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平成14年 9月
一般質問会議録
鳥居のぶあき
飯能市議会議員
     ◎市政に対する一般質問(鳥居誠明議員)
  ┌───────────────┬───────────────────────┐
 │  質問事項              │      質問要旨                        │
 ├───────────────┼───────────────────────┤
 │1市制五十周年記念事業について │1 高萩市との友好都市提携に向けての準備状況は   │
 │                        │2 市民が参加できる記念事業計画を            │
 │                      │                                  │
 │2市民サービス向上について     │1 ISO9001認証取得を                  │
 │                       │2 窓口業務時間延長の検討状況について       │
 │                      │                                 │
 │3山手町用地の建物について     │旧事務所棟は、現代を代表する建築家の作品、価値 │
 │                      │ある建築物なので保存を                  │
 │                      │                                 │
 │4埼玉国体の準備について      │1 飲食料品関係の安全衛生管理体制は        │
 │                      │2市民の協力をどのように求めていくのか        │
 └───────────────┴───────────────────────┘
△議長(清水邦男議員) 昨日に引き続き、市政に対する一般質問を行います。
 まず、八番 鳥居誠明議員
○八番(鳥居誠明議員) おはようございます。議長の許しを得ましたので、通告順に従って質問させていただきます。
 まず最初に、市制五十周年記念事業についてであります。
 平成十六年は当市が誕生してから、ちょうど五十年という節目の年であります。県内で市制施行を九番目に行った古い市の一つであります。合併問題が叫ばれている今日、最近では、さいたま市が誕生いたしました。この例を見てもそうですが、合併をすると、今まで歴史のあった市の名称、浦和、大宮、与野など県を代表するような市でさえも名称が消えてしまうということであります。我が飯能市においても、近隣の市や村と合併した場合、その名「飯能」が消滅してしまう可能性が十分あり得るということです。そのような状況で五十周年の記念事業の意義というものは非常に大きいものがあり、飯能市という名のもとに行われる市制施行記念事業は今度が最後になる可能性もあります。
 そこで、私は昨年の九月議会で、市制五十周年記念事業の一つとして、茨城県高萩市との提携を結ぶことは、歴史面、地理的距離から、経済面、教育面、緊急災害時や市民レベルでの相互交流を行うには最適ではないかと述べました。その後、市長は御答弁なされたとおりに、御自身で高萩市に出向かれたり、また先方の市長が飯能にお見えになったり、関連地域の方々も交流をなさっていることは、地域新聞やテレビなどで報じられております。そこで市としては、今後、公式に友好都市提携に向けてどのような取り組み方、つまり、その内容と日程などについて、どのように考えているのでしょうか、お聞かせください。昨日の加藤議員の質問もありましたので、一部重複するかと思いますけれども、できるだけ詳しく御答弁いただきたいと思います。
 また、このような正式の式典、行事などには勢い、飯能市、高萩市の行政側の人が参列するだけの式典になりがちです。私は市民を中心とし、市民が参加できる記念事業の企画などが大切なことであると考えます。この点、どのように考えているのでしょうか、お聞かせください。
 第二番目として、市民サービス向上についてであります。
 ISO14001については、ことしの二月に認証取得されたことは周知のとおりで、これは事務局を中心とした方々の御努力の結果であると高く評価するところであります。このISO14001については私が申し上げるまでもなく、地球をいかに守るかについて、事業所、自治体などが何をどのように取り組んでいくかについてルール化し、その実施状況をみずから管理しながら進めていくというシステムであります。つまり、この14001を取得しても、具体的に行われている行動は、電気や紙、水などの節約、ごみの分別などが具体的な方法であります。これも非常に大切なことではありますが、市民サービスに対応することを求めているのは、ISO9001というシステムであります。その目的、役割は、業務、つまり行政でいうサービスの向上、業務内容の分析、見直しと標準化、高付加価値かつ効率的なサービスの提供、行政評価への展開活用、職員の意識改革、縦割り行政の打破などであります。既に全国で百に近い自治体がISO9001に取り組む意向を表明しております。
 昨年、総務委員会にて、国内の自治体として初めてISO9001の認証取得をされた滋賀県の近江八幡市に視察に行きました。そこで感じたことは、まず担当職員の方の熱意、情熱であります。そして、その熱をどれだけ他の職員の人たちが感じて広められるかということだと思いました。ここに近江八幡市の広報に掲載されたISO9001関連の記事のコピーがございます。「近江八幡市はISOの取得を目指します」というふうに書いてあります。このISOは当然9001のことを言っております。一部市長のところにも置かせいただきました。
 これが近江八幡市ISO市民サービスマニュアルの表紙と目次であります。市民サービスの仕組みとか、企画の立て方、市民サービスの実施確認、チェック、そのような目次があります。
 このように、同じISOでも、14001の内容とは全く異なっております。概要を述べさせていただいただけですけれども、これを標準化するということは大変な作業であることは容易に想像していただけるものと思います。しかし、市役所はこのようなことを追求していくことが本来の仕事ではないかと思います。
 近年、行政改革ということで民間委託という言葉がよく使われておりますが、これは行政が民間との競争に負けているということではないかと私は考えております。民間企業でいえば、競争に負ければ倒産です。外部委託をするということは、自分の職場の空洞化にほかなりません。このような意識のもと、ぜひ競争力のある市民サービスを真剣に考えている飯能市となるよう、ISO9001の認証取得を目指して努力していただきたい。我が飯能市にも、近江八幡市の担当職員の方に負けないくらいの情熱の持ち主が大勢いらっしゃいます。これは、日ごろ職員の皆様とお話をさせていただいている私が感じたところですから間違いありません。しかし、大変な労力と時間を必要とするものですので、あとはトップの考え方一つであるということです。この点について市長はどのようにお考えであるのかお聞かせください。
 市民サービスの向上の二つ目として、窓口時間の延長の検討状況についてであります。これは昨年の六月議会で、当時の小山市長に対し私が提案、質問させていただきました。概略は、市役所本庁舎での窓口は午後七時まで、飯能駅サービスコーナーは午後七時半まで延長してほしい。また、年度末、年度始め以外にも土・日の業務も実施できないか。経費アップに対しては、フレックス制を導入すれば防げるのではないかというのが主な内容で、近隣では坂戸市などが既に実施しております。また、このようにフレックス制度を用いて顧客サービスを実施しているのは、百貨店やスーパーなどの大型店舗、民間企業などが積極的に取り入れております。私が調査した限りでは、時間外の人件費を上げてまで時間延長をしている自治体はなかったと思います。つまり、これも行政改革であると考えております。行政改革というのは、費用の削減、人を減らし経費を下げることに目を向けがちでありますが、経費を現状のままに抑え、よりサービスを拡大、向上させるということも立派な行政改革であると考えております。沢辺市長にかわられてから一年がたちました。この点についてどのような検討をなされてきたのか。この点について市長のお考えをお聞かせください。
 第三番目として、山手町用地の建物についてお尋ねいたします。
 現在ここは山手町用地利用検討委員会にて検討が進められていることは承知しておりますが、私なりに提案をさせていただきたいと思います。
 ここの旧事務所棟は、現在、教育委員会の分室として利用されております。この建物について調査したところ、この建物は非常に価値があるものだということがわかりました。この建物は、遠藤 新という建築家が設計したものであり、彼は世界的に著名な建築家で、あの帝国ホテルなどを設計したフランク・ロイド・ライトというアメリカの建築家──アメリカの切手の肖像画にもなっているそうであります──と遠藤 新とは師弟の関係で、その帝国ホテルを一緒に設計するために、彼は一九一七年に渡米し翌年帰国いたしました。そして、帝国ホテルの建設が着工されると、遠藤氏はそこのチーフアシスタントとして設計監理に当たりました。
 ここに「修復の手帖」という冊子をお持ちしました。これは、財団法人文化財建物保存技術協会の編集によるものであります。この財団の五十周年記念事業として現在行われている国宝や重要文化財の修復現場の様子を全国十カ所を選んで、それぞれテーマを持ってまとめられております。この中に遠藤 新氏がさきのフランク・ロイド・ライトと共同設計した建物が掲載されております。それは、池袋にある自由学園の明日館であります。この建物、敷地、これが国の重要文化財となっている。これがその写真であります。この建物の一部に講堂と呼ばれているところがあります。そこは遠藤 新自身が設計した建物であります。当然ここも重要文化財になっております。また、ここで特徴的なことは、国の重要文化財といいますと、一般的には、観覧だけできて内部を実際に使用しているということはまずありません。しかし、この池袋の明日館は、国の指示もあって、実際に使用しながら保存していくという動態保存という方法がとられているということであります。
 話を飯能市の山手町用地に戻しますが、この旧事務所棟の設計者が遠藤 新であるということであります。建物について特筆すべきことがあるのは、遠藤氏が設計したということだけではなく、その構造についてですが、少し説明を要します。この建物を当時建てられ、そのときの建前に出席されていた方が、きょうこの議場に傍聴にお見えになられています。青木に在住の吉澤良男氏でございます。氏は、国からその建築技術の水準がぬきんでているということで、卓越技能章という最高位の章を受章されたり、国から勲五等瑞宝章も受章なされているほどのお方であります。その吉澤氏のお話によりますと、この山手町用地の旧事務所棟は、非常に珍しい構造をしているということです。そこで、先日、教育委員会にお願いをして、吉澤氏とともに屋根裏を見せていただきました。それがこの内部写真であります。ちょっとわかりづらいかと思いますけれども、写真をかざしながら説明させていただきます。
 この建物は、六間真四角の方形であり、すべての合掌が二本ずつのボルトで引っ張られているトラスト構造をした木造の建物であります。ちょっとわかりづらいかもしれませんが、ここは雨傘を開いたときの骨組みのような構造になっております。別の例えで言うと、そろばん玉を大きくしたとでも言えるかと思います。ここで特徴的なのは、そろばん玉の中心の軸部に向かって、八本の骨が中心に向かってきているカボチャ束と言われ、洋小屋と呼ばれる構造をしている建築だということだそうであります。吉澤氏やほかの建築関係者によりますと、このような木造構造をした建築はまずこの近所にはないそうであります。また、この建物はすべて地元の杉、ヒノキを使用していますので、この点からも地元西川材の貴重な建物と言うことができます。
 先ほど説明させていただきましたが、池袋の明日館の講堂が完成したのが昭和二年で、この山手町用地の旧事務所棟は昭和二十五年に完成しているそうであります。国の重要文化財として保存されているほどの建物を設計した建築家が、その後二十数年を経て設計した建物であります。
 一方、どのような方法で保存するかということも大切なことだと考えております。明日館は国の指示で先ほど申しました動態保存、つまり使用しながら保存しているということであります。実際に、明日館に見学に行ってまいりましたが、その日はちょうど結婚式が行われておりました。このように実際に使用しております。山手町用地の建築は、現在、教育委員会の分室としてこちらも使用されております。このような方法でもよいでしょうし、他の人が提案されているように図書館としてでもよいと思います。ただ、私としては、二階の天井を取り払って、先ほどの貴重な構造を見ることができるようにされていれば、なおすばらしいと思っております。このすばらしさを多くの人にわかっていただけるようにしていただきたいと思います。
 少し長い説明になりましたが、このような貴重な建物は、今後二度とできないのではないかと思います。
 そこで、山手町用地利用検討委員会がこの建物を壊すことなく、実用的な建物として保存していただきたいと考えますが、この点について市の考えをお聞かせください。
 最後に、埼玉国体の準備状況についてであります。まず、飲食料品関係の安全衛生管理体制についてであります。
 平成十六年十月に埼玉国体が行われる予定でありますが、その中で飯能市はホッケー競技の会場としてグラウンドを初め、さまざまな準備が進められております。全国から選手を初め、役員、応援者、報道関係、その他大勢の方が当市に来られるのは明らかで、そこで市としては、この期間、どのくらいの人が飯能に来られるものと予想しているのかお聞かせください。
 また、その期間中における準備については、宿泊施設や会場までの輸送を含めた交通機関など多々あるかと思います。その中で、選手の体調や場合によっては命にまで影響してくる飲食料品関係の安全衛生管理についてお尋ねいたします。
 現在、飯能市にはおおよそ千軒もの飲食料品関係のお店があるそうですが、その中で、飯能、日高、名栗の食品衛生協会に加盟されているのは約六割だそうであります。協会では、定期的に自主的に勉強会を実施されているそうであります。そのとき使用されている資料がここにあります。財団法人日本食品衛生協会の発行した「食品衛生指導員研修会指導資料」というものがここに一部ございます。このようなものを利用して勉強会をなさっているそうであります。
 また、この協会とは別に調理師会というものもありますが、このような店舗等に対して、市としてはどのような統括をして指導を行い、その体制をどのように国体のときに向けて整えていくのかということについての考えをお聞かせください。
 次に、三十数年前に行われた埼玉国体のときは、真っ赤なサルビアを初め、何種類かの花を市内の至るところに咲かせて当市に来られた方に歓迎の気持ちをあらわしていたと記憶しております。このように、ホッケー競技には関係なくても、町ぐるみで市民一人一人が飯能に来られた皆さんを歓迎していますという気持ちが大切ではないでしょうか。そうすることによって飯能市の印象が決まり、また、今度別の機会に飯能市に来てみようと思っていただけるのではないでしょうか。市としては、市民が参加できる企画をして、市民に協力を求めていくことも必要ではないかと思いますが、この点について市の考えをお聞かせください。
 以上で一回目の質問を終わります。
△議長(清水邦男議員) 答弁に入ります。
 市長
●市長(沢辺瀞壱君) 鳥居議員の一般質問のうち、1市制五十周年記念事業について、一 高萩市との友好都市提携に向けての準備状況は、二 市民が参加できる記念事業計画をについてお答えいたします。
 本市は昭和二十九年一月一日に、県下で九番目の市として市制が施行され、その後昭和三十一年に吾野村、東吾野村、原市場村の三村が合併して現在の市域に拡大されて、平成十六年一月一日に市制施行五十周年を迎えるわけでございます。市としての歩みの五十年は、都市整備を初め、環境、福祉、教育、文化などさまざまな整備を進め、住みよい地域社会づくりへの道程でもございました。二十一世紀に入りまして、地方分権の中で多様化する市民ニーズや新たな行政需要に的確に対応する諸施策の推進が今日の行政に求められているところでございます。
 そこで、この記念すべき年を迎えるに当たりまして、これまで多くの市民や先人たちがその英知と努力によって幾多の艱難を乗り越えて築いてきた飯能の歴史を改めて振り返るとともに、今に生きる私たちが飯能の新しい時代を創造するための出発点として位置づけた市民と行政が一体となって市制五十周年を祝い、このまち飯能をさらに発展させる記念事業とするため、現在、庁内で検討を進めているところでもございます。
 そこで、現時点におきまして、五十周年記念事業としての計画案についてお話し申し上げたいと思います。初めに記念事業の実施時期でございますが、平成十五年度中に実施をしてまいりたいと考えているところです。また、実施する事業の位置づけといたしましては、特別事業の実施、冠事業の実施、さらに市民がみずから実施する事業の三本の柱を定め、この内容を検討しているところでもございます。特別事業につきましては、幾つか考えているものがあるわけでございますが、市制施行五十周年を祝う記念式典、高萩市との友好都市調印式、姉妹都市記念交流事業、飯能五十景の発表、バレエの公演、中学生音楽フェスティバル、さらに、今お願いをしているところでございますが、NHKの「のど自慢」等を検討しているところでございます。
 さらに冠事業につきましては、新年祝賀会おめでとう飯能、記念地域づくり事業、飯能まつり、社会福祉大会、全日本社会人ホッケー選手権大会、わいわい祭り、奥むさし駅伝競走などでございます。また、市民みずから実施する事業でございますが、・で質問がございますので、後ほどお答えをいたします。
 これらにつきましては、今後具体的な内容を詰め、改めて議員の皆様にも御報告を申し上げたいと考えているところでございます。
 次に、高萩市の友好都市提携に向けての準備状況でございますけれども、高萩市との国内都市交流に関しましては、昨年十一月に大久保高萩市長との間で基本合意ができました。ことしに入りまして高萩市長が交代となりましたが、新しい岩倉市長さんが飯能においでをいただき、両市の友好関係をさらに深めていくことで改めて合意をしたところでございます。その後の準備状況でございますが、事務担当者で高萩市を訪れ、今後の進め方について協議をしてまいりました。七月二十七日の高萩まつりには、市の関連部署の職員九人がお祭りを視察いたしました。さらに、ことしの自治会連合会の県外研修視察先が十月三日・四日の日程で高萩市に決まったと聞いております。このことは私からもお願いをしてございました経過もあり、大変ありがたく思っているところでもございます。その折に私も同行させていただきまして、岩倉市長さんにもお会いしたいと思っているところでございます。
 また、行政とは別に、これまでさまざまな分野で高萩市との交流が行われてきたわけでございますが、例えば、六月に中山の囃子連の皆さんが高萩市役所の前でおはやしを披露してこられました。七月にはやはり中山の子供会の皆さんが海水浴を楽しんでこられたと伺っております。また、高萩市からは高齢者大学の皆さんが三度にわたって飯能市を訪れ、飯能市と中山氏について学ばれたり、高萩市観光協会の皆さんが飯能市で海水浴キャンペーンを行いました。このとき私も飯能市観光協会の皆さんとともに交流を持たせていただきました。
 市民へのPRという点でございますが、先ほど申し上げました自治会連合会の視察も多くの地域の方々に関心を持っていただくよい機会でありますし、また五十周年記念事業の中で別途中山氏をテーマとした市民講座等も開設していけたらと考えているところでもございます。お互いの市のPRということにつきましては、私のホームページであります「ドラゴンハート」にも高萩市や中山氏のことについて既に掲載しておりますし、機会あるごとに地元の新聞社等にも記事を掲載していただいているところでございます。また、市の広報紙も数カ月前からお互いに交換をし合っているところでございます。友好都市締結に向けて、今後さらに市民へのPRを図っていきたいと考えております。
 今後のあり方につきましては、小・中学生の交流や農産物を通じての交流、さらに防災協力等も視野に入れながら、市民の皆さんの御意見を伺いつつ進めてまいりたいと思います。
 調印の時期や細かい段取り等につきましては、高萩市と調整中でございますが、市制五十周年記念の式典の中で調印ができればよいと思っているところでございます。
 次に、市民が参加できる記念事業計画でございますけれども、この事業は市民の方々がみずから五十周年を記念し取り組む事業を考えておりまして、市民の皆さんが気軽に五十周年記念を祝い、市を挙げた盛大な事業の展開を期待するものでございます。そこで、地域づくり事業の一環としての事業や地区別まちづくり推進協議会で取り組む事業なども含めた形で現在検討を進めているところでございます。市民の方々には、広報紙を活用しながらPRを図り、募集をしてまいりたいと考えております。また、応募のあった各事業につきましては、庁内で検討した結果、適当な事業と認める事業につきましては、統一ロゴ等の使用についてお願いをしてまいりたいと考えております。また、費用を要する事業につきましては、地域づくり事業の利用等も考えて進めてまいりたいと思っております。
△議長(清水邦男議員) 助役
●助役(須藤澄夫君) 私の方からは、御質問事項の2市民サービス向上についての一 ISO9001認証取得をについてと、御質問事項の3山手町用地の建物について、さらに4埼玉国体の準備についてに御答弁をさせていただきたいと存じます。
 最初に、ISO9001認証取得をについてお答えを申し上げます。このシリーズは、我が国における実績ベースを見てみますと、製造業種の企業に普及しているようでございます。品質管理システムが顧客の満足する製品、あるいはサービスを提供できる能力を持っているかどうかを確認するための国際規格であるということを認識しておるところでございます。この規格は、私どももサービス産業の一つというふうに考えられますので、私どもにおいても十分適用できるものであるということがわかりますし、行政は最大のサービス産業という点からだと思いますが、議員さんが御説明の中で御紹介いただきました滋賀県近江八幡市、あるいは長野県佐久市、群馬県太田市などが認証を取得しているというふうに私どもも知った次第でございます。とかく市の業務は外部から見えにくいという御批判もいただくわけでございますので、まず、このISO9001を取得するしないという問題以前に、行政のあるべき姿としてよりよい方向を考えていかなくてはいけない。取り組んでいかなくてはいけないというふうに思っているところでございます。
 また一方、ISO9001の取得が市民の皆様により安心感が提供できるということでありますれば、事務的な経費や事務の内容なども含めまして、今後研究してまいりたいというふうに思っております。さらに、現在取得したばかりのISO14001の関係もありますものですから、研究の時間をいただきたいと思います。
 次に、山手町用地の建物について、・旧事務所棟は、現在を代表する建築家の作品、価値ある建築物なので保存をについてお答えを申し上げます。
 山手町用地にあります旧事務所棟でありますが、平成十一年に平岡レースから寄附を受けまして、行政財産として財産登録をしておりますが、現在、教育委員会生涯学習課の分室として埋蔵文化財の係が利用しているのは御案内のとおりであります。この旧事務所棟は、議員さんからも教えていただきましたが、アメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトの直弟子、遠藤 新さんという方の設計で、昭和二十五年に建築された木造かわらぶき二階建てであることなども勉強いたしました。議員さん御案内のように、ライトは日本の近代建築に大きな影響を与えた旧帝国ホテルを設計したことでつとに有名でありますし、その一番弟子とも言われる遠藤 新氏は、旧帝国ホテルの建設の折も大きな役目を担ったというふうに聞いております。その方の建築物が我が飯能市に現存するということは幸運なことだというふうに理解しておりますし、伺うところによれば、山手町の建物は物資の非常に少ない戦後間もない昭和二十五年にあれだけのものが建てられたという意味からも貴重のようであります。
 そこで、御提案の旧事務所棟の保存についてでありますが、議員さんの御説明もちょうだいしたり、あるいは私どもで勉強をしたりしたことで、貴重であるということは十分に理解できるところでありますが、この山手町の用地につきましては、まだ土地の利用計画が具体的に策定されておりませんことが一つ、それと重ねて恐縮でありますが、現在あの建物は生涯学習課の分室として使わせていただいておりますということなどがありますので、教育委員会とも相談をいたしまして、何かよい方法があるかどうか、これも検討させていただきたいというふうに思っております。どうか御理解を賜りたいと思います。
 次に、埼玉国体の準備についてお答えを申し上げます。
 一 飲食料品関係の安全衛生管理体制はということでございます。これは世の中BSEの問題やいろいろ生活安全に対する御心配があるということも重ね合わせられるのではないかというふうに思っているところでございます。そこで、平成十六年開催の第五十九回国民体育大会「彩の国まごころ国体」及び競技別リハーサル大会、プレ国体などとも呼んでおりますが、全日本の社会人大会であります。これらの開催に向けて、現在、私ども準備を進めているところでございます。
 平成十六年の国体にはどのぐらいの方々がお見えになるかというおただしですが、選手や役員の方など、およそ九百人の方々が本市を訪れるのではないかと予定をしているところでございます。
 おただしの飲食料品関係の安全衛生管理体制についてでございますが、防疫、食品衛生などの安全対策につきましては、彩の国まごころ国体飯能市実行委員会の宿泊衛生専門委員会において、防疫、食品衛生対策などについて検討をいただいております。これはまだ仮称でありますが、防疫対策要綱、あるいは食品衛生対策要綱などを定めまして、県の実行委員会と相互に連絡調整を図りながら、保健所など、各関係団体の協力を得ながら安全体制を確立していきたいと思っております。また、この宿泊衛生専門委員会の中には、固有名詞は特に申し上げませんが、専門家の保健所長さんも入っておりますし、飯能地区の医師会の会長さんが入っておりますし、また、飯能調理師会の会長さんなど専門分野の方々に入っていただいておりますので、万全を期することができるというふうに思っております。
 次に、二 市民の協力をどのように求めていくのかについてお答えを申し上げます。
 第五十九回国民体育大会の開催に当たり市民の協力をいただくということは最も大事なことの一つというふうに私どもも認識しておるところでございます。そこで、どのように協力を求めていくかということでございますが、平成十四年度、今年度でございますが、市民運動の一環として花いっぱい国体を目指し、準備段階として九月から十月ごろに咲く花として、サルビア、マリーゴールドなど四種類を選定し、市内の小・中学校、保育所のほか、花の会の方々などにお願いして、花いっぱい運動を進めているところでございます。国体の年については、花の種類を県下統一するという話も伺っておりますので、平成十五年度は花の種類が決定されておりますれば、その花で実施していきたいとも考えております。今後彩の国まごころ国体飯能市実行委員会の総務専門委員会や広報市民運動専門委員会などにおいて検討していただき、大会運営や市民運動に御協力いただく各種市民ボランティアの募集を今年度じゅうには実施していく予定でございます。その中の内容を幾つか申し上げますと、予定でありますが、環境美化に関すること、あるいはお客様と実際に接するところの交通整理のところ、あるいは会場案内などの市民の方々が御活躍できる、あるいはいろいろ御指導いただける部分があるのではないかというふうに期待もしているところでございます。
△議長(清水邦男議員) 市民環境部長
●市民環境部長(島崎洋三君) 2市民サービス向上について、二 窓口業務時間延長の検討状況についてお答え申し上げます。
 窓口の時間延長につきましては、市民課担当におきまして種々検討を重ねてまいりました。現状におきましては、時間内での窓口サービスの低下が懸念されると思われます。現在、窓口は担当係七名で対応しております。このうち一名は、毎日、飯能駅サービスコーナーへ派遣をしておりますので六名での窓口対応となっております。これに昼休みの対応に三名を充てて休憩時間を一時間ずらしておりますので、この間手薄となりますので、他の係に協力を依頼して窓口対応をしている状況にございます。このようなことから、時間延長を行い、その時間分をフレックスタイム等を利用した場合、午前中のある一定時間帯に職員が手薄となり、窓口利用者に大変御迷惑をおかけする結果となってしまうのではないか等々、難しい問題も出てきております。まずは窓口を担当する部署といたしましては、きびきびとしてスピーディーに対応し、来庁者に対しまして待ち時間をできる限り少なくしていくよう職員の資質の向上に努めることが大切であると認識しているところでもございます。職員の意識改革を行いながら、市民サービスの向上に対しまして研究をしているところでございますので、御理解を賜りたいと存じます。なお、この件につきましては、引き続き他市の状況等も見据えながら全庁的に研究していきたいと考えております。
△議長(清水邦男議員) 八番議員
○八番(鳥居誠明議員) 御答弁ありがとうございました。
 市長におかれましては、いろいろ御尽力いただいていることもよく承知しております。その中で、幾つかお尋ねしたいことも出てまいりました。まず、市長に対してなんですけれども、先ほどの五十周年記念事業に対して調印式を行うというお話がありました。それは式典のときにやりたいという御意向でしたけれども、その前に私としては、まず五十周年事業として高萩市と提携をすることは私が提案しているくらいですから異論どころではないんですけれども、それ以前に議会として、それを承認するという作業も必要ではないかと私は思っております。そのようなことでのタイムスケジュール、それでその調印式はいつやるのか。そういうようなことが見えてきていないのではないかと私は思っておりますので、その辺について日程的な概略がお聞かせいただけたらと思いました。
 それから、市民サービス向上についてでありますけれども、まずISO9001についてなんですけれども、この認証取得で研究時間が欲しいという助役からの答弁がございましたけれども、環境を優先とする14001とは全く違いますので、市民サービスの窓口に対する応対等についてをうたってある標準だという認識のようでしたけれども、実際にはそれだけではなくて、職員の方がどういうふうな対応をするかだけではなくて、標準的にどうしていったらいいか。職員の方たちがローテーション、職場が変わっていったときにどういうふうにする、外部からクレームが来たときにどういうふうに受け答えをするんですよというような職員マニュアルみたいなものですね。ですから、市民サービスというだけではなくて、職員の作業マニュアルみたいなことになっているわけですから、ぜひその点認識をもう少し持っていただいて、研究の時間が欲しいと。できるだけ早く研究していただいて、フィードバックをかけていただきたいと思っております。その点についてどの辺の時間的スタンスを考えておられるのかも御答弁いただきたいと思います。
 それから、同じく市民サービスの向上について。窓口業務時間延長について、時間内のサービスの低下が生じるからちょっと困難であるというふうな御答弁をいただきましたけれども、七名の窓口の方が一名、駅サービスコーナーの方へ行っているので六名となっているということでしたけれども、私は飯能市の職員の方というのは、市民課であれば市民課のところでずっと何十年も仕事をやっていらっしゃるということではないと思います。何年間かのスパンでローテーションがかかっているわけですから、市民課の業務の内容を熟知していらっしゃる方が市民課以外にもいらっしゃると思うんですね。ですから、この窓口業務をフレックス制を使った場合は恐らく二時間ぐらいだろうと思うんですけれども、その二時間に対応するために市民課の中だけで対応するのではなく、庁舎内の全職員の方で対応して何年の何月度は何課の職員の人でサービスを対応してくださいと、その二時間を。そういうような全庁的な対応でできるのではないかというふうに考えておりますので、この辺も含めて御答弁をいただきたいと思います。そのような対応ができないかどうかということで、ぜひよろしくお願いいたします。
△議長(清水邦男議員) 市長
●市長(沢辺瀞壱君) 高萩市との友好関係の締結につきまして、今後のスケジュール等、クリアをしていかなければならないこと等はまだあるわけでございますが、今、調整中でもございますので、今後の課題とさせていただきたいと思っています。
△議長(清水邦男議員) 助役
●助役(須藤澄夫君) 私からはISO9001の認証取得について申し上げます。14001と9001の違いがあるのだというおただしでございました。それで時間をどのくらい要するのかということでございますが、まだ14001を取得したばかりでございますので、9001の時間のことについては申し上げられる段階ではございません。どうぞ御理解を賜りたいと思います。
△議長(清水邦男議員) 市民環境部長
●市民環境部長(島崎洋三君) 二回目の御質問にお答え申し上げます。
 まず、先ほど申し上げましたとおり、フレックスタイム導入等々の問題につきましては、まず第一番目としては、職員の意識改革を行いながら研究していくということでございまして、今おただしにありましたとおり、応援体制的な窓口のことにつきましては、確かに市民課職員等も異動等もありまして、かなり職員の中には経験者はいると思いますけれども、それぞれの部署でまた専門的なものを求めていろいろと勉強しているわけでございまして、この辺の採用といいますか、そういう方向についてはなかなか難しい点があるのではないかと思いますけれども、引き続き研究をさせていただきたいと思います。
△議長(清水邦男議員) 以上で鳥居議員の質問を終わります。