされる、そういうもので具体的には一つがよいと考えているところでございます。そうしたことから、今後準備を進め、手続を経て都市宣言に向かっていきたいというふうに考えているところでもございます。
また、平成十七年一月一日には名栗村との合併の可能性もあるわけでございますので、そうしたことも踏まえながら、できるだけ早い時期に準備を進めてまいりたいというふうに思っているところでもございます。そうしたところで、今どういうテーマでやるかということについては、この場ではまだお答えできないわけでございますが、今後準備を進めて、より広く意見を聞くなど、手続を経てそうしたことを決定したいと考えているところでございますので、よろしくどうぞ御理解をいただきたいと思います。
△議長(村里泰由議員) 助役
○助役(大山 功君) 1名栗村との合併に伴う合理化計画について、お答えいたします。
まず、(1)合併による職員の増加に伴う委託料の削減について、でございます。合併により職員が増加するのであるから、できるだけ職員みずからが事業を行うことにより委託業務を減らし、経費を削減したらどうかという、こういう御指摘であろうかと思います。まず、業務委託による職員の削減に伴う効果につきまして申し上げます。民間委託等の推進は、平成八年度の第一次行革からも取り組んでおりまして、一例を申しますと、可燃ごみ収集業務、それから市立病院の医療事務、厨房業務、庁用バス運行業務、それから養護老人ホームの運営委託などにより経費の削減等が図られております。飯能市の平成十五年度一般会計予算を見ますと、十三節委託料の総額はおよそ二十四億円で、歳出全体に占める割合は一一%でございます。事業のコストの比較から、また、人件費削減の観点から、直営で行っていたものを民間委託とする方式が検討、実施されてまいりました。しかしながら、現在では事業費全体の削減の必要から、経常経費である委託料の削減も大きく見直さなければならない状況にございます。
本年の三月に作成しました第三次飯能市行政改革大綱においても、改革の重点項目として、事務事業の整理、合理化の中で、委託業務の見直しを掲げております。これによりますと、増大を続ける経常的経費のうち、特に物件費に占める委託業務費の割合が高くなっていることから、現行の委託業務の内容等に再度検証を加えることを必要としております。
また、委託と直営方式の総合的な観点から見た経費効率等を考慮し、効率等の一層の向上に努めることなどとしております。おただしの合併の際、職員みずからが事業を行うことにより、委託料の削減をということでございますが、現在、有効な職員の受け入れ等について検討しているところでございまして、これらの検討にあわせ、御指摘のございました職員みずからが事業を行うことにより、委託料を削減する方法等につきましても、十分検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
なお、定員適正化計画につきましては、県への提出義務などが絡みますので、正式な作成は合併後になると思いますが、合併後の職員定数削減の考え方、方法、見通し等につきましては、合併前に明確にしていきたいと考えております。
次に、(2)市民の行政参加による合理化計画について、お答えいたします。地方分権の時代にふさわしい自主的、自立的なまちづくりを進めていくためには、市民とのパートナーシップに基づく連携、協力関係を築いていくことが重要であるとともに、市民の多様な声を施策に反映させた行財政運営を行うことが不可欠となっております。具体的には、今年度から市民参加推進課を設置し、ボランティアの育成や市民の行政参加を進めております。また、第三次行革大綱でも取り上げておりますように、計画等を策定する際は、素案策定前の段階から市民の参画を組み入れ、市民と行政の協同で素案を作成していく新たな手法についても検討してまいりたいと考えております。そして、市民との協同型社会を実現していくためには、公共領域をしっかりと設定し、行政と市民の役割分担の必要性が生じてまいります。この役割分担のルールや新たな住民参加のシステムなどを制度化し、行政運営の基本的な位置づけとしたものが一般的に自治基本条例とか市民参加条例と言われるものと解しております。今後、一層市民参加の認識を広めていくとともに、行政活動における市民との新たな合意手法のあり方について検討してまいりたいと考えております。
△議長(村里泰由議員) 市民生活部長
○市民生活部長(島ア洋三君) 私の方からは、2高萩市との友好都市提携について、(1)締結後の相互交流について具体的計画を立案し市民に提示を、(2)計画立案の初期段階からの市民参加について、お答えをいたします。
(1)締結後の相互交流について具体的計画を立案し市民に提示を、でございます。初めに今後の交流につきましては、あくまでも市民の皆様の主導で進めていきたいと考えております。もちろん行政が何も手を出さないというわけではございませんが、両市の市民相互の交流が望ましいと思っております。具体的な交流につきましては、教育、文化、スポーツ、産業、観光などの分野での交流を考えているところでございます。教育、文化につきましては、既に公民館利用団体、郷土史研究グループの相互交流が行われておりますが、そのような趣を一つにした団体、グループの交流が今後一層活発になればと考えております。また、これからのことになりますが、児童・生徒の交流、あるいはスポーツ大会の開催などが考えられると思います。
産業、観光につきましても、既に交流が始まっておりますが、両市のお祭りへの参加につきまして、観光協会、青年会議所などの団体の交流がございます。十一月二日に開催されました飯能まつりにおきましても、高萩市観光協会によりますアンコウのつるし切りの実演や、両市の青年会議所によります行事が実施されたところでございます。ぜひ今後も交流を続けていただければと思っておりますとともに、参加する団体がふえていけば、お祭りも一層盛り上がるのではないかと考えております。今後は地場産業を活性化するような相互交流、例えば生活祭や産業祭りなどを考えているところでございます。
行政といたしましては、今後災害時の相互支援を考えております。このことにつきましては、今月中には担当部署が高萩市との打ち合わせに入り、協議を開始いたしまして、年度内には協定を結んでいく予定でございます。
次に、計画立案の初期段階からの市民参加について、でございます。高萩市との友好都市提携を締結するに当たりまして、十月に市民の皆様の御協力を賜り、友好都市交流委員会を立ち上げたところでございます。今後は、高萩市との友好都市交流に興味をお持ちの個人、団体の皆様に広く呼びかけ、委員会に加入していただき、友好都市交流委員会に市民相互の交流を推進していただきたいと考えております。
△議長(村里泰由議員) 総務部長
○総務部長(小沢稿寿君) 4案内板設置について、(1)災害避難場所への誘導案内板の設置検討、進捗状況について、お答えいたします。
平成十三年九月の一般質問を踏まえての御質問でございますが、この災害避難場所への誘導案内板につきましては、今年度一部予算化をさせていただいております。現在、その工事発注に向け、準備を重ねているところでございまして、本年度五十枚程度設置できればと考えております。設置場所につきましては、避難場所までのルート上にある交差点等に防災交通課で管理しておりますカーブミラーの支柱等に取りつけを考えております。さらに案内板の具体的な大きさ、デザインにつきましては、現在検討中でございます。なお、今後数年かけまして、すべての避難場所に設置していきたいと考えております。
△議長(村里泰由議員) 建設部長
○建設部長(五十嵐 勉君) 4の案内板設置について、(2)の公共施設の案内板の設置検討、進捗状況について、お答えいたします。
公共施設の案内板につきましては、人にやさしく、わかりやすいまちづくりという観点から、過去にも御質問をいただいております。市内におきましては、現在車で公共施設へ行く場合、また、飯能、東飯能駅の両駅から公共施設や観光地を利用する場合等々、案内表示が不足しているという認識を持っているところであります。おのおのの施設につきましては、個々に表示されておりますが、中には小さいものがあったり、それぞれ施設ごとに設置されておりますが、統一性に欠け、わかりにくいものが現状となっております。このようなことから、統一され、また、利用の観点から見やすい、わかりやすい、こういった公共施設案内板を設置するために計画づくりを現在進めているところであります。
昨年度庁内に公共サイン整備計画策定委員会を設置いたしまして、計画策定に必要な調査、研究を行っているところであります。現在の進行状況でありますが、主に目的、必要性、方針を初め、市内の特性や設置範囲につきまして、また、市内各地域に対しまして御提言をいただくなど、現在検討しているところであります。昨年度、東飯能駅のJR及び西武線の改札口正面に西川材を使用いたしました公共施設案内板の表示板を二カ所設置させていただき、利用者の方から東西方向がわかりやすくなった、また、木のやわらかいイメージが大変好評をいただいているところであります。今後は基本的なデザインや飯能らしさ、また、設置に向けました検討を重ねまして、整備、計画づくりをさらに進めたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
△議長(村里泰由議員) 八番議員
●八番(鳥居誠明議員) 二回目の質問をさせていただきます。
まず、名栗村との合併に伴う合理化計画でありますけれども、助役の方から御答弁いただきました。その中で、県に対する資料の提示の件があるので合併後にというお答えと、それから定員計画は合併前に出していただけるようなお話がありましたので、ちょっとその辺がよくわからなかったので、私はそこの点についてもう一度確認したいんですけれども、田無市、保谷市の合併協議会、先ほどお見せいたしましたけれども、第六回の会議次第、この二番目のテーマの中で、これは法定協の中で合併する一年前に職員の人件費、それから人数等についての十年計画が提示されているわけであります、具体的数字として。その中の資料二としては、合併直後の平成十三年度については事務職の採用は行わない。二番目として十四年度以降の事務職の採用は退職者の三分の二の補充を原則とする。事務職の採用は単年度二十人を上限とするなどが資料二として具体的にうたわれております。これが合併する一年前の、飯能市と名栗村が合併するのが残り一年くらいですから、今の時期くらいのときに西東京市としては、資料としては具体的に出されてきているわけですね。ですから、先ほど助役が合併前に出していただける部分があるような御答弁がありましたけれども、できるだけ早く市民に提示する必要があるんだろうと思います。そのことについて、法定協で名栗村とどうであるのかという審議をすべきじゃないのかと私は考えておりますので、できるだけ早く出していただきたい。その時期としてどのくらいのことをお考えであるのか、再度お尋ねいたします。
それから、行政改革の中で市民参加を積極的にすべきであるという私の提案に対して、助役の方から職員と市民の役割分担を明確にして、合意手法として考えていきたいという御答弁がありました。私は、合意手法ではなく、立案策定での段階で市民の意見を広く取り入れていくべきではないかと思っておりますので、その点について再度、合意手法ということについての意義についてお尋ねいたします。
それから、高萩市との友好都市提携についてでありますけれども、これは、先ほど御答弁の中にもありましたけれども、現在既に友好都市交流委員会というのが立ち上げられて交流を進めている件も承知しておりまして、非常にすばらしいことであると私も思っております。今後ますます両市民が友好的に交流できることを希望しております。しかし、その中で都市提携の中で行政のあるべき部分というのも当然必要だろうと思います。その中では、特に災害時の支援というふうに先ほど御答弁ありましたけれども、あと教育面ですとか、産業の面でも、本来市民がやっていくだけでいきますと、その団体が複数になっていけば複数になるほど方向性がばらばらになっていくんではないのかなという気がします。であれば、なおさら行政とすれば、本来はこういう筋があるんだよというのも一本必要な部分、特に教育とか産業にはあるんじゃないのかなと思います。災害については進めているということですけれども、教育に関しては、例えば小・中学校において、高萩市は海があるわけですから、こちらから行って臨海学校ですとか、夏はこちらに来ていただいての林間学校ですとか、そういうようなものを通しての夏休み時期での交流というものもあっていいのかなという気もいたします。これにはいろいろな御苦労も当然伴うことは承知しております。
それから、環境都市宣言については、市長の方から検討中で、平成十七年の一月一日の名栗村との合併をにらんでテーマを決めていきたいという御答弁がありましたので、また、それを待っていきたいと思います。
それから案内板設置についてでありますけれども、避難場所については予算がとられて、五十枚程度カーブミラーの支柱にということでありました。私は、カーブミラーの支柱もいいんですけれども、こだわらないで、いろいろな場所に本来不便を感じないように、場所を知らない人でもその案内板を見たら右に行けばいいのか、真っ直ぐ行けばいいのかということがすぐわかるようなことを希望しております。また、災害というのは昼間の時間帯だけとは限りませんので、夜間であれば電気が消えている、それから真っ暗な状態でも起こり得る可能性があるわけですから、その辺のところも考慮して、なおかつデザイン的にも統一性のとれたもの、外観的に美しいもので手配していただきたいなと思っております。これは要望にしますけれども、夜間についての対応は考えていらっしゃるのかどうか、ひとつお尋ねいたします。
それから公共施設についての案内板ですけれども、東飯能駅の出口のところに、改札口出たところに西川材でやられているのは私も承知して、非常にいいものができたと考えております。ただ、西川材の場合は、駅出たところは屋内でありまして、傷みというものは非常に少ないと思うんですけれども、屋外における場合には、西川材に傷みが出てきたときに見づらくなるんではないのかな。例えば市の職員の方の名札を見ていただければわかるんですけれども、西川材の上に文字を書かれていると非常に読みづらいんですね。何て書いてあるのか、目を凝らしてそばまで行かないと読めない。公共施設の案内板というのは、見てぱっとすぐわかる。特に車を運転していると、何だろうと言っている時間はないわけですから、ぜひその辺のところの読みやすさというものも大事だろうと思います。
それから、先ほど避難場所でも言いましたけれども、デザインについて、和光市は非常に読みやすく統一されたもので、駅から出てすぐ会場はこっちですとわかるようなものが各交差点にアルマイトで統一されたデザインで設置されておりました。非常にわかりやすく感心したものです。そのようなものも期待しておりますので、これは要望ですけれども、できるだけ統一されたもの、見た目に美しいものということで期待しております。
何点か質問させていただきましたけれども、よろしくお願いいたします。
△議長(村里泰由議員) 助役
○助役(大山 功君) まず、一点目、合併に関連しての御質問の中で、どの時期に定員の適正化の判断をするのか、提示できるのかというお話でございますけれども、まず、名栗村と飯能市におきまして、各分野にわたる事務の調整を現在行っております。それによりまして、今後の事業の実施の体制というのが整理されていくと思いますけれども、その中で、一つの今後のあるべき形というのを探っていかなければいけないと思います。同時に、御指摘のありましたように実際的な人数というものとの調整というのが必要になってまいります。そういう意味で、当然にして定数の削減ということが課題になってまいりますけれども、そうしたときの対応のあり方としての、つまり考え方であるとか、方法であるとか、それからその見通し、そうしたものがこうした事務調整をした段階である程度提示できるということで考えておりますので、合併協では多分一月くらいでそうしたことが提示できて、考え方としてはできてくるんじゃないか。先ほど答弁の中で、定員適正化計画、これは新しくでき上がりました市として県に提出するとか、そういうことがありますので、時間的なそういうずれが生じるものでございます。
それから市民参加に関連した再質問に対しまして、先ほども御答弁しましたけれども、計画をつくっていく中で、策定の段階から、素案の段階から市民に参加していただくということで、そういう参加の手法といいますか、そうしたものは先ほどちょっとお答えとして申し上げましたけれども、それの繰り返しになってしまうかと思いますけれども、そうした新しい手法というものは、今後も検討してまいりたい。これは、第三次行革大綱でもそのような形で取り上げております。課題として認識しております。
△議長(村里泰由議員) 市民生活部長
○市民生活部長(島ア洋三君) 高萩市との友好都市提携について、の二回目の質問にお答え申し上げます。
高萩市との交流委員会には自治会連合会、観光協会、商工会議所、青年会議所、文化協会、スポーツ少年団、PTA連合会、消防団等、市内の三十四団体と個人で七名の方が加入しておられまして、幅広い交流が図れるものと思っております。市といたしましては、市長が年一回程度相互に訪問し、交流を図ることも必要であろうと考えております。この両市の市長の訪問の中で、高萩市には御指摘のとおり魅力のある海もございます。訪問の中でこの話も出てくるのではないかと思っております。いずれにいたしましても、友好都市交流委員会の御意見など参考にしながら、今後協議してまいりたいと考えておりますし、末永い交流の続くことを期待するものでございます。
△議長(村里泰由議員) 総務部長
○総務部長(小沢稿寿君) 夜間でも見やすいものにということでございますが、この誘導案内板、当然お役に立てるときは非常時のときでございます。夜間、また、人間の心理状況等いろいろな状況の中でもなるべく見やすく、わかりやすいものにできないか、検討を重ねているところでございます。
△議長(村里泰由議員) 以上で鳥居議員の質問を終わります。