平成14年 6月
一般質問会議録
鳥居のぶあき
飯能市議会議員
◎市政に対する一般質問(鳥居誠明議員)
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│ 質問事項 │ 質問要旨 │
├──────────────┼───────────────────────┤
│1圏央道インターチェンジ │1 精明東部土地利用検討委員会の検討状況の中間 │
│ 周辺の開発計画について │ 報告を │
│ │2 企業誘致の現状とその方策について │
│ │3 ミニ工へのアクセス道路整備について │
│ │4 「道の駅」、「直売所」、「観光農園」、「体験農園」、 │
│ │ 花の里」などの農産業の活性化私案について │
│ │
│
│2東飯能駅東口駅前交番設置 │東口駅前交番設置について市の認識と現状・ 活動 │
│ について │ について
│
│ │ │
│3新田・向原団地周辺について │1 新田・向原団地の建て替え計画について │
│ │2 これらの団地への道路の拡幅について │
│ │
│
│4精明小前南小畦川について │護岸工事は多自然型に
│
│ │ │
└──────────────┴───────────────────────┘
△議長(清水邦男議員) これより市政に対する一般質問を行います。
発言は通告順に許します。
発言に入る前に一言申し上げます。質問者におかれましては、その内容を端的に述べられ、またこれに対する答弁も要点を簡明に述べられるよう、特にお願いいたします。
それでは発言を許します。
まず、八番 鳥居誠明議員
○八番(鳥居誠明議員) おはようございます。
サッカーワールドカップの日本代表の活躍は、国民の熱い応援にも支えられてすばらしい活躍をしておられます。これはスポーツ競技というばかりでなく、景気の低迷している日本にとって久々に国じゅうが躍動感あふれるすばらしい出来事であると感動しております。さて、我が飯能市もサッカー日本代表に負けないような活気あるまちづくりを考えていかなければいけないと思います。
議長の許しを得ましたので、まちの活性化を中心とし、通告順に従い質問に入らせていただきます。
第一番目として、圏央道インターチェンジ周辺の開発計画についてであります。昨年六月から登壇させていただいておりますが、この問題については、この一年間に二度質問させていただいております。しかし、私が考えていることとかみ合った答弁がいただけておりませんので、今回は私の考えを具体的に述べさせていただき、それに対する市側の御答弁をいただきたいと思います。
私の考えを述べさせていただく前に整理しておきたいのですが、過去に私が一般質問したときの答弁は、精明東部土地利用検討委員会にて検討しているとのことでした。そこで、まずこの精明東部土地利用検討委員会における検討状況の中間報告をしてくださるようお願いいたします。そして、企業誘致の現状とその方策をお聞かせください。
第三次総振の後期基本計画における第一章では、この地域は産業拠点としての方向性を検討するとあります。ここで言う産業とは工業だけではなく、農産業も含まれていることと私は理解しております。つまり、第四章の産業活性化計画でこの地域は観光農園などの農業を軸とした産業の展開の可能性についても検討する必要があるとうたわれています。私は、この工業と農業の両方がそれぞれに重要であると考えております。
企業誘致については、さきにお尋ねしましたので、今度は農業関係についてお尋ねしたいと思います。これについては、まず現状の土地利用状況から見て、私の考えている観光農園、道の駅など私の構想、私案を述べさせていただきたいと思います。まず、この図をごらんいただきたいと思います。
これが私の考えている道の駅、観光農園、体験農園等の構想案であります。まず概略を説明させていただきます。
この赤いところが道の駅と直売所などで、車を呼び込みやすい場所であります。道の駅には、二十四時間利用できるトイレやさまざまな情報を提供する場所、駐車場などが必要となります。そして、この水色の部分、ここが観光農園及び花卉、つまり花ですね。これらをこのあたりに持ってきて、車で通っている人たちを呼び込みたいと考えております。そして、この広い範囲にある緑色、この部分については、体験農園や観光客を呼ぶための花の里──これは後で説明させていただきますけれども、そのゾーンにしたいと思っております。そして、この黄色い部分、ここがミニ工業団地と私は呼んでおりますけれども、このミニ工の部分のところであります。
圏央道インターチェンジ、ここでありますけれども、圏央道インターチェンジから馬引沢飯能線のこのあたり、ここからここのあたりまでが約一キロであります。車で一、二分で飯能市──ここからが飯能市なんですけれども──に入ることが可能で、その周辺がほとんど農業振興地域の枠内であります。また、飯能生コンさん──このあたりですけれども──のところまでの沿道には工場や民家も少なく、通過車両に対して、道の駅や観光農園、直売所などで呼びかけがしやすい場所であると考えます。
しかしながら、ミニ工業団地へのアクセスが非常に悪い。現状では、つまりこの圏央道インターチェンジからここの新潟運輸までの交差点へ来てから北へ上っていって、この交差点から左折して、ミニ工の裏側へ入ってこういうふうに行く道路が、大きい道路ではこのようなコースしかありません。そのために、ミニ工へのアクセスを容易にするために、東京狭山線から狭山日高線までの間、観光農園からミニ工を突っ切ってここへ行くまでのアクセス道路を新設したらどうかと考えております。この全長は約一・五キロメートルで、そのうち約四百メートルは新設となりますけれども、大半が現状の道路の拡幅等でできる道路であります。それによって、工業団地への企業の誘致等もしやすくなるのではないかと考えております。
次に、赤色の道の駅、直売所、水色の観光農園、緑色の体験農園、花の里などについてちょっと説明させていただきます。
まず、赤色の道の駅、直売所についてですが、道の駅については、一階部分には食堂や売店などを設置して、ここで地元の食べ物や農産物などを一緒に販売できるものと考えます。また二階では、飯能で盛んに行われているそばとか、うどんづくりの体験教室なども行えば、人集めができるのではないかと思います。
また、直売所についてですが、飯能の野菜や農産物、花卉、花ですが、これらの直売については、最近、市長も盛んに説いていらっしゃる地産地消を行うには最適な場所であると考えます。その理由は、まずまとまった面積の畑がそばにあること、また市街地や住宅街が非常に近くにあるということであります。飯能市内はもとより、入間市の仏子ニュータウン、ここのところですけれども、仏子ニュータウンは飯能の市街地よりももっと近くにありまして、また狭山市の市街地も非常に近くにあります。特にこれら入間市、狭山市の住民の人たちは、入間川を渡らないで、要するに橋を渡らないでこの地域に産物を買いに来ることができるということであります。これらの消費者を抱えているわけですから、品質のしっかりした品物をそろえれば、駐車場、トイレなどがそろっていますので、これらの地元の消費者だけでも十分にやっていけるのではないかと思います。
次に、水色の部分の観光農園です。道の駅や直売所、観光農園は、交通量の多い方が有利なことは当然ですから、インターチェンジ──ここですね──に通じる道路に面していることが重要です。
観光農園は、現在この地域では、ここのあたりとこのあたりでブドウ園などを個人で行っているところもありますが、一年を通じて客が呼べるようにするためには、例えば冬から春にかけてはイチゴ、夏は桃とかブルーベリーなど、それから夏から秋にかけてはブドウ、ナシ、秋はクリ。実際にこの辺にもクリ園がありますけれども、キウイなどができるのではないかと思います。これらの場所については入園料をいただくようにしていけば、収益も上げられると思います。また、何種類かの花を栽培して、そこへ入園していただき、お客様が自分で切った花を持ち帰ってもらうようにするのも、例えば私はこのエリアがいいのかなと思っておりますけれども、このエリアにつくるのも一つの案だと思います。
それから、次に、この広い緑色の部分ですけれども、ここの部分については、通りがかった車でなくても人を呼び込むことができるエリアにしたいと考えております。西側から説明いたしますと、このあたりについてですけれども、ここは以前の一般質問でも述べました体験農園として、約三百から五百平米、およそ百坪から百数十坪ぐらいを一区画として区画割りをして、その上で、車で一時間ぐらいで来られるような地域、例えば豊島区とか練馬区、板橋区あたりの自治体や小学校、自治会などに年間契約をしていただき、そのとき一区画単位で年間の管理費をいただき、草取りや消毒などのほかに、通信費用とさせていただきたいと思います。
例えば、サツマイモなどを例にとりますと、苗を植える時期にこちらの事務局から、苗植えつけの時期が来ましたと案内状を出して、この場所に来ていただきます。また、収穫時期についてもですけれども、イモ掘りの季節になりましたと案内状を出して来ていただきたいと思います。
それから、お昼についてですけれども、少し歩いていただくようですけれども、道の駅あたりで休憩、食事をとっていただきたい。車で来られると、売り上げの大きいアルコール類の販売ができなくなるので、必ず観光バスで来ていただけるような作戦を立てる必要があると思います。また体験農園の、ここですけれども、このあたりの区画割りしたあたりでは、ぜひ茨城県高萩市用に一部を確保していただきたいと思っております。これも以前の一般質問で私の方で述べましたけれども、お互いの相互交流、つまり夏はこちらから海に行って、また春、秋にはこちらの方に来ていただくようなお互いの活性化を図っていただきたいということも考えております。
その隣には、このあたりですけれども、この緑色の真ん中辺あたりには観光客を呼び込むための花の里のエリアとしたいと考えております。例えば、現状は水田が多いところなんですけれども、そのまま活用するのであればショウブなどの花を植えるとか、あるいは整地して飯能市の花のシンボルとなっているツツジなどをこのエリアに大々的に植え込み、大勢の観光客に来ていただきたいエリアとしたいと思っております。
例えば、日高市のヒガンバナは全国的に有名になりましたけれども、日高市の巾着田における昨年の観光客は、九月中旬から下旬の二週間で約三十万人、その面積は約六ヘクタールだそうであります。六ヘクタールというのは、ここが二・二ヘクタールでここが四ヘクタールですから、合わせてこれが六・二ヘクタールです。おおよそこの二つ合わせた部分が六ヘクタールという形になります。
そこでもう一つ、これが、秩父市の羊山に植えられたシバザクラの写真であります。先日、秩父市役所に行って、このシバザクラの話を伺ってまいりました。そして、この写真をちょうだいしてまいりました。ここは、もともと野球場の予定地として確保していたところだそうであります。平成十二年に県の許可を得て、八千平米のところに苗を植えて、三年後の平成十五年から開放する予定だったそうであります。しかし二年目のことしに開花したので、急遽開放することにしたそうです。投資は四千五百万円。その内訳は、県の緊急雇用促進基金から三千三百万、秩父市が千二百万だそうであります。維持管理は第三セクターが行い、苗の代金などで市が年間四百五十万円出し、人件費については秩父開発機構という団体が無料で草取りなどをやってくれているそうであります。この花は四月下旬から五月上旬が見ごろだそうで、ことしは四月二十九日から五月六日までの約一週間で約六万人の人出があったそうです。テレビでも放映されたそうですが、予定より一年早くなったので、準備する期間も余りなかったそうであります。
また、この近くにある桜なども有名なんですけれども、合わせると、約一カ月間で十四、十五万人の人出があったそうであります。
ですから、私は緑のこのあたりにツツジとかショウブを植えたりするのはどうかという意見です。また、季節的にもう少し二シーズンとかということも考えるのであれば、冬から春にかけてはレンゲ、また、秋にはそばを栽培するなどして、その実をとって、そば粉をひいたり販売する直売所とか、道の駅あたりで販売するということもできるのかと思います。これらの花の里については、入園は無料か、低料金として駐車場は有料とするようにして、まず集客を最優先にすべきではないかと考えております。そしてこの東側、この地域は、現在、竹やぶとか山林が少し残っておりますので、タケノコ掘りとかシイタケ狩り、また南小畦川もこの地域を流れていますので、バーベキューなどもできるのではないかと思っております。
これらの体験農園とか花の里、シイタケとかバーベキューの森などでは、遊歩道とかトイレなどの休憩所の整備も必要かと思います。また、体験農園等には先ほどの柵割りした後に、水まきや手足を洗う水道の配備も必要ではないかと考えます。これらの事業によって、例えば、先ほど案内をしたときですけれども、御案内をして来ていただく期間に、草むしりですとか水まきというような維持管理費も当然必要になってきますけれども、そういうところで働いていただくような人たちの雇用も創出できるのではないかと思います。そこで県の緊急雇用対策事業に名乗りを上げていくのも手かと思います。また、道の駅に関しては、国の補助金などで施設整備などを行うこともやっていただきたいと思っております。
このような計画は、第三次総合振興計画の基本計画にのっとって考えた私の一つの案でありますが、市としては、この私案についてどのような受けとめ方をされているのか、考えをお聞かせいただきたいと思っております。
続きまして、第二番目の質問に移らせていただきます。東飯能駅東口駅前交番の設置についてであります。
この件については、何年も前から話題となって議会でも質問されておりますが、地元からの声が今でも上がっており、その必要性が高いと判断しておりますので、改めて私からも質問させていただきます。
先日、飯能警察署を訪ね、東飯能駅東口駅前交番の設置について話を伺ってまいりました。そこで得た情報は、まず飯能警察署としては、敷地面積が二百平米程度。まあ、二百平米ちょうどでなくても、それ相当の土地を確保していただきたい。そうすれば設置する条件は整うであろうとのことでした。
埼玉県内で交番設置希望がおおむね百から百二十あるそうですが、この東飯能駅東口駅前交番の必要性についてはどの程度のものかということで尋ねたところ、かなり高い理解度を示しているとのことでした。この場所は、現在市役所だけでなく、県の土木事務所や合同庁舎、また総合福祉センター、富士見公民館、小・中学校などの公共施設が数多くあります。また、昨年度はこの付近の小学校、中学校において、子供たちを不安にするような事件も発生しております。これから商店街も多数進出してくるでしょうし、マンションも建ち、人口もふえてくるものと考えます。そのような中で、夜間若者が駅周辺でたむろしている状況で、子供や女性は不安を訴えておりますので、ぜひとも設置に前向きに検討していただきたいと考えております。そこで、市としての必要性について、どのような認識のもとに東飯能駅東口駅前交番に向けて活動を展開していらっしゃるのかお聞かせください。そして、市として現在確保している土地があるのか、または予定地などの心当たりはあるのか、その点についてもお聞きいたします。
次に、三番目として新田・向原団地周辺についてであります。
昨年の九月議会で沢辺市長が開会前に新田団地にて発生した火災の件でおわびのごあいさつがありました。その火災のとき、実は消防自動車や警察のパトカーが現地に向かうのに苦労していたということを地元の方から伺っております。向原団地、新田団地方面に向かうには道路が非常に狭く、向原団地側には側溝があり、危険であります。また、曲がり角が非常に狭く、場所によっては電信柱があったりして、少し大型の車両となると通行が非常に困難な場所であります。今度の火災は不幸な出来事でしたけれども、類焼がなかったのが幸いでありますけれども、消防自動車、救急車などの進入に対して大きな不安があります。
そこで、これらの団地は老朽化してきているので、新規に建てかえなどをする予定があれば、そのときに市営向原団地側の道路を拡幅できるのではないかと思いますが、まず、建てかえ等の計画があるのかお尋ねいたします。そして、建てかえの計画が近々にないとするなら、この付近の道路事情はいつごろ改善されるのでしょうか。
テレビ飯能前から国道二九九のバイパスに向かう道、つまり、双柳下加治線が広くなりましたけれども、そこから新田団地までの畑、工務店の作業所の入り口、駐車場などがある場所ですけれども、この範囲については拡幅しやすい状況にあると思います。今回のような火災が発生した場合を想定し、拡幅を早急にする必要があると考えますが、市としての考えをお聞かせください。
最後に、四番目としては、精明小前南小畦川についてであります。
まちづくり市民会議により、市内七地区におけるまちづくり計画書が作成されました。精明地区の計画の内容に、南小畦川周辺を整備するとあります。これに基づいての質問となりますが、精明小前のあたりは雑草がかなり生い茂り、川に入るにも散策もできないような状態であります。これについては、住民がやるべきこと、行政がやるべきこと、それぞれあると思いますけれども、一緒にやっていかなければいけないこともあると思います。特に、その小学校前は、まだ護岸工事がされておりませんので、今後この南小畦川の護岸工事をする際には、コンクリートで固めるのではなく、多自然型の工事をして、子供たちが川遊びできるようにして、行政と市民が協働で整備してつくり上げ、子供たちが自然と触れ合えるような環境をつくり上げていくべきだと考えておりますが、この点について市の考えをお聞かせください。
以上で一回目の質問を終わりにさせていただきます。
△議長(清水邦男議員) 答弁に入ります。
企画財政部長
●企画財政部長(木崎勝年君) 一点目の圏央道インターチェンジ周辺の開発計画についての中で、私の方からは一と二につきましてお答えを申し上げます。
まず、一 精明東部土地利用検討委員会の検討状況の中間報告についてということでございます。圏央道狭山・日高インターチェンジ周辺の土地利用についてでございますが、第三次飯能市総合振興計画の土地利用構想におきまして、産業拠点として位置づけられております。これを受けまして、後期基本計画、飯能市国土利用計画、飯能市都市計画マスタープラン等の計画におきましても、この地域を地域環境の保全等に配慮しながら経済波及効果をもたらす新たな産業拠点の形成を図る地域として位置づけてあるわけでございます。
しかしながら、この地域は市街化調整区域でありますし、農業振興地域の農用地の指定を受けている地域でもございますので、いろいろな課題がございます。現在これらの課題につきまして、土地利用検討委員会で企業誘致を主に検討を行っている段階でございます。
そこで御質問は、検討状況を中間報告ができないかということでございますが、今後、土地利用計画の意向調査等を行い、土地所有者等のお考えを伺いながら慎重に検討していきたいと考えておりまして、その後まとめていきたいと思っておりますので、御理解いただきたいと思います。
次に、二 企業誘致の現状とその方策につきましてお答えを申し上げます。
企業立地の需要につきましては、厳しい経済情勢の中で一段と落ち込んでいる状況にございます。このような中、企業立地を推進していくためには、企業動向を的確につかむ必要があり、企業や埼玉県との連携による情報収集を行うとともに、企業や関係機関に対して積極的なPRが重要であると考えております。
開発手法について検討委員会で検討いたしましたが、民間開発事業者がみずから開発を行う単独立地方式が望ましいというふうに考えております。このような開発を実現していくためには、土地所有者、地域住民の方々などの地元による地元の開発意向や立地企業等の立地計画の具体化などの動きを相互に調整しまして、さらに全体的な視点による検討が必要であるというふうに考えているところでございます。
△議長(清水邦男議員) 建設部長
●建設部長(加藤三郎君) 一点目の圏央道インターチェンジ周辺の開発計画について、三 ミニ工へのアクセス道路整備についてお答え申し上げます。
日高・狭山インターチェンジから武蔵カントリークラブ入り口付近で北上し、ミニ工業団地の東側を通り、下川崎地内の県道日高狭山線に至る道路整備とのおただしでございます。
このルートを見ますと、アクセス道路としましては、機能的には大変有効なルートと考えておりますが、しかし現在、インターチェンジへのアクセス道路の整備計画については白紙の状況でございます。したがいまして、この地域につきましては、先ほど企財部長の方から御答弁いたしました精明東部の土地利用との関係がございますので、その中でこのような計画の案を参考にさせていただきまして、今後検討してまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いします。
次に、三点目の新田・向原団地周辺についてお答えいたします。
まず、一 新田・向原団地の建てかえ計画でございますが、市営住宅につきましては、昭和三十年前後に建設されました浅間団地、(北)と(南)を初め、古い時期に建設された団地が大変多くございます。これらの団地の建てかえ計画につきましては、計画的に進めているところでございます。現在、浅間団地(北)の建てかえを実施中でございまして、引き続き浅間団地(南)の建てかえを予定しております。新田・向原団地の建てかえ計画につきましては、現在のところ白紙の状態でございます。今後、両団地の建てかえについて検討する際には、おただしの道路幅を踏まえて検討する必要があろうかと考えております。
次に、二 これらの団地への道路の拡幅についてお答えいたします。
向原団地、新田団地方面に向かう道路につきましては、双柳下加治線から向原団地までの道路につきましては、幅員が三・〇三メートルでございます。それから、向原団地の用地の部分につきましては現在四メートルございます。その先の新田団地までが二・七三メートルでございます。おただしのとおり、非常に狭い道路となっておりましたので、交通に支障を来しているのが現状であります。これらについて支障があるということは、承知しているところでございます。
なお、この道路につきましては、生活道路としての位置づけを考えておりますので、拡幅につきましては地元の御協力がいただければ、今後進めていきたいと考えております。
なお、この道路につきましての幅員が五メートル程度であれば、現在の向原団地の状況でも、団地の前の拡幅については対応できる可能性はございます。
△議長(清水邦男議員) 市民環境部参事
●市民環境部参事(恩田敬子君) 初めに、一番目、圏央道インターチェンジ周辺の開発計画についてのうち、四 道の駅、直売所、観光農園、体験農園、花の里などの農産業の活性化私案についてお答えを申し上げます。
精明地区につきましては、本市の農業振興地域の中核をなす区域となっておりまして、露地野菜、お茶、果樹、水稲等の精力的な農業経営が行われておりまして、周辺の平地林とともに美しい田園景観を形成しているところでございます。県道沿いにはブドウ、ナシ等の果樹栽培を主体とする直売形式の観光農園も意欲的に展開されておりますほか、花卉、花の直売も行われておりまして、地域内におきましては、お茶を除きましても十件ほどの直売所がございまして、消費者からの人気も高まっているところでございます。
また、野菜農家にあっては、従来の市場出荷とは別に、JAいるま野の直売所のほかに、最近は丸広百貨店などにも新たな販路を確保するなど積極的な農業経営を展開している農家も見られるところでございます。御提案の農業活性化案につきましては、今後の圏央道の八王子までの開通、国道二九九号バイパスの完成などを視野に入れた中で、観光農園などの可能性を検討してまいりたいと思っております。
次に、四番目の精明小前南小畦川について、護岸工事は多自然型についてお答えを申し上げます。
南小畦川の河川改修につきましては、県営のかんがい排水事業で平成十年度から県で実施をしておりまして、全部の延長で千八百六十五メートルを予定しております。これまでの整備では、護岸につきましては布団かごを設置し、将来的に植生が入りやすい工事となっております。また、河床につきましても、深さに高低をつけて流れが変化するように施工されておりまして、さまざまな水生生物が生息可能となっておりまして、生態系に配慮した整備が行われているところです。
御質問の精明小前につきましては、平成十五年度以降に実施される予定と聞いております。工事の実施に当たりましては、御提案の内容を考慮し、まちづくり推進委員会、地域住民、地権者等の意向を踏まえた上で、可能な限り多自然型の整備とされるよう県に働きかけてまいりたいと考えておりますので、御理解くださいますようお願いいたします。
△議長(清水邦男議員) 総務部長
●総務部長(小沢稿寿君) 二番目の東飯能駅東口駅前交番設置についてお答えいたします。
東口駅前交番の設置について、市の認識と現状、活動について飯能警察署へ出向かれました上での御質問でございます。交番や駐在所の設置要望につきましては、県内の犯罪発生件数が増加していること、そして殺人などの凶悪事件が多発していることなどから、県内各市町村からの設置要望が多く出ているとうかがっております。本市内におきましても、飯能駅南口周辺から美杉台地区、南高麗地区、そして東飯能駅周辺地区への設置要望があるところでございます。
また、市といたしましては、交番・駐在所などの警察施設についての必要性は、総合振興計画上におきましても、防犯対策の充実におきまして関係機関の協力を得て促進を図るとの施策の方向性を示しておりまして、安全で安心なまちづくりには必要不可欠な施設と認識しているところでございます。
おただしの東飯能駅東口への設置につきましては、最近その周辺で自動販売機荒らしも多発しておりまして、また、かつては東飯能駅舎の橋上化と東西連絡通路工事の完成と広場の整備を実施いたしましたときにあわせて、県警察へ要望も行ってきたところでございますが、このときは適当な用地が確保できなかったことなどから実現することができなかったわけでございます。
さて、現時点で交番の予定地などの心当たりはとのおただしでございますが、市といたしましても各方面に鋭意努力をいたしているところでございますが、現在のところ、用地の確保はできていない現状でございます。
交番設置につきましては、大きく二つの方向からの問題点、また課題がございます。
一つは、ただいまの用地確保の問題でございます。これは財政面の問題と適地に適当な面積と形を具備した土地が確保できるかという問題を含んでおります。
二つ目には、警察当局における人員確保という面からの問題でございます。さらに、現在の本市に置かれましたもろもろの状況等も踏まえ、慎重に検討してまいりたいと考えているところでございます。このようにまだまだクリアすべき課題等はございますが、市といたしましては、総合振興計画後期基本計画の国、県への要望の中に、東飯能駅前及び南高麗地区への交番新設を位置づけまして、努力を続けているところでございます。
△議長(清水邦男議員) 八番議員
○八番(鳥居誠明議員) 御答弁ありがとうございました。時間が余りありませんので、幾つか私の方から大事なことだけお尋ねしたいと思います。
まず、精明小前の南小畦川の多自然型については、平成十五年以降県に働きかけていくということで御答弁がありましたので、ぜひよろしくお願いしたいと思っております。
それから、私はメインテーマとして考えております圏央道インターチェンジ周辺の開発計画についてでありますけれども、御答弁の中では圏央道が八王子までつながることを視野に入れてから検討していきたいというような御答弁だったように思いますけれども、現状でも、既にもう関越とか外環等もつながっておりますので、都内の人々にも、先ほど言いました豊島区ですとか練馬区、板橋区あたりなどには呼びかけは可能だろうと思っております。第三次総合振興計画も残りあと三年弱となりましたので、そろそろ農業方面の農産業の活性化についての方向性も出てこなければいけないのではないかと考えておりますけれども、この点について、第三次総合振興計画の実現に向けてどういうふうに考えていらっしゃるのか、この点だけお聞かせいただきたいと思っております。よろしくお願いします。
△議長(清水邦男議員) 市民環境部参事
●市民環境部参事(恩田敬子君) ただいまの第三次総合振興計画の中で農業を今後どういうふうにしていくのかという点についてお答えを申し上げたいと思います。
農政の担当者として申し上げますと、引き続き土地改良事業等によりまして優良農地を拡大していきますこと、それから休耕地を活用した景観作物等の栽培、市民農園等によります市民との触れ合いを通じまして、農業の活性化を図ってまいりたいと考えております。
△議長(清水邦男議員) 八番議員
○八番(鳥居誠明議員) 第三回目の質問に入らせていただきます。
今の御答弁の中で、精明東部の農産業の活性化のことについて、今までの形で土地改良工事等の整備を進めてからやっているというようなお話でしたけれども、具体的にその土地改良がされた結果、どのような形でこの農産業の活性化について結びつけておられるのか、それとこれからどのように結びつけていこうと考えておられるのか、その点だけお尋ねして、最後の質問とさせていただきたいと思います。
△議長(清水邦男議員) 市民環境部参事
●市民環境部参事(恩田敬子君) 土地改良事業を実施して、どのように農業を活性していくかというお尋ねに対してお答えを申し上げたいと思います。
土地改良事業は現在実施しておりますけれども、市といたしましては、この事業が完成することによりまして集団的な農地管理による経営が可能になると思っておりますし、意欲ある農家にとりましては、規模の拡大等、営農環境の整備を図ることができると思っております。担い手不足が深刻化している中にありまして、意欲と能力のある農業経営者を育成、確保することが農政の重要課題となっておりますし、この土地改良を実施している地域におきましては、昨年、土地営農組合も設立されましたので、今後は認定農業者等の育成に努めまして、農業支援のさらなる施策の展開を図りまして、魅力ある農業の実現に努力をしてまいりたいと思っております。
△議長(清水邦男議員) 以上で鳥居議員の質問を終わります。