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平成14年 12月
一般質問会議録
鳥居のぶあき
飯能市議会議員
     ◎市政に対する一般質問(鳥居誠明議員)
 ┌─────────┬───────────────────────────┐
 │  質問事項       │      質問要旨                              │
 ├─────────┼───────────────────────────┤
 │1まちづくりについて │1 市長の考える“まち”とは、どのようなまちなのか         │
 │                │                                        │
 │2体育施設について │1 市民プールの主管元移管と今後の管理運営方法について   
 |                 |2 屋外施設に夜間照明装置の設置を                 |
 |              |                                          
 |3環境問題について |1 環境基本計画に自然環境の観察・記録を            |
 |              |2 市民ボランティアの環境観察員募集を               |
 |             |3 公用車には「不法投棄監視パトロール」のステッカーを     
 |             |                                         
 |4教育について    |中学3年生全員に救急救命講習会を                 |
 └─────────┴───────────────────────────┘
△議長(清水邦男議員) 次に、八番 鳥居誠明議員
●八番(鳥居誠明議員) おはようございます。今回は第三次行政改革の素案、それから環境基本計画の素案が出されてきましたので、これらを中心に、議長のお許しをいただきましたので、通告順に従って質問させていただきます。
 まず、先月提示されました第三次行政改革の大綱、実施計画のそれぞれの素案は、市長が以前からお話しされていたとおり、市民参加型となっており、市民とのパートナーシップの確立と称した部分と新たな行財政システムの確立の部分とから構成されております。
 私は、行政が何でもやるという姿が行政の理想的な姿であるのかということに疑問を持っております。市職員の方は行政についてのプロフェッショナルでありますから、より質の高い仕事をしていただきたい。そのためには、市民でやれるところは市民でやってくださいと言うことも大切なことであると考えます。そこから、自分たちのまちという意識の芽生えもあるのではないかと思います。したがって、来年四月から実施される行政機構の改革では、市民参加推進課、ボランティア育成担当が新設されるということですから、この点においても、非常にすばらしいものであると高く評価しているところであります。
 第三次行革案の中で、特に二番に挙げておられる「市民の自主的・自発的なまちづくり活動への支援」のうち、「市民活動の支援・協働」で、「市民活動支援指針の策定」や「市民活動人材育成事業の推進」は、これからの行政のあり方を示されたものであり、私も全く意を同じくしておりますので、強く期待しているところであります。
 しかし、私は、このようなすばらしい内容が含まれた第三次行政改革の案を見させていただいた限りでは、飯能市としての将来のあるべき姿がまだ見えてきていないと考えております。つまり市民参加型ということは、まちづくりの最終的な目的、目標ではなく、理想とするまちづくりをしていく上での方法、つまり手段ではないかと考えるからであります。ピラミッドで言えば、上から二段目とか三段目ぐらいにある、しっかりとした柱であるのではないかと思います。そのピラミッドの頂点に当たるものがまだ見えてこないと思っております。
 そこで、市長のお考えになる飯能市の目指されているところはどのような「まち」であるのでしょうか。その点が、ひいては今後、間近に迫ってまいりました第四次総合振興計画の骨子となるのではないでしょうか。その点についてお伺いいたします。
 次に、体育施設についてお尋ねいたします。
 医療費は伸びる一方でありますが、その抑制には、まず健康であることは当然でありますが、その一つの方法として日ごろから運動していることが挙げられます。運動することにより健康が維持できることはだれでも知っていることですが、勤労者に対する施設という点から質問させていただきます。
 まず、さきの全員協議会において御説明のありました市民プールの件についてお尋ねいたします。
 このプールは、これまで国の施設としてあったものを、市が管理委託を受けていたものを、今回、それを市が払い受けをするということであります。これに関して二、三、質問をさせていただきます。
 まず、今般どのような経緯で国から払い下げをすることになったのでしょうか、その点をお尋ねいたします。私も何度かこのプールを利用したことがありますが、市民プールとして使用するには少し深さが深過ぎて、家族連れで利用するには、特に小さい子供には危ないのではないでしょうか。この点について市はどのように考えているのか、お尋ねいたします。
 また、さきの小山市長のときには、新しい市民プールはつくらないというお考えでありました。家族や友人など、みんなで楽しめる市民プールがあればよいとは私も考えるところでありますが、予算が逼迫している現状で、夏にしか利用できないプールは考え込んでしまうところであります。しかし、ごみ焼却場の余熱を利用して、温水でのプールということになれば、年間を通して利用可能であります。できればこの辺のところも含め、今後の市民プールの管理や運営方法などについて市としての考えをお聞かせください。
 次に、勤労者の健康増進という点から、体育施設の夜間の利用状況について、現在どのようになっているのでしょうか、まずこの点について、お尋ねいたします。そして、夜間利用するに当たって、特に屋外スポーツについては、その照明装置がないということにはどうしようもありません。現在、屋外の夜間利用施設としては、飯能第一中学校並びに美杉台公園にある総合グラウンドがあります。しかし、美杉台総合グラウンドは、現在、平成十六年に開催される国体のホッケー競技用として人工芝の工事を行っているので、来年の四月まで利用することができない状況であります。したがって、今まで美杉台総合グラウンドを夜間に利用していた人たちは、第一中学校に行くわけですが、そうすると、混み合って利用できないなどの不便が生じてきております。できればもう一カ所、特に飯能の市街地の西側に位置している飯能西中のグラウンドに照明施設を追加してもよいのではないかと考えますが、この点について市の考えをお聞かせください。
 三番目として、環境問題についてお尋ねいたします。
 まず、先日、飯能市環境基本計画の素案が提示されました。これは市内七地区において開催された環境懇談会を中心に、都合三十回以上に及ぶ関連の会議や審議会などを集約したもので、各項目ごとに担当課も明記され、よくまとめられていると思います。この中にある基本方針−一では、「豊かな自然環境を継承する」とあります。しかし、ここで言う継承について、どのような方法を用いて継承するのかという点が明確になっていないと感じました。継承するには、まず現状が把握され、それが今後、つまり将来、どのように変化し、または変化しないで継承されているのかということがわからなければ評価し得ないのではないでしょうか。
 私はことしの七月に、東京二十三区の中で一番最初に環境都市宣言を行った板橋区役所を訪問いたしてまいりました。環境都市宣言を行った背景、その後の状況などを尋ねてきたわけですが、その中で注目したのは、環境観察員を広報にて約二百名募集し、観察に対する知識などの講習会、セミナーなどを行って、地域ごとに観察員を配置して動植物などの観察、記録をしてもらうということでした。そして、その変化状況を記録、つまりデータとして残されておりました。
 そこで私は、飯能市の環境基本計画の基本方針−一に、ぜひ自然環境の観察、記録を盛り込んでいただきたい。そして、その後どのような状況であるのかということが確認され、それから対応策が考えられるのではないかと思います。その具体的な方法としては、基本方針−四にあるように、「協働型社会をつくる」とありますので、板橋区と同じように市民ボランティアとしての環境観察員を募り、観察の依頼をし、市民と行政が一緒になって自然のあるべき姿を考え、保全していくことが大切なことではないかと考えます。この二点について、市の考えをお聞かせください。
 環境問題の三番目として、不法投棄防止策についてであります。
 これは、先般ある市役所を訪ねたときに目にしたのですが、「不法投棄監視パトロール中」と書いてあるステッカーを張った市のバンを見ました。これは実際に監視を目的としていなくても、そのように張ってある車がまちの中や、特に山のある地域でこのような車が走っていれば、不法投棄をする人に対して、我々は厳しく監視しているぞという警告をしていることになり、抑止力になるのではないでしょうか。飯能市では、南高麗や原市場、吾野方面は非常に山が多く、不法投棄されやすいので、ここを走行している公用車に張るのは特に有効ではないかと考えます。
 そこで、このようなステッカーを張ることのできる市の公用車には張るべきではないかと考えますが、この点について市の考えをお聞かせください。
 最後に、教育についてであります。
 九月五日の文化新聞の記事に、埼玉西部広域消防本部の消防隊員三名と市民一人が、茨城県の海岸でおぼれていた親子三人の命を救助したとありました。実にすばらしいことであると思います。このように一刻を争うような場合、知識の有無が大きく影響してきます。地域自主防災の関係で、私は所沢市の消防本部を訪ねてきたときのことであります。その際、市内の中学校三年生全員に救命訓練を行っているとの話を聞き及び、すばらしいことだと思いました。しかし、これは後日確認したところ、正式には約六〇%前後の中学校で実施されているとのことでした。しかし、実際に消防署の職員の方が中学校に出向き直接指導してくれていることは事実であり、受講した生徒には普通救命講習会の修了証が手渡されているとのことであります。そこで、飯能市内の中学生に対する救命法についての教育はどのように行われているのか、現状をお尋ねいたします。また、実際に消防署の職員の方が学校に来て直接指導してくれている学校はどのくらいあるのでしょうか。この点についてもお尋ねいたします。
 一方、このような訓練は学校が生徒に対して行うだけでなく、できれば地域の方々にも参加していただき、地域の人も人命救助の訓練を受講できるようにはならないのでしょうか。もし受講できるということになれば、地域の人たちと子供たちとが顔見知りとなったり、さまざまな交流も図れるのではないでしょうか。この点についても市の考えをお伺いいたします。
 以上で、一回目の質問を終わりにさせていただきます。
△議長(清水邦男議員) 答弁に入ります。
 市長
○市長(沢辺瀞壱君) 鳥居議員の一般質問のうち、1まちづくりについて、市長の考える“まち”とはどのようなまちなのか。2体育施設について、一 市民プールの主管元移管と今後の管理運営方法について。3環境問題について、一 環境基本計画に自然環境の観察・記録をについて、私の方からお答えさせていただきます。
 おかげさまで飯能市は、いよいよ市制施行五十周年を迎えることになったわけでございますけれども、私は現在、飯能市が持っているすばらしい自然景観、そしてまた、そこに住む人たちの営み、形成された文化というものを非常に誇りに思っているところでもございまして、これをぜひ次の時代に確実に引き継ぎたいというふうに考えているところでもございます。また、ただいまは御質問の中で、市民とのパートナーシップの確立、そしてまた、行政と市民の協働ということで、私の掲げております方針に対し高い評価をいただきましたことを感謝申し上げるところでございます。
 端的に申し上げまして、これまでの時代というのは、いわゆる経済成長に伴って、特に飯能の場合には、東京の一極集中という大きな波を受けて、いわゆる地方自治体がダイナミックな変化を期待していた、こういう時代ではないかというふうに思っているところでもございます。したがいまして、今までの時代は都市基盤整備あるいはまた人口増、経済の発展、こういうものがキーワードとしてあったというふうに思っているところでもございます。また、国におきましても、地方交付税制度によって国民生活の底上げを図るということで、いわゆる国庫補助制度のメニューによりまして、全国的に均一化された市町村の出現というものが見られたのではないかと思っているところでもございます。
 そうしたことでありましたけれども、これからの時代はデフレ経済が今進行しておりますが、こうした傾向がしばらく続くというふうにも思えますし、また人口も減少傾向に入っていると。そしてまた、経済活動も、大変厳しい国際競争の中で今までのような経済力を日本が持てるかどうかというふうな時代背景が進んできているわけでございまして、私は、これからはますます地方分権が進み、自分たちのまちは自分たちの意思と責任でまちづくりを進めていく時代に入るというふうに思っているところであります。そのためには、市民が必要とし、あるいは市民に判断してもらうため、必要な行政情報を積極的に公開していくことが大切であると思っております。
 また、税収や地方交付税や補助金が減る傾向の中では、これまで行政が行ってきたことも市民の皆さんにできるだけお手伝いをしていただいて、市民の皆さんとともにまちづくりをしていくということが必要ではないかと思っているわけでございまして、それとあわせて、これからの時代は経済発展ということよりも、何としても高齢社会というのが大変大きなキーワードになってくるのではないかというふうに思っております。
 そうした中で、高齢社会を背景にいたしまして、自然あるいは文化、それから物というふうなものを大切にし、あるいは人の心を大切にした安定した社会を築くことが、これからの地方自治体に課せられたキーワードになるというふうに思っているところでもございます。そうした意味からも、普遍的な価値として、いつの時代にあっても安心して暮らせるような環境を保ち、次代を担う子供たちを健やかに育てる教育を重んじて、高齢者の皆さんを含めて、住む方々が元気で暮らせて、社会に貢献できるような飯能市を構築していくということが大きな課題になってくると。そこに今後は目標を掲げていかなければいけないのではないかと。これは時代背景から見て、そういうことをこれから認識していかなければいけないというふうに思っているところでもございます。
 次に、市民プールの関係につきまして申し上げます。
 飯能市勤労福祉センタープールの譲り受けにつきましては、去る十一月二十五日に開催されました全員協議会の中で担当部長より報告をさせたところでございます。この施設につきましては、昭和四十七年六月十五日に完成したもので、市と事業団との間で運営委託契約を締結いたしまして、昭和四十七年七月一日から運営を開始したものでございます。運営してから今まで市民の皆さんに親しまれ、御利用いただいているところでもございます。
 平成十三年に入りまして、雇用能力開発機構によりまして、特殊法人等整理合理化計画に基づきまして、管理運営しているすべての勤労者福祉施設を平成十六年度までに譲渡、または平成十七年末までに取り壊すという方針が定められました。その過程におきまして、原則として適宜、不動産鑑定を実施して、譲渡価格を提示の上、市町村と協議を進めるということになりまして、この譲渡価格を提示した年度中にそれが整わなかった場合には、当該年度末をもって委託契約を解除し、速やかに取り壊しをするという話でございました。
 平成十四年四月に不動産鑑定が実施されまして、七月に譲渡予定価格として、消費税込みで一万五百円の提示がございました。その後、決定まで少し猶予期間をいただき、協議を重ねた結果、十一月十一日付で譲渡を受ける旨の回答を行い、平成十五年度の当初予算に計上するところでございます。近年このプールは、利用者が減少している状況でございますが、ほかにこうしたプールとしての施設もないため譲り受けることにしたものでございます。今後は運営方法を工夫し、利用率を高め、維持管理費の縮減等に努めてまいりたいと考えているところでございます。主管元につきましては、当面は従来どおり、商工観光課が管理運営していく予定でございますが、将来は体育施設として他の部署で行っていくということが適当ではないかと考えております。
 また、御指摘の利用上の問題もあるわけですが、幼児等の小さな子供たちが使えるような新改造計画についてでございますが、現在のところ考えていないところでございますが、また利用状況等をよく見て考慮したいというふうに考えているところでございます。御理解をいただきまして、よろしくどうぞお願いいたします。
 次に、3環境問題について、一 環境基本計画に自然環境の観察・記録をについて、私の方からお答えいたします。
 私は、自然と環境のかかわり合いにつきましては、人類の未来を消しかねない、また人類存亡にかかる大切なことだというふうに思っております。環境に対する教育は、幼児から高齢者まであらゆる年齢層に対して、また地域と一体となって体系的に行われなければならないと考えているところでございます。
 環境基本計画につきましては、構想案について多くの市民から御意見をいただき、提案をいただいたことをもとに素案を作成し、過日の環境審議会において意見をいただきました。素案につきましては、それぞれの方法によりまして市民の御意見を伺っているところでございます。策定中の基本計画は、本市の自然環境や生活環境の保全、創造にとどまらず、地球温暖化など地球規模の環境問題の対応も含め、持続的発展可能な社会の構築を目指すことを目的としております。また計画を実践するため、市民、事業者、行政の協働を効果的に実施していくために環境市民会議の設立を考えており、今その準備を進めているところでございます。
 おただしの自然環境の観察、記録を計画案に盛り込むことにつきましてでございますが、気象、動植物あるいは町並みなど、環境の変化を市民の皆さんが定期的に定点で観測をしていただく、記録をしていただくことは大変大事なことであると思います。また、こうした中に、民間人にお願いをするという御提案もありましたけれども、こうした御提案については大変すばらしいものというふうに思いますので、環境基本計画の中に盛り込めるように検討していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
△議長(清水邦男議員) 教育次長
○教育次長(浅見幸一郎君) 2体育施設について、二 屋外施設に夜間照明装置の設置をについてであります。
 まず、屋外施設の利用状況でございます。
 件数につきましては、平成十三年度決算によるところでありますが、対象施設は四カ所でございまして、阿須運動公園のホッケー場が三百八十九件、市民球場が五十七件、美杉台グラウンドが二百六十九件、飯能第一中学校照明施設が二百七十三件であります。
 次に、飯能西中学校に照明施設の設置をというおただしでございます。
 おただしの中にありましたように、美杉台多目的グラウンドにつきましては、現在、国体ホッケー競技の会場として人工芝の整備等を行っておりますので、この十月から明年三月までの工事期間中、利用者皆さんには御不便をおかけしているところであります。
 そこで、飯能西中学校にもということでございますが、何分にもこの施設には、建設費、維持管理費と相当に高額を要します。参考までに建設費について、ごく最近の二施設について申し上げてみますと、阿須ホッケー場で約一億二千万円、市民球場で約一億六千万円でありまして、また維持管理費につきましては、主に電気料でありますけれども、阿須ホッケー場が約百三十七万円、市民球場が約百五十万円、美杉台グラウンドが約九十六万円、飯一中の施設が約三百三十三万円。このようなことで管理をしておりまして、利用していただいているわけでありますが、新たな設置につきましては、これより平成十七年度までの実施計画案の中では位置づけはしていないところでございます。いずれにいたしましても、利用者皆さんには今後とも現有施設での有効利用、有効活用を一層図っていただきたいということで御理解をいただきたいと思います。
△議長(清水邦男議員) 市民環境部参事
○市民環境部参事(松井一夫君) 環境問題のうち、最初に市民ボランティアの環境観察員募集につきましてお答えいたします。
 環境に対する配慮は、何よりも各自が考え行動することが必要であり、環境市民会議が市民等の活動の中心的な存在になることが求められると思います。
 市民による環境観察員についてでございますが、ただいま申し上げましたように、各自が考え行動することが必要で、自然環境観察につきましても、自分が何をテーマに、どこで何を観察するかが大事なことと考えます。したがいまして、環境観察員の募集につきましては、今後設立を予定しております環境市民会議の活動の中で行われ、そして、その結果等を報告し、それを行政とともに考察することが効果的かと考えております。
 次に、公用車には「不法投棄監視パトロール」のステッカーをにつきましてお答えいたします。
 不法投棄防止の根本的な解決策は個人のモラルに訴えることが大でございますが、何らか他の方法を講じなければならないのが実態で、本年四月から十一月末までの間で、環境緑水課での不法投棄処理件数は十二件であり、いずれも投棄者は判明いたしませんでした。
 おただしの公用車に不法投棄監視中のステッカーを取りつけることにつきましては、少なからず効果が期待できるものと思っております。庁用車につきましては、平成十五年度から一部の車両を除き一括管理となる予定でございますので、関係課を交えてこのことにつきまして検討してまいりたいと考えております。
△議長(清水邦男議員) 教育委員会事務局参事
○教育委員会事務局参事(鯉沼文夫君) 4教育について、中学三年生全員に救急救命講習会をについてお答え申し上げます。
 おただしの本市中学校の実施状況について申し上げたいと存じます。
 保健体育の学習内容は、体育分野と保健分野の二つに分かれております。そして救急救命は、保健分野に位置づけられておるものでございます。さらに、保健分野の中に傷害の防止という内容がありまして、応急手当の意義と応急手当の方法について学習することになっております。この中で応急手当の意義を理解するとともに、けがの処置や人工呼吸法の基本動作を学ぶことになっております。
 こうした授業内容を受けて、救急処置法の指導を実施している学校は七校すべてでありまして、ほとんどが三年生を対象として実施しております。このうち救急蘇生法、いわゆる人工呼吸法の学習につきましては、体育教師、養護教諭が指導している学校が多く、御指摘のような消防署の方による指導依頼をしている学校は三校と把握しております。
 御指摘いただいた地域の方々の参加につきましては、生徒が健康、安全に関する正しい理解を通して、生涯を通じて自分の健康を適切に管理していく資質や能力を育てるとともに、安全で安心した地域生活が送れるために大変重要なことであると考えます。しかしながら、現在の学習状況から見ますと、保護者や地域の方々に授業に参加していただく場合における課題も予想されますので、今後検討していきたいと存じます。
△議長(清水邦男議員) 八番議員
●八番(鳥居誠明議員) 誠意のある御答弁、ありがとうございました。幾つかお尋ねしたい点が出てまいりましたので、二回目の質問をさせていただきます。
 まず、環境問題についてでありますけれども、環境基本計画の中で、環境観察員をボランティアで募集したらということですけれども、盛り込めるように検討していただけるというような御答弁がありましたので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 それに関連して、参事の方からの答弁の中に、環境市民会議を設立して、行政とともに考察していきたいというお話がありました。全くそのとおりだと思います。実はその中で出てまいりました環境市民会議というものについて、ちょっとお尋ねしたいと思います。
 環境とは非常に幅広い分野に及んでいると私は思っております。まず、自然環境部門とか、それから社会環境部門、この二つが環境市民会議の中で必要ではないかと私は思っております。つまり自然環境部門であれば、大気とか水、それから動植物等の分野があると思いますし、社会環境部門では、騒音ですとか公害、エネルギー問題、廃棄物、教育などなどの項目が挙げられると思いますので、それぞれの分科会が必要になってくるのでないかと思います。その構成員は当然、市民であるとか専門家、それから行政の人たちで構成されていくことが大切ではないかと私は考えております。これは私の案でありますけれども、この環境市民会議について、どのように取り組んでいかれるのか、その辺の構成等も含めて市の考えをお聞かせしていただきたいと思っております。
 それから、教育についてでありますけれども、救急処置の方法については七校全校でやっていらっしゃるということであります。ただその中で、消防署の職員の方が学校に来て直接指導している学校というのは七校中三校であるということでありました。できれば私は、今の救急蘇生法だけではなくて、いろんな意味も含めて、できたら消防署の方に、全校、残り四校に来ていただいて、いろんな意味での御指導をしていただけたらいいのではないかなというふうに考えております。その辺、これは要望ということにとどめておきます。
 あと一点、お尋ねさせていただきます。
 体育施設の件で、プールの管理移管のことなんですけれども、改造とか新しいプールの方は現状では考えていらっしゃらないという市長の答弁がありましたけれども、であれば、現状での維持管理状態、管理費とか、その辺がどういうことになっているのか、まずお尋ねしたいと思います。
 それから二番目として、もしこのプールを解体した場合、どの程度の費用が生じてくるのか、試算がありましたらお聞かせいただきたいと思います。
 以上で、二回目の質問を終わりにいたします。
△議長(清水邦男議員) 答弁願います。
 市長
○市長(沢辺瀞壱君) それでは、環境市民会議の関係につきまして、私の方から答弁させていただきまして、あとプールの管理、管理費の状態とかプールの関係につきましては市民環境部長の方から答弁させていただきます。
 環境市民会議につきましては、ここでできます環境基本計画、これを実践するものというふうにとらえているわけでございまして、おただしのように自然を対象とするもの、あるいは社会を対象とするもの、こういうものをくるめて市民の皆さんに参加をしていただきまして、実践の場というふうにしていきたいと思います。
 また、飯能市を取り巻くいろんな環境上の問題点、それぞれ立場が違った中で対立点もあるわけでございますが、そうしたものも市民会議の中で議論していただく。こういうことを恒常的にしていくことによりまして、例えば、市民と開発業者とか、そういう方々との意思のレベルというものが共有できる、そういう働きもぜひこの市民会議の中で期待したいところであります。
 しかし、これは多くの方に参加していただきまして、実践を主にするものというふうにとらえているところでございますが、準備会を立ち上げる予定で今いるわけでございますが、それぞれ関係者の皆さんに集まっていただきまして、どういう会にするかというふうなことをこれから決めていきたいと思っております。大体考えられるメンバーといたしましては、行政も入りますが、市民の方、あるいは民間団体、あるいは事業を営んでいる人、そしてまた、この会の活動に賛同する人、こういう方々を考えているところでもございます。
 そして、この市民会議の一つのテーマといたしましては、実践、それから常識、あるいは協調、感動というふうなことで、この中が対立の場ではないということを、まず最初に約束をしてもらって、それでやると。実践であり、協調であり、あるいはまた、それを経た中で感動が生まれるような、そうしたものでなければいけないということを最初にうたって、かかりたいと思っているところでございます。
△議長(清水邦男議員) 市民環境部長
○市民環境部長(島崎洋三君) 勤労福祉センタープールの関係につきまして、再度のおただしにお答え申し上げます。
 まず、この運営費用でございますが、十三年度決算ベースで申し上げますと約九百五万円ほどでございます。
 それから、解体費用というおただしでございます。今回、市長の方から御答弁申し上げましたとおり、継続するのか壊すのかという問題がございまして、約三千万円以上はかかるということでございます。いずれにいたしましても、市民的プールがございませんので譲り受けることにさせていただいたところでございます。
△議長(清水邦男議員) 以上で鳥居議員の質問を終わります。