飯能市議会議員
鳥居のぶあき
一般質問会議録
平成13年 6月
 ◎市政に対する一般質問(鳥居誠明議員)
  
  <質問事項>                <質問事項>                    
  
 1産業の活性化について      1圏央道インターチェンジ付近の開発計画について
                       2企業誘致計画について           
  
 2市民サービスについて       1平日の業務時間延長について       
                       2飯能駅サービスコーナーの業務時間延長について
                       3一部の土・日業務実施について       
 
 3環境・ゴミ問題について      1家電リサイクル法の実施状況、及び不法投棄防止策に
                        ついて
                       2最終処分場の延命策について        
                       3ゴミの減量化計画について          
                       4ゴミ袋の有料化について            
 
 4郷土の文化について        1郷土の誇りとは                  
                       2市内在住の芸術家の作品を購入し、市民が鑑賞できる場
                        の提供について       
 
 5人に優しいまちづくりについて   1市民会館駐車場について           
   
                               
  
△議長(安藤久夫議員) これより市政に対する一般質問を行います。
 発言は通告順に許します。
  それでは発言を許します。
 まず、八番 鳥居誠明議員
○八番(鳥居誠明議員) おはようございます。
 それでは議長の許しを得ましたので、通告順に従って質問させていただきたいと思います。
 二十一世紀最初の年度に開かれる議会で、最初に一般質問をさせていただけること、光栄に存じます。とともに、その機会を与えてくださいましたことに、心から感謝申し上げます。今後四年間、市民中心のまちづくりを心がけ、飯能市発展のため、微力ではありますが、一生懸命努めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 また二十一世紀へのかけ橋として、十二年間飯能市政を携わってこられた小山市長の業績は幾つもございますが、あえて一つ申し上げさせていただけるとしたら、市民の声を直接行政側に届けることができるようになり、市民と行政の距離が縮まったものと感じております。これも日ごろ、市民の立場が職員の立場とされてこられた小山市長の大きな業績ではないかと、心から敬意を表するものであります。
 それでは、まず産業の活性化についてお伺いいたします。
 私は、飯能市の現状を考えるに、この数年間、飯能市の中堅企業の何社かがなくなり、それとともに町にも元気がなくなってしまったと考える者であります。
 そのことは市の財政力指数を見てもその変化が読み取れます。数年前までは、〇・八以上あったものが、平成八年から平成十年の三年間は〇・七九八、平成九年から平成十一年の三年間はさらに下がって、〇・七六八となっております。つまり、この数年間で急激に下降してきたということであります。町の活性化を図るためには、飯能市の特色を最大限に活用していくことであると考えます。
 その特色を生かした計画としては、第三次総合振興計画後期基本計画にはっきりとうたわれております。
 その中で、冒頭の第一章、豊かな自然と共生するまち、第一節の第一、以下第四章の百五ページまで、都合四回にもわたって、圏央道インターチェンジ周辺の土地利用や産業の活性化が述べられております。精明東部地区のこの地域は飯能市の将来を担っている、大変重要な地域であり、活力ある飯能市へ向けての原点であるといっているものと考えております。
 しかしながら、第三次総振の実施計画、平成十三年から十五年度版の中においては、圏央道インターチェンジ周辺という言葉が一つも見当たりませんが、まずこの点について、市の考えをお伺いいたします。
 また、第三次総振後期基本計画を効率よく実施する案としては、九十八ページにあるごとく、圏央道インターチェンジ周辺の土地利用のあり方を、土地所有者と調整、検討し、観光農園などの農業を中心とした産業の展開の可能性を探るべきであると考えます。
 また、観光と銘打つからには、観光客に来ていただき、産業とするには、そこからより多くの収益を上げなければいけないと考えます。そこで、観光農園付近に休憩ができ、飲食サービスや特産品の販売などができる場所を提供していくべきではないかと考えます。
 そこで、既にこれを実施し、成功していると聞き及び、花園町にある道の駅はなぞのを先日訪問し、支配人にお話を伺ってまいりました。
 道の駅はなぞのは、関越花園インターチェンジから一・五キロのところにあり、投資は、町が約五億円、国、県の補助が約三億円だそうであります。
 平成十年四月に竣工、営業を開始し、年末年始の六日間以外は年中無休で、年間売り上げが三億二千万円、隣接の農産物の直売所と合わせると、年間十四億四千万円の売り上げがあるそうです。このようにインターチェンジ付近の地の利を生かし、大きく成功している例が身近にあるということです。
 花園町よりもっと東京に近い飯能市は、条件的に有利であり、観光農園と道の駅を組み合わせて考えれば、負けないくらいの事業が展開できるのではないかと考えております。
 そして、次回、平成十四年度からの実施計画にはぜひ盛り込んでいただきたい。この点について、市の考えをお聞かせください。
 また、圏央道インターチェンジ周辺における企業誘致計画についてお尋ねいたします。
 第三次総振後期基本計画の中でも、この地域は産業拠点の方向性を検討するとか、新産業地の確保などと計画されています。昨年の十二月二十八日付の文化新聞によりますと、日高市では圏央道狭山・日高インターチェンジ付近に企業誘致を積極的に進め、年間八千万円の税収増を見込んでいるとあります。
 当市としても、さきの第三次総振にもありますように、企業誘致を図り、産業拠点の方向性を検討していく必要があるとされております。この地域への企業誘致計画についても、次回の実施計画の平成十四年度から十六年度版にはぜひ反映させていただきたいと思いますが、この点、どのように進めていくのか、考えをお聞かせください。
 この地域に道の駅のような売店や観光農園、企業誘致を図ることは、車を飯能の市街地に進入させることなく、収益を上げられるという点からもすぐれているものと考えますので、積極的な姿勢で取り組んでいただきたいと思います。
 次に、市民サービスについてお伺いいたします。
 私は、秩父市にある会社に二十数年間通っておりました。その生活の中で感じたことは、市役所本庁舎の業務時間が午前八時半から午後五時までとなっているのは、全く不便だったということであります。
 住民票や印鑑証明などを求める場合、妻が病気などで代理として行けないようなとき、朝八時半に市役所に来て、書類を求め、それから電車を利用して出勤するとなると、会社に着くのは、幾ら早くても十時半か十一時になってしまいます。
 また、市役所本庁舎の終了時間に間に合うように会社を早退するとなると、電車の時刻の関係で三時には会社を出なければ受け付けに間に合わないのが実情です。また、駅のサービスコーナーの終了時間に間に合うようにする場合でも、四時前に会社を出ないと間に合いませんでした。
 また、夜遅くまで仕事をしている人がふえ、夫婦共働きの家庭が多くなってきた現在、同じような思いをしている人は大勢いると思い、全国の市役所の業務時間について調べてみた結果、非常に多くの自治体が既に業務時間を延長しているということがわかり、週に一日か二日、午後七時ぐらいまで業務をしているところが多いようであります。
 飯能市の近隣で既に実行している自治体としては、毛呂山町、坂戸市などがあります。
 そこで、先日、坂戸市役所を訪問し、市長にお会いして、担当課長に説明をしていただきました。同市では、アンケートを実施し、その結果を踏まえ、納税課、市民課などの四部門が、毎週火曜日、午後七時まで業務を行っています。午後五時以降における一日の平均利用者は二十人とのことであります。そして、時間延長に従事する職員はフレックス制で対応し、諸経費のアップは生じていないとのことです。
 一方、毛呂山町は、税務課、住民課、福祉課の三つの課が、毎週水曜日、午後七時まで行っていて、坂戸市と同じようにフレックス制で対応し、経費のアップは生じていないとのことです。
 このような状況下において、飯能市でも市役所本庁舎での窓口業務の時間延長をぜひ実施していただきたいのですが、その点について、考えをお聞かせください。
 次に、飯能駅サービスコーナーの業務時間についてでありますが、現在、当コーナーの業務時間は午前八時半から午後六時までとなっております。飯能駅の時間帯別乗降人員の状況を、西武鉄道からいただきましたが、これを見ても、この業務時間帯では多くのサラリーマンの方が不便を感じていると思います。
 平成六年までは午後五時から六時までの一時間が夕方のピークでしたが、平成十一年は夕方のピークが午後六時から七時の間の一時間に移行してきております。
 したがって、飯能駅サービスコーナーは午後七時半まで開設していないと、実際の市民サービスが効果的に反映されてこないと考えますが、いかがでしょうか。
 同じような駅サービスコーナーを実施している、狭山市駅市民サービスコーナーを訪ねてまいりました。そこでは、業務時間が午前八時半から午後八時半までの十二時間で、取り扱い内容は、飯能市の駅サービスコーナーとほぼ同じですが、図書館の本やCDの返却も受け付けておりました。午後五時以降、一日の約四分の一の二四%が利用されていますが、午後七時半を過ぎると少なくなるとも話されていました。ここもフレックス制を採用し、諸経費のアップはなしでやっているとのことでした。
 このような状況において、飯能駅サービスコーナーでも業務時間の延長を早急に実施していただきたいと思いますが、市の考えをお伺いいたします。
 次に、土・日の業務についてお伺いいたします。
 さきの坂戸市では、三月最終の土・日から四月第二週までの土・日の計六日間、窓口を開き、昨年度は合計四百九十一件、今年度五百二十五件の利用があり、土・日出勤された職員の方は代休とし、諸経費のアップはなしで対応しているとのことでした。
 飯能市でも、今年度三月二十五日、四月一日の二日間、窓口を開かれましたが、その利用状況をお聞かせください。また、土・日の業務日数を現在よりもふやす予定があるのでしょうか。この点についてもお伺いいたします。
 次に、環境・ごみ問題についてお尋ねいたします。
 自然豊かなこの飯能市の緑と清流を守っていくことは、将来を担っている子供たちに対して、我々大人の責任ではないかと考えています。
 そこで、環境保全、資源の有効利用、粗大ごみを少しでも減らすため、大型家電四品目について、家電リサイクル法が、ことし四月から実施され、二カ月がたち、そろそろ飯能市内の様子、状況が見え出してきたのではないかと思います。
 その点について、施行直前の排出状況と現在の排出状況にどのような変化が生じたのかお伺いいたします。
 また、大型家電四品目を有料で引き取ることになり、不法投棄がふえるのではないかと危惧されております。特に、広い山間部を有している当市では対策が難しいと思われますが、法のスタートから現在まで、四品目の不法投棄状況をお伺いいたします。また、その防止策としてどのようなことを市として考え、対策をとられるのか御説明ください。
 次に、自然環境を守るという点から、ごみ問題、特に最終処分場の延命策についてお伺いいたします。
 最終処分場については、全国的に逼迫している状況にあります。自然環境を守るという観点などから、将来的に新たな適地を確保することは極めて難しい状況ではないかと考えますが、現状の処理技術、処理システムからすると、最終処分場は必要不可欠な施設であると考えます。
 そこで何としてでも延命化を図る必要があると考えております。そこでお伺いいたしますが、現在、当市の最終処分場の埋め立て状況と、その延命策についてどのような取り組みをされているのか、お尋ねいたします。
 次に、ごみの減量化についてお伺いいたします。
 この件については、昨年の六月議会で一般質問されましたが、その際、平成八年度をベースに、平成二十年度、目標値が出され、資源化率は順調に推移し、減量化率は既に目標を達成したとの答弁がありました。計画からわずか三年で目標値をクリアしたり、順調に推移しているということは、市としても相当の努力を重ねてこられた結果と高く評価するところであります。
 そこでお伺いいたしますが、国全体で循環型社会への移行が始まった現在、今まで以上に高い目標を持つことも必要かと考えますが、当市の減量化率、資源化率の達成目標値の見直しはお考えでしょうか。現在の達成値もあわせてお伺いいたします。
 次に、ごみ袋の有料化についてお伺いいたします。
 飯能市のごみ処理費用は、現在、平成十一年度にて市民一人当たり年間一万二千二百二十九円かかっています。四人家族とすれば、年間約五万円もの金額を払っていることになります。
 ごみを処理するには費用が必要であることを、もっと市民に訴え、ごみの減量化という観点から、ごみ袋の有料化を検討してもよいのではないかと考えます。
 ごみ袋の有料化については、住民の理解を得ることや、システムづくりが必要で、実施するにはさまざまな問題があることと思います。しかし、廃棄物発生の抑制、処理費用の一部負担とする、二面性の効果をあわせ持った考えであると思いますが、市として、ごみ袋の有料化についての考えをお伺いいたします。
 次に、教育関係である郷土の文化についてお尋ねいたします。
 まず、教育関係といいますと、先ごろ大阪の小学校で八名もの児童が亡くなるという痛ましい事件が発生し、非常に大きなショックを受けました。心から追悼の意を表します。
 最近、地方分権や広域行政の推進で合併問題が出始めております。飯能市も、その問題を議論しなければいけないときが、必ず近い将来やってくるものと考えますが、その際、我々飯能市民は自分たちの町、飯能はすばらしい町だと、自信を持ち、胸を張って合併に臨みたいと考えております。
 そこで、飯能市民の心の支えが誇りであろうと考えます。そこで何をもって郷土・飯能の誇りとするのか、教育長の考えをお聞かせください。
 当飯能市では、すばらしい自然がありますが、名栗村や日高市にもあります。飯能らしさということになれば、やはり人、市民であろうと考えます。
 そこで、人がつくったすばらしいものとは芸術であろうと考えています。飯能市には、在住のすばらしい芸術家が大勢いらっしゃいます。地元の芸術作品を市民、特に子供たちが間近に鑑賞でき、夢とか希望を持ってもらい、私たちの町、飯能にはこんなすばらしい芸術、文化があるんだと、誇りにしていくべきではないかと考えます。そこで、市内在住の芸術家の作品を市民の財産として、少しずつでも購入し、これらの作品を市民に提供していただきたいと考えます。また、そのためのシステムも必要かと思いますが、この点について考えをお聞かせください。
 次に、作品を展示、保管する場所についてお尋ねいたします。
 予算が潤沢にあるときならいざ知らず、財政事情が厳しい折、新しい美術館を建てて、そこに保管し、展示することは困難であろうと考えます。
 そこでまず、現在ある建物の中で、その目的から考えて、ある程度のスペースを考えたとき、郷土館が展示、保管するのに最適ではないかと考えますが、この点について、市の考えをお伺いいたします。
 最後に、市民会館の駐車場についてお尋ねいたします。
 現在、市民会館の駐車場については、ことし四月十五日号付の広報はんのうにて、中央公園の整備に伴い、西側の駐車場が市民会館の専用駐車場となり、利用者が多いときは中央公園のイベント広場、芝生広場も開放するとありますが、専用駐車場から市民会館へ行く場合、普通は単に前にある市道を最短距離で横断されるものと思います。
 しかし、ここには横断歩道がありませんので、交通法規を正しく守るとなれば、郷土館下の交差点まで歩道のない道を歩いて坂を下り、信号で横断し、そこから市民会館まで、今度は坂を上っていくことになります。これは非現実的で、実際こんなことをする人はまずいないと思われます。
 また、子供が忘れ物を取りに行くとかしたとき、飛び出してしまう危険性もあります。そこで、この市道を渡らなくても、安全に市民会館を利用する方法として、市民会館前広場を駐車場として開放していただきたい。
 現在も市道の西側臨時駐車場が満杯になれば、会館前広場が開放されているようですが、さきに述べましたように、利用者の安全性を考えれば、まず市民会館前広場が優先的に利用されるべきではないでしょうか。この場所は、構造的に大型バスの乗り入れができないとのことですが、中央公園に施されたのと同じようなアスファルト表面にする必要があると思います。そして、ここが満車になるようでしたら、中央公園のイベント広場や芝生広場を開放し、それでも不足する場合に、道路西側の駐車場を使うようにして、まず安全性を最優先に考えていただきたいと思います。
 市民にも観光客にも、優しいまちづくりをしていくために、これらの点について、市の考えをお聞かせください。
 以上で一回目の質問を終わります。
△議長(安藤久夫議員) 答弁に入ります。
 市長
●市長(小山誠三君) 私から、まず御答弁をさせていただきます。
 私の方からは、まず産業の活性化についてお答えをさせていただきます。
 産業の活性化につきましては、圏央道狭山・日高インターチェンジ周辺の土地利用ということでおただしをいただいております。
 第三次飯能市総合振興計画の土地利用構想におきましても、ここを産業拠点として位置づけているところでございます。これを受けて、後期基本計画、飯能市国土利用計画、飯能市都市計画マスタープラン等の他の計画においても、この地域を地域環境の保全等に配慮しながら、経済波及効果をもたらす新たな産業拠点の形勢を図る地域として位置づけているところであります。
 議員さんが御指摘のとおり、飯能市の将来を担っている大変重要な地域でありますし、テーマでもございます。しかしながら、この地域は市街化調整区域であるということと、さらには農業振興地域の二重の網がかぶっている農用地の指定を受けている地域でもあります。
 いろいろな制約がございますけれども、計画で掲げておりますような土地利用を目指しまして、企業誘致についても十分配慮しながら、検討していきたいというふうに考えております。
 道の駅、あるいはまた、それらについても、農業者、関係者等の協議も持たせていただきたい、そのようにも考えるところであります。
△議長(安藤久夫議員) 企画財政部長
●企画財政部長(木崎勝年君) 産業の活性化につきまして、圏央道のインター付近の開発、それに企業誘致の計画につきまして、私の方からもお答えを申し上げたいと思います。
 圏央道の狭山・日高インターチェンジ周辺の開発計画につきましては、ただいま市長がお答えをしましたとおり、本市にとりましても大変重要なポイントだというふうに承知しております。
 しかし、この地域は市街化調整区域でありまして、農業振興地域の農用地の指定を受けている地域でありまして、いろいろな課題がございます。そうした中で、議員さん御指摘の実施計画に圏央道インターチェンジ周辺という言葉がないんではないかというふうなおただしでございますが、実施計画には三年以内に具体化する事業を掲載しておりますので、精明東部の件につきましては、大変重要な課題ではありますが、現在は検討段階ですので、実施計画には乗ってこないということでございます。掲載がないから進めてないということではございませんので、御理解をいただきたいと思います。
 次に、観光農園と道の駅についての御提案がございました。御質問の中に花園町の施設の関係が出ておりましたけれども、私もこの花園町の施設には何十回となく行っておりまして、それは花植木の購入が目的でありますけれども、相当回数出かけております。大変近隣にない大きな特徴のある施設でありまして、こういった施設を精明東部に考えるということにつきましては、飯能市にとりまして大変有意義なことであろうというふうに考えております。
 しかしながら、この土地の問題でありまして、土地所有者の理解が必要でございますし、県の都市計画法による開発許可が必要になる、こういった点など幾つか問題点もございます。
 現在、これらの課題につきまして、課長級八人をもって精明東部地区土地利用検討委員会を発足させまして、企業誘致を主に、先ほど申し上げました観光農園あるいは道の駅、これらも含めて検討を行っている段階でございます。議員さんからの御提案を含めまして、十分検討してまいりたいと考えております。
△議長(安藤久夫議員) 市民環境部長
●市民環境部長(山川光尚君) 二の市民サービスについてのお答えを申し上げます。
 一点目の平日の業務時間延長についてでございますが、窓口業務の時間延長につきましては、おただしの宇都宮市では平成十一年九月から市民課を初め、関連する九課で平日午後七時まで窓口業務の時間延長を行っております。
 職員の勤務体制でございますが、フレックスタイム制で、遅番の場合は午前十時三十分から午後七時までの勤務体制で実施しているところでございます。
 県内の市では、深谷市、草加市、志木市、坂戸市の四市が週一日、午後七時までの窓口業務の時間延長を行っております。
 平日あるいは開庁時間までに来庁することができない市民に対するサービスの向上と充実を図る必要があると認識しているところでございます。
 現在、飯能駅サービスコーナーでは住民票などの交付につきましては、午後六時まで実施しておるところでございます。
 本庁の窓口の業務時間延長につきましては、市民課だけの問題ではございませんので、関係部署と今後検討してまいりたいと考えております。
 続きまして二点目でございますが、飯能駅サービスコーナーの業務時間延長についてでございますが、飯能駅サービスコーナーは平成四年十月二十三日に開設いたしました。職員二人体制で、内一人はパート対応で八時三十分から十八時まで開設しております。
 内容につきましては、住民票、戸籍の謄抄本、印鑑登録証明書等を発行しております。十二年度の証明書等の交付件数は一万九千六十一件でございました。一日平均にいたしますと、七十七・八件でございます。
 五時以降の交付件数でございますが、六百八十七件、一日平均で二・八件となっております。
 戸籍等の予約件数は八十五件でございました。一日平均〇・三件でございます。
 近隣市では、所沢駅サービスコーナーは午後七時まで、狭山市駅サービスコーナーは午後八時三十分まで開設しております。
 狭山市の十二年度の証明書等の交付件数は一万五千三百五十四件で、一日平均五十三・七件の利用でございます。
 午後五時から八時三十分までの利用状況は、一日の約四分の一の利用があるそうです。職員体制は、職員二人、パート二人、四人体制で、時差出勤で対応しております。
 当市の場合でございますが、職員一人、パート一人の二人体制でございますので、今の職員体制での時間延長は困難かと思っておりますが、今後検討してまいりたいと存じます。
 三点目でございますが、一部の土曜・日曜日の業務実施についてでございますが、県内では本庁で日曜日開設しているのが、八潮市、三郷市の二市でございます。出張所で開設している市は、上尾市、吉川市が土曜・日曜日に、朝霞市が土曜日、三郷市が日曜日でございます。
 平成十二年度より春の異動シーズンにおいて平日来庁できない市民に対するサービスの向上を目指しまして、三月下旬と四月上旬の土曜日及び日曜日に本庁舎の窓口を開庁いたしました。
 県内では、このような方法で対応している市は、所沢市、飯能市、東松山市、狭山市、入間市、坂戸市の六市でございます。
 なお、当市の市民課の利用状況は、平成十二年八十九件、十三年が百四件でございました。
 今後、平日の執務時間に来庁することが困難な市民に対する市民サービスの向上を目途として、どのような方法が有効か、かつ合理的なのかを含め、総合的に検討してまいりたいと考えております。
△議長(安藤久夫議員) 市民環境部参事
●市民環境部参事(松井一夫君) 環境・ごみ問題についてお答え申し上げます。
 家電リサイクル法の実施状況及び不法投棄防止策でございますが、この法律の趣旨、システムについては御承知のとおりでございます。本市における実施状況でございますが、七店の小売店、三店の大型店を調査いたしました。
 四月、五月の合計で冷蔵庫九十九台、エアコン四十台、テレビ百八十一台、洗濯機百三台の引き取りがあり、これは通常の月に比べると少ないとのことでございました。法施行前の駆け込みによるものと考えられます。
 施行直前の排出状況ですが、三月にクリーンセンターで収集あるいは自己搬入をされた量でございます。冷蔵庫六百二十六台、エアコン二百六十七台、テレビ七百五十七台、洗濯機二百六十三台、合計千九百十三台でした。これは平常の月と比較いたしまして、約四倍から五倍の量でございました。
 不法投棄の状況でございますが、五月までの不法投棄台数は冷蔵庫六台、エアコン四台、テレビ十四台、洗濯機二台でございました。これは五月の市民清掃デーに主に搬入された量でございます。
 防止策につきましては、各自治体でも法施行前から危惧しておりまして、効果的な防止策もなく、頭を悩ませているのが現状でございます。何らかの対応が必要であります。
 そこで担当といたしましては、廃棄物減量等推進制度を活用し、防止策の一つとして考えております。この推進員につきましては、各集積所ごとにお願いしてありますので、日常生活の中で監視等に御協力をお願いしたいと考えております。
 これにつきましては、七月に推進員に対して活動等の説明会を開催いたしますので、その折にお願いする予定でございます。
 次に、最終処分場の延命策についてお答えいたします。
 現在の最終処分場は平成三年から埋め立てており、現在、約半分程度の埋め立て状況にあります。計画では平成十七年度までというふうになっておりますが、現在は約半分程度の埋め立て状況にあります。
 現在の状況が今後も推移すると仮定した場合には、計画よりも五、六年は延命ができるものと予想しているところでございます。これは延命策の一つといたしまして、破砕不燃物を寄居町にある県の最終処分場へ持っていっていること、また市民の皆様の御協力を得ての分別収集等により、資源化が図られていること、さらには人口の伸びが予定いたしましたものよりも少ないことなどから廃棄物の量が予想を下回っていることというふうに考えているところでございます。
 今後につきましては、現状の延命策を継続するとともに、新たな策として焼却灰等の資源化が考えられます。これにつきましては、廃棄物減量等推進審議会の御意見をいただき、検討してまいりたいと考えております。
 次に、ごみの減量化についてお答えいたします。
 まず、ごみの資源化率、減量化率でございますが、平成十二年度は資源化率一九・二%、減量化率八九・三%でございました。ともに平成十一年度を上回り、順調に推移しているところでございます。
 しかしながら、今後につきましては、家電リサイクル法の施行による影響での資源化率の低下や古布市場の悪化による資源化率の低下等、目標値の達成に不安材料も抱えております。
 また廃棄物の資源化、減量化は、施設整備や人件費等に多額の投資を伴います。見直しにつきましては、これらの状況を十分、調査、検討した上で対応してまいりたいと考えております。
 なお、ごみの減量化につきましては、過剰包装や不要なレジを断るなど、個々の生活様式を見直すことも考えられ、それには市民一人一人の御理解と御協力がなければ成り立ちません。今後もいろいろな機会を利用し、市民の啓発活動を行ってまいりたいと考えております。
 次に、ごみ袋の有料化についてお答えいたします。
 ごみの有料化につきましては、平成九年度に廃棄物減量等推進審議会から、粗大ごみの処理について有料化すべきと答申をいただいているところでございます。
 また、行財政改革大綱におきましても、粗大ごみの有料化を検討するとなっております。ごみ袋の有料化につきましては、御指摘のとおり、ごみの排出抑制に有効な方策の一つと考えられますが、まずは粗大ごみの有料化を検討しておりますので、ごみ袋の有料化につきましては、今後の課題とさせていただきたいと考えております。
△議長(安藤久夫議員) 教育長
●教育長(須藤澄夫君) 鳥居議員さんおただしの郷土の文化についてお答えを申し上げます。
 何をもって郷土・飯能の誇りとするのかというおただしでございますが、私は一つに将来を担う子供たちを挙げたいと思います。
 今の子供はという大変厳しい言葉も聞かれるわけでありますが、飯能の子供たちはよく頑張っている方だというふうに理解しております。しかしながら、議員さんの冒頭のお言葉にもございましたが、同じ子供さんが大阪では惨劇に遭い、私もまことに残念でなりません。本市でも緊急校長会を開き、郷土の誇り得る子供たちが万が一にもこのような被害に遭わないように対処したところでございます。
 次に、他の郷土の誇りでございますが、たくさんありますので、その一端を申し上げます。
 国指定の重要文化財が三つもあるということ、県指定文化財が二十六もあるということなどもありますし、古くは水戸徳川家の初代藩主の附家老となって活躍した中山信吉公も、その一人になるだろうと思っております。
 加えて、戦前、戦中、戦後、それぞれの時期において、蔵原伸二郎、平山蘆江、打木村治、白木正一、富山芳男など、外からの文人墨客を温かく迎えた飯能の人々の穏やかな心を、私は誇りにしたいというふうに思っているところでございます。
 教育分野でございますが、県内でも最も古い一つと言ってよいと思いますが、奨学金貸与制度は昭和三十一年につくっております。学校等災害見舞金制度は昭和五十一年に既につくっております。それに姉妹都市ブレアに生徒を派遣し、授業交換をしているというのも、他市に見られない、私は誇りだというふうに自負しているところでございます。
 まだまだ挙げなければしかられるような気がいたしますけれども、私がつくづく思いますのは、議員さんも緑はどこにもあるんだというおただしでしたが、しかしながら、先般の日曜日、飯能西中の子供たちと飯能河原を朝七時から四時まで歩き続けました。水の中をほとんど歩きましたけれども、そこから空を見上げるとき、飯能は緑の図書館がある、飯能には緑の美術館があるというふうに思った次第です。このことは多く広い意味で、文化の集積だというふうにとらえているところでございます。よろしく御了解を賜りたいと思います。
 次に、市内在住の芸術家の作品を購入し、市民が鑑賞できる場の提供についてというおただしでございます。
 大変意義のあることと理解しております。ただし、選定基準のこと、保管のこと、またそれをどこで展示するかということ等を考えますと、大変困難なことが多く、本市の規模では研究課題が多いように思われます。
 また保管展示場所といたしまして、郷土館はどうかというおただしでございますが、実は今でもたくさんの物を、ちょうだいした物を保管しております。その保管場所がないというふうに苦慮しているところでございます。
 しかしながら、意義のあることと思っておりますので、これ以上となりますと、郷土館の性格や名称も含めて、あくまでも個人的な例でございますが、郷土芸術館というふうな見直しの作業も必要かと思いますので、しばらく時間をちょうだいし、研究させていただきたいというふうに思っているところでございます。
△議長(安藤久夫議員) 答弁漏れがございます。引き続き答弁を求めます。
 市民環境部長
●市民環境部長(山川光尚君) 五点目の答弁漏れをいたしまして、大変申しわけございませんでした。
 人に優しいまちづくりの市民会館駐車場についてお答え申し上げます。
 市民会館周辺は、現在、中央公園の整備を進めております。市民の皆様には大変御迷惑をおかけしているところでございますが、御質問いただきました市民会館の駐車場の問題でございますが、平成十二年度に市道一−二四〇号線の東側まで中央公園の整備が終了いたしましたが、この道路の西側は平成十五年ごろを目途に整備を完了する予定でございます。
 御指摘いただきました市道西側の駐車場についても整備されたイベント広場等の要請の問題もあり、現在、とりあえず常設の駐車場としているところでございます。
 市民会館前広場を優先的な常設駐車場として供用する問題でございますが、イベントの広場の常設化の問題等につきましては、市道一−二四〇号線の横断の問題とあわせまして、今後、関係部署と早急に調整を図ってまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、市民会館の大規模な事業等が実施される場合は、イベント広場の北側の芝生広場も含めまして、従来駐車場として使用していた部分は、今後も駐車場として供用していく考えでございます。
△議長(安藤久夫議員) 以上で鳥居議員の質問を終わります。
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