ホームページトップに戻る
一般質問テーマ別リストに戻る
飯能市議会議員
鳥居のぶあき
一般質問会議録
平成13年 12月
      ◎市政に対する一般質問(鳥居誠明議員)
 ┌──────────┬────────────────────────────┐
 │質問事項          │   質問要旨                                 │ 
 ├──────────┼────────────────────────────┤
 │1 道路問題について   │1 299号バイパス青木地区の進捗状況について            │
 │                 │2 八高線との立体交差の計画について                   │
 │                 │3 川寺−上野線、北部工区完成時の交通混雑について        │
 │                 │4 県道の歩道整備について                         │
 │                │                                          │
 │2 元加治駅と周辺問題 │1 元加治駅南口開設について現在の取り組み状況について      │
 │  について        │2 元加治駅周辺の道路整備について                      │
 │                │                                           │
 │3 地域防災計画     │1 自主防災組織と育成活動について                    │
 │  について        │2 飯能市地域防災計画の震災被害概要見直しについて        │
 │                │ 3 第3次総振・後期基本計画の地域防災計画の見直しについて │
 │               │4 防災ボランティアリーダーなどの育成について             │
 │               │5 防災訓練について                              │
 │               │6 災害時用の資・機材、備蓄食料、水などについて          │
 │               │7 正丸トンネル内の消火体制について                  │
 │                │8 飯能河原周辺の水害対策について                  │
 │               │                                         │
 │4 環境問題について    │ ISO14001認定取得の進捗、及び今今後の計画につい て    
 │               │                                          │ 
 └──────────┴────────────────────────────┘
△議長(安藤久夫議員) これより市政に対する一般質問を行います。
 発言は通告順に許します。
 発言に入る前に一言申し上げます。質問者におかれましては、その内容を端的に述べられ、またこれに対する答弁も要点を簡明に述べられるよう、特にお願いいたします。
 それでは発言を許します。
 まず、八番 鳥居誠明議員
○八番(鳥居誠明議員) おはようございます。雨の中の議会傍聴に来ていただいた皆さんは、どうも朝早くからありがとうございます。
 さて、十二月一日に皇太子妃に内親王が御誕生なされましたこと、国民の一人として心からお喜び申し上げます。しかしながら、この一年を振り返ってみますと、九月にはアメリカで未曾有のテロ事件が起こり、その報復に戦争が始まり、国内では大阪池田小学校の事件や狂牛病が発生したりして、いつだれが被害者になってもおかしくないという点で、ことしは日常の危機管理が問われているような一年ではなかったでしょうか。議長の許しを得ましたので、その点も含め、通告順に従って質問させていただきます。
 では、まず第一に、道路問題についてお尋ねいたします。
 まず、国道二九九バイパス工事についてですが、現在、入間市方面から来て警察署のところまで供用されておりますが、それより西側の部分については、平成十三年度中に市道一−一六八〇−一号線、通称富士見通り、つまり総合福祉センター西の通りから東へ向かって工事が始まり、平成十四年度に警察署のところまでつながると聞いておりましたが、その見通しや進捗状況はどのようになっているのか、お尋ねいたします。この青木地区は、現在の道路では車のすれ違いができないばかりか、歩行者、自転車などへの安全性から見て早急に対応していただきたいと考えております。
 一方、聖望学園東側の八高線の踏切部分については立体交差となり、平成十七年度に供用開始されるとのことでしたが、その見通しや進捗状況についてもお伺いいたします。
 また、一中正門前の通りの市道一−九二一−一号線との交差は、当初、平面交差の予定でしたが、法改正により陸橋の勾配が変更となって平面交差できなくなったとの情報ですが、このような変更が行われるのであれば、早急に付近の人々にその内容について説明会等を行う必要があると思いますが、この件についてもお伺いいたします。
 次に、川寺上野線についてお尋ねいたします。上野地区の工事が始まりましたが、平成十四年度北の工事区が完成するとのことですが、そのとき、国道二九九を利用している車両がこの方面に入ってくると、第一小学校付近は車の通行量が増加し、小学校のみならず、付近にある保育所、病院の利用者に対しては危険がふえるものと考えますが、その点の対応策はどのようなことを考えておられるのか。また、その対策としても、平成十七年度には全線供用開始の計画であると思いますが、その進捗状況もあわせてお尋ねいたします。
 次に、歩行者などの安全を考えて、県道の歩道整備についてお尋ねいたします。まず、県道飯能寄居線において西部広域消防本部前の歩道です。ここの歩道は長さ七、八メートルくらいのものが二カ所で舗装がはがされ、現在もそのままとなっております。宮沢湖方面から来ると下り坂で緩いカーブとなっているので、自転車などが気づかずに来ると転倒する危険性があるため、至急舗装する必要があるかと考えます。この点について市の考えをお聞かせください。
 また、同じ場所ですが、赤白のパイプ製のバリケードが歩道内に入っているので、夜間、自転車や歩行者などには危険であると思いますので、撤去すべきであると考えますが、この点についてもお伺いいたします。
 次に、県道飯能馬引沢線で市役所前の通りですが、ここは市役所入り口に右折帯を設け、車道を拡幅するとのことですが、そのとき、入り口から八高線踏切に向かう歩道の工事はどのように行われるのでしょうか、お尋ねいたします。
 また、この場所の幅を私が実測してみたところ、規格は二・五メートルと思いますが、半分の一・二メートルしかなく、電柱も一本あります。ここは交通量が多く、自転車はこの歩道を通りますので、市役所西側駐車場の南土手の一部を歩道とするようにして、市民への安全性の向上を図るべきではないでしょうか。この点について市の考えをお伺いいたします。また、ここにある電柱は早急に移動すべきであると考えますが、この点についても市の考えをお聞かせください。
 次に、第二番目として、元加治駅と周辺問題について質問いたします。
 元加治駅は、飯能市と入間市の両市にまたがっておりますが、この駅を利用している駿河台大学は飯能市にあります。学生が電車からおりてきた場合、大学のバスに乗るため、駅東側の踏切を横断する必要があります。朝の混雑時に多くの学生が踏切を渡ると、車が通れなくなると苦情が出ているとのことで、駿大の先生や入間市議とも打ち合わせを行ってまいりました。
 そこで、私自身、十一月二十九日、朝八時五十分ごろ、現地を調査してみると、一本の電車からおりてきて、この踏切を渡る学生数は約三百名でした。時間にすると十分前後かかっております。一方、また入間市議会でも何度か元加治駅の南口を開設すべきであると一般質問されています。飯能市とすると、駿河台大学の学生ばかりでなく、地元住民やあけぼの子どもの森公園、市営野球場、市民体育館、総合運動公園など利用者は多いと思います。そして、三年後には、国体のホッケー会場ともなっていますので、全国から大勢の人が来られます。踏切のさらなる混雑が予想されますので、このような理由から元加治駅の南口開設は必要であると考えますが、現在、市としてどのように取り組まれているのか、お伺いいたします。この件は、共産党を除く公明党、保守系全員で提出した来年度の予算要望書にも盛り込まれておりますので、前向きな御答弁をお願いいたします。
 また、元加治駅周辺の道路状況についてですが、駅西側の飯能市分で道幅が広いところは入間市に入って細くなり、元加治駅北側の入間市側で道幅が広いところは飯能市側に道がなく、もとの狭い道に合流しているなど、ちぐはぐな道路となっています。また、駅南の飯能市側で、道路整備が終了している一部で入間市側の道路と結ばれていないなどの整合性がとられていないところがあります。そこで、飯能市と入間市との隣接している部分では、道路の整合性についてお互いにどのような話し合いが行われているのでしょうか、お尋ねいたします。
 次に、三番目に、地域防災計画について、お尋ねいたします。
 阪神・淡路大震災で死者四千五百余人、負傷者一万四千余人、全半壊家屋約十二万棟、焼失家屋約七千棟、電気、水道、クリーンセンターは全面停止の被害を受けた神戸市を、十月十七日に総務常任委員会で、その後の地域防災についての取り組み方などについて視察してきました。
 大震災が起こったとき、消防署の部隊編成は八十小隊で、警備員二百九十二名とのことでした。火災は百七十五件発生し、そのうち約三割の五十四件が、地震発生から午前六時までの十四分間に発生しました。この建物は瞬時にして倒壊し、至るところで救助を求める声が上がったけれども、このような広域大規模災害では、非常招集の職員や近隣の町からの応援隊が災害現場に到着するまでにはどうしても時間がかかり、その間、初期消火や救助活動は地域の住民で行う必要があったとのことです。
 一方、飯能市では、阪神大震災の五年後、平成十二年度に飯能市地域防災計画が策定され、その中の第四章第四節では、神戸市と同じような内容で、自主防災組織の育成や活動体制の整備を図るとあり、また、第三次総合振興計画・後期基本計画では、市民、事業者、行政が一体となった防災対策の強化とあります。具体的には、どのような自主防災組織や活動があり、市として育成活動や指導を行っているのでしょうか、お伺いいたします。
 また、同じく、その地域防災計画の第四章にある地震の想定では、規模が阪神大震災のマグニチュード七・三よりも大きい七・九、時間帯は冬の夕方となっているので、阪神大震災の早朝午前五時四十六分より、火を使用している可能性がより高い時間帯となっております。しかし、その被害概要は、木造建築の大破が九棟、中破が千十二棟、出火一件、焼失が一棟、死者八人、負傷者七十六人となっています。つまり、阪神大震災より大きい地震が来ても、火災や倒壊がほとんどないと思えるような被害の概要となっています。さらに、次のページでは、近くに立川断層、名栗断層などの活断層の現存が発表され、道路が狭く、木造建築が密集し、火災の危険が大であると述べられています。
 これらの数字は昭和五十五年、五十六年、つまり二十年前の県の被害想定調査に基づいたもののようですが、消防自動車も入れないような区画整理の進んでいない地域や山間部が多い飯能市において、この地域防災計画の想定は見直すべきであると思いますが、この点についてどのように考えておられるのか、お尋ねいたします。
 また、県とは別に独自の地震の被害を想定する必要もあるのではないかと考えますが、この点についても市の考えをお伺いいたします。
 また、第三次総合振興計画の後期基本計画の中でも地域防災計画の見直しとうたわれていますが、どのような内容で、いつごろ策定される予定なのでしょうか、この点についてもお尋ねいたします。
 神戸市では、地域の住民や企業が積極的に消火、救助活動が行えるようにと、地域の防災活動の活動支援を行っています。例えば、消防署のOBを防災インストラクターとして派遣し、地域の防災訓練の際、専門的な知識を持って指導に当たっていることや、三十から五十世帯に一名程度の割合で、市民防災リーダーの育成も行っています。飯能市においても、第三次総振で防災ボランティアリーダーの育成を図るとしていますが、その人数や活動状況などはどのようになっているのでしょうか、お尋ねいたします。
 また、地域の消防職員やOBなどが専門的技能や知識を活用して、地域防災の指導的役割を担っていただくような考えはあるのでしょうか、この点についてもお尋ねいたします。
 神戸市については、地域防災訓練を行う際、小・中学校の児童・生徒、さらに企業も交えて行われているとのことでしたが、飯能市においては学校や企業と地域とがどのように防災訓練に臨んでいるのでしょうか。また、防災訓練は七地区を毎年順番に回って行っていますので、この訓練を体験しない小学生も出てきます。この点も踏まえ、地域の人たちと合同で行う消火、避難訓練方法など見直しが必要と考えております。この点について考えをお伺いいたします。
 また、災害時における必要な資機材は、地域防災計画の資料に掲載されておりますが、火災、水害などの資機材は各消防団にあります。しかし、地震で家屋倒壊等を想定したような資機材がないようで、配備の必要があるかと思いますが、市の考えをお伺いいたします。
 さらに、食糧などについては、同じ地域防災計画に調達店舗の名前は資料に載っていますが、備蓄については、災害備蓄計画によると、最低限の生活必需品の備蓄及び備蓄倉庫の増設を図るとあります。神戸市では、避難者の人数は、ピーク時で人口の一五%の二十三万人でした。仮に飯能市で避難者が一二%の一万人出たとして、現在、何日分に相当する食糧や水の蓄えがあるのでしょうか。また、これらは飯能市内にどのくらいの箇所で備蓄されているのでしょうか、お尋ねいたします。
 また、大災害時には食料品、医療・医薬品、日用品などの品不足や価格の高騰などを規制するために、市内の大型店舗、小売店などと条例等による契約を結ぶ必要があるのではないでしょうか。この点について市の考えをお伺いいたします。
 次に、正丸トンネル内の消火体制についてですが、トンネルの火災事故としては、一九七九年の日本坂トンネルの火災が思い起こされます。日本坂トンネルは全長二千四十五メートル、正丸トンネルは千八百十八メートルで、ほぼ同じくらいの長さです。正丸トンネルでの防災訓練はことしも行われましたが、交通量も非常に多くなっております。このトンネルは秩父方面から来ると下り坂が長くなっているので、大型トラックなどが前方を走行している乗用車等に追突炎上した場合、大事故になることも考えられます。日本坂トンネルの事故は、出口から四百二十メートルのところで最初の追突事故が発生し炎上。後方九十メートルのところで退避していた車がその熱で燃え出し、約一キロにわたって延焼しました。そこで、この正丸トンネル内において事故火災が発生した場合を想定し、質問させていただきます。
 吾野地区に消防分署の建設が始まりましたが、正丸トンネル内の火災事故に対しての消火、煙の排出、煙の中での救助体制などは整えられているのでしょうか。また、西部広域消防本部やトンネル反対側の横瀬町消防団や秩父広域消防本部にはトンネル火災を想定した煙の排出や消火の設備は整っているのでしょうか、お伺いいたします。
 地域防災関係の最後として、水害の防止についてです。ことし九月に降った大雨で飯能河原付近の名栗川がはんらんしそうになったことは記憶に新しいところですが、その原因の一つとして、河原にある砂利が原因であることは、六月の議会でも問われたところでありますが、この砂利を除去しないことには川がはんらんし、付近住民の生命、家屋、財産が奪われるかもしれないという危険にいつも脅かされ続けていると言えます。そこで、川のはんらんを少しでも食いとめるため、しゅんせつのような対策をぜひ行っていただきたく、私も直接県の土木事務所に出向き、要望してきたところですが、実施計画があるのか、お尋ねいたします。
 最後に、環境問題についてお尋ねいたします。
 二十一世紀は環境の世紀と言われ、飯能市でも二十一世紀の記念事業として、ISO14001の認証取得を目標の一つとして掲げておりますが、来年の二月に正式な取得を目指し、関係者の方は日夜頑張っておられることと思います。ISO14001は、私も会社に勤めていたとき、内部監査員の一人として関与しておりましたので、新規取得に対しては担当者の大変な御苦労があることを十分認識しております。認定取得のためには、担当職員の方のみならず全職員がその意義を理解し、実践し、日々努力していかなければなりません。ぜひ一回で取得できますよう、職員の皆様に対し心から応援しております。
 そこで、認定取得に向けて現在までの進捗状況や日程計画など、どのようになっているのか、お尋ねいたします。また、認証取得後の予定などについてもお伺いいたします。
 以上で一回目の質問を終わります。
△議長(安藤久夫議員) 答弁に入ります。
 市長
●市長(沢辺瀞壱君) 鳥居議員の質問のうち、1道路問題、一 二九九号バイパス青木地区の進捗状況について、二 八高線との立体交差の計画についてのうち、私の方からは、二九九バイパスの全般的な進捗状況と、それに伴う八高線の立体交差の計画について御答弁申し上げます。
 まず、おただしのとおり、本路線は入間市方面から飯能警察署の西側市道までと、広域飯能斎場から武蔵丘ゴルフ場入り口付近までが既に完成をしているところでございます。残りの区間のうち、中山分につきましては既に工事に着手しておりまして、飯能駅前通り線から西側につきましては、今までどおり平成十四年度開通予定であると確認をしておるところでございます。工事に当たりましては、地元の皆様にいろいろと御不便をおかけしていると思いますが、今しばらくお待ちいただきたいと考えております。
 それから、おただしの青木地区についてでございますが、地域の実情は承知しているところでございます。県の方に確認いたしましたところ、富士見通りから東へ今年度一部工事に着手するという報告を受けたところでございます。県といたしましては一日も早く整備をしたいという考えでありますので、市もいろいろな角度から連携をとっていきたいと考えております。
 そういたしますと、八高線の立体交差が残っているわけでございますが、これにつきましては、現在、橋梁の設計に入っていると聞いているところでございます。これらを含め、県といたしましても、残された区間の整備を進め、平成十七年度を目標に向かって今努力をしているというふうに聞いております。県でも大変財政事情が厳しい中でございますが、完成が早期に見込めるもの、あるいは投資効果の高いものについては、重点的に整備をするというふうに聞いております。期待をしているところでもございます。私も県会議員時代、この問題に取り組んでまいりましたけれども、今後は、中村県議を通じまして、国に、あるいは県に積極的に働きかけていきたいと思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。
△議長(安藤久夫議員) 引き続き答弁を求めます。
 建設部長
●建設部長(吉田親義君) 道路問題についてお答え申し上げます。
 二の八高線との立体交差の計画について、一部市長の方で答弁いたしましたが、不足分について私の方から御答弁させていただきます。八高線との立体交差につきましては、現在、鉄道をオーバーする計画で進んでいるわけでございますが、この実施設計については、現在、県の方でやっていただいているところでございます。
 詳細については今のところまだわからないわけでございますが、しかしながら、東側のすり付け部分につきましては、第一中学校の東側に南北通りがございます。それとは平面で取り付かないわけでございまして、富士見通り、都市計画道路で申し上げますと双柳中居線でございます。これには平面で取り付く、こういう計画でございます。そして現在、橋梁につきましては県の方で実施設計しておりますので、それができ上がり次第、地元に入って説明会を行いたい、こういう予定でございますので、市の方も一緒に出席していきたい、このように考えているところでございます。
 次に、川寺上野線の関係でございます。北部工区完成時の交通混雑について、こういうおただしでございます。川寺線につきましては、説明会から相当年数が経まして、今年度から工事に着手いたしまして、北工区については十四年度には完成する予定、こういうことで今進んでいるわけでございます。おただしの交通問題でございますが、確かに計画図から見ますと、現在の二九九との交通量が相当流入するのではないか、このように考えられます。
 今回の工事については、二九九号と暫定的に直角で一応交差する、こういう形になってございます。現在までの二九九を含めた警察との協議の中で、川寺上野線の供用については、二九九号のバイパスが飯能寄居線まで開通するまでは厳しい、このように言われているところでございます。
 市といたしましても、確かに市道一−四号線でございます。これは一小の裏通りでございますが、この道路が幅員的には相当弱いわけでございます。この道路をニコニコ池付近まで改良すべく、現在調査を行っているところでございます。いずれにいたしましても、供用の開始に当たっては、周辺の道路、交通の現状を十分とらえ、川寺上野線の交通が周辺に及ぼす影響を最小限に抑えるよう、地域の皆さんを初め関係機関と十分協議、調整を図っていきたい、このように考えているところでございます。
 それから、南側工区につきましては、平成十二年度末現在でございますが、用地買収率が一〇%でございます。十七年度完成に向け努力してまいりたい、このように考えております。
 次に、県道の歩道整備のうち、防災センター付近の関係でございます。歩道の舗装とバリケードの撤去というおただしでございます。この道路は、県道飯能寄居線の旧道とバイパスが交差する場所でございまして、バイパスに旧道が直角に取り付く形で改良されてございます。歩道が変則的な形になっていることはおただしのとおりでございます。現場には注意を促す看板が出ておりますが、夜間におきます危険性は確かにないわけではありません。そこで、県の方に確認しましたところ、今年度中に舗装復旧を含め、歩車道を分離しているバリケードを撤去し、それに変え、歩車道境界ブロック等の設置により交通の安全の確保を図るべく工事を施工したいと、県において確認しているところでございます。
 それから、三番目の地域防災計画のうち、四番目の飯能河原周辺の水害対策の関係でございます。飯能河原に堆積していました砂利の撤去については、市といたしましても、これまでの間、ただ手をこまねいていたわけではございません。河川管理者である飯能土木事務所にも再三申し入れもし、何とか早い時期に撤去をと現状を訴えてまいりました。
 県といたしましても、河川法に基づく管理の上から、公共事業での砂利を使用する以外は、河川以外の場所への搬出は認めないわけでございます。しかし、このような場所は埼玉県以外他県にも存在することから、山梨県、群馬県等近県とも調整を図り、防災上、治水上の観点から、作業の方法、搬出場所、時期等を考慮した上で、今年度中に一部撤去作業に着手したい、こういう返事をいただいているところでございます。いましばらく様子を見させていただきたい、このように考えているところでございます。
△議長(安藤久夫議員) 建設部参事
●建設部参事(五十嵐 勉君) 二番目の元加治駅と周辺問題についてお答えいたします。
 最初に、元加治駅南口開設について、現在の取り組み状況について申し上げます。元加治駅南口が開設されますと、通勤や通学の利用者、また阿須運動公園や野球場、あけぼの子どもの森公園などを利用する方など利便性は大幅に向上するため、メリットは大きいものと理解をしております。また、駿河台大学を誘致するに当たっての、当時市の条件の一つに南口の開設がございました。現在では一日当たり約二千五百名の学生さんが利用しているということであります。
 南口の開設につきましては、昨年、埼玉県を通じまして西武鉄道に要望しておりますが、回答といたしましては、両市、これは入間市と飯能市でありますけれども、両市で都市計画事業が確定した段階で協議をさせていただきますということであります。また、岩沢北部と岩沢南部土地区画整理事業の設計の概要を策定するに当たりまして、入間市や西武鉄道と協議をしております。このときの協議事項は、将来、入間市で基盤整備を想定してのことや駅及び駅前広場の内容であります。
 こうした状況を踏まえた中で、十一月中旬に入間市と飯能市で初めて両市の現状についての話し合いをしたところであります。これを受けて、下旬に西武鉄道本社に出向きまして、南口開設の基本的な考え方を伺ってきたところでありますが、西武鉄道としては、元加治駅の一日当たりの利用者は約六千八百人で、全九十二駅中七十三番目、池袋から飯能駅間では最下位であるため、入間市が都市計画事業を行い、飯能市が区画整理事業を進捗しない限り利用客は望めないということで、南口の開設は現在考えていないということであります。
 ただ、地元が全額負担するのであれば、可能性はあるのではないかと私どもは受け取っておりますが、それには相当の財政負担がございます。いずれにいたしましても、今後、入間市との連携を図りながら、西武鉄道とも協議をしてまいりたいと考えております。
 次に、元加治駅周辺の道路整備について申し上げます。入間市との道路の整合性についてでありますけれども、岩沢北部と南部の土地区画整理事業の設計を策定するに当たりまして、行政界であるため、平成元年から四年にかけまして入間市と協議を行っております。入間市ではやはり将来基盤整備を行うということを想定いたしまして、飯能市ではその接道に配慮しております。
 入間市としても、当地区の基盤整備を行う時点では、行政界の接道について整合性を確保するよう努めるということであります。これにつきましても、先月、入間市に伺ったところでは、現在では基盤整備の予定はないということでありますけれども、将来まだわからないということでありますので、この問題につきましては今後の課題とさせていただきます。
△議長(安藤久夫議員) 総務部長
●総務部長(浅見幸一郎君) 地域防災計画についてのうち、一から七までについてのおただしでございます。
 まず、自主防災組織と育成活動について具体的にということでありますが、特に活発に活動している組織としては、下川寺地区防災支援ボランティアがあります。自分たちの地域は自分たちで守るという精神で平成十年四月に結成され、台風や大雪のような災害時において道路の障害物の除去、交通事故の負傷者の救護、救急車の要請、二次災害防止などの活動に当たっておられます。そして、応急救護、初期消火、救出救護などの訓練や、地域の防災マップづくりなどの活動もされております。
 次に、育成活動についてでありますが、市といたしましては、市内全域に自主防災組織の結成により、地域ぐるみでの防災体制の確立を目指しておりまして、その支援といたしましては、結成に向けての指導、啓発を図りますとともに、防災資機材の購入、防災訓練の実施について、補助制度の要綱を平成十四年度からスタートさせたいと考えております。
 次に、二つ目の飯能市地域防災計画の震災被害概要の見直しについてであります。まず、地域防災計画の見直しについては、平成十二、十三、十四年度の三カ年事業で現在進めているところでございます。
 そして、県とは別に独自に地震の被害を想定する必要があるのではないかというおただしでありますが、昨年度実施した防災アセスメントの中で具体的な被害想定を行っておりまして、例えば、過去における関東大震災、秩父の地震規模では、死者ゼロ、負傷者三から十六人、建物倒壊ゼロから二棟、出火ゼロから十件、多摩直下の地震規模では、死者ゼロ、負傷者百九十七人、建物全壊二十二棟、出火二百五十六件と予測しているところであります。
 次に、三つ目の第三次総振・後期基本計画の地域防災計画の見直しについてであります。地域防災計画の見直しにつきましては、ただいま申し上げましたとおり、現在進行中でありまして、その内容につきましては、一つ、総則。二つ、震災対策計画として予防計画、応急対策計画、復旧・復興計画、警戒宣言に伴う応急措置計画。三つ、風水害及び土砂災害対策計画として、予防計画、応急対策計画、復旧・復興計画。四つとして、その他の災害対策計画として、市街地大規模火災、林野火災、鉄道事故災害など、八つの災害を想定した内容で行っております。
 次に、四つ目の防災ボランティアリーダーなどの育成についてであります。こうしたリーダーの育成につきましては、自主防災組織の育成とも関連する部分でありますので、自主防災組織の結成や活動が充実する中で研修等を実施いたしまして、おただしの中にもありました、消防職員やOBの方々の協力をいただきながら進めていきたいと考えております。
 次に、五つ目の防災訓練についてであります。現状における当市の防災訓練は、学校、企業、地域合同でという形はとらずにそれぞれで取り組み、行っているわけであります。おただしいただきました御趣旨のとおり、三者一体となった訓練の必要性は十分合点するところでありますが、即一方的にこうした形を強制するわけにもまいりませんので、またそれでは実効性がありませんので、特に企業等からどれだけ協力が得られるかどうか等打診しながら、検討してみたいと思っております。
 次に、六つ目の災害時用の資機材、備蓄食糧、水などについてであります。まず救助用の資機材については、掛け矢、のこぎり、おの、ジャッキなどの工具セットを備蓄場所に備えておりますほか、自主防災組織にも支給しております。そして、今後におきましても、地域防災計画の災害想定に基づき、地域ごと計画的に整備していきたいと考えております。
 次に、備蓄食糧、水などについてでありますが、非常食は約三万九千食備えておりまして、仮に避難者一万人と想定したとき、約四食分でございます。そして、備蓄についての考え方としては、県からの支給を期待する分で一日、市の備えで一日、この間に道路や流通等の混乱が回復して、他地域からの救援物資を仰ぐことができるのではないかと想定しているわけでございます。
 次に、食糧等の備蓄場所につきましては、現在、浄化センター内、小久保の防災センター内、南高麗小学校、山手町の分署内の四カ所でありますが、地域防災計画見直し後は、各地域の拠点となる施設へ分散備蓄を進めていく考えであります。
 次に、飲料水でありますが、市内に耐震性貯水槽等が大字飯能、栄町、赤沢、大河原の四カ所にありまして、最大で三千六百九十五立方メートルの貯水が可能であります。
 次に、食糧、医療・医薬品、日用品について、大型店舗、小売店との条例による契約締結の必要性についてのおただしでありますが、このことにつきましては、現在進めております地域防災計画見直しの中で、協定等の形を検討しているところでございます。
 次に、七つ目の正丸トンネル内の消火体制についてであります。まず消火体制については、トンネルの正丸側、横瀬側の出口双方に四十トンの防火水槽が設置されておりまして、中継送水で車両火災等に対処することになっております。そして、煙はトンネル入り口わきにある制御盤室でジェットファンを操作し、排出することになっております。
 次に、小規模な交通事故等につきましては、来年度から日高消防署、(仮称)吾野分署で担当することになりますが、大規模事故が発生した場合は、埼玉西部広域本部が一丸となって対応するほか、秩父広域市町村圏組合及び関係機関と協力し、対処することになっております。そして、こうした関連での通報連絡体制につきましては、埼玉西部、秩父広域市町村圏、いずれの消防本部で受信した場合でも相互に連絡し、両方から出動することになっておりますし、協力体制についても、横瀬町及び秩父広域市町村圏組合との消防相互応援協定を平成八年四月一日から締結をしております。
 以上でありますが、いずれにいたしましても、災害対策全般、議員さんから冒頭の導入に、ことしは日常の危機管理が問われた年というお言葉がありましたけれども、市といたしましては、市民の生命、財産を第一に万全を期すべく努力しているところでありますし、さらに前向きに取り組んでまいりますので、御理解を賜りたいと思います。
△議長(安藤久夫議員) 企画財政部長
●企画財政部長(木崎勝年君) 四点目の環境問題のISOの関係につきまして、お答えを申し上げます。
 二十一世紀記念事業として、ISO14001の認証取得でございますが、全職員への研修会が終了しておりまして、十一月には職員による内部監査及び登録機関の審査員による予備審査が終了しております。今後の予定でございますが、ファーストステージといたしまして来年一月上旬に登録審査、セカンドステージといたしましては二月上旬に審査を受けまして、三月上旬に認証取得をする予定でございます。
 取得後のおただしがございましたが、事務事業の執行によりまして生じる環境への影響を適正に評価管理いたしまして、継続的な改善を行ってまいりたい。さらにその情報を内外に公開いたしまして、市民、事業者等を交えまして、環境に対する意識の向上を図ってまいりたいというふうに思っております。
 本市も、一つの自治体といたしまして、環境に与える影響をできるだけ減らしていくよう努力してまいります。全職員が環境に対する意識を高め、率先して環境改善に取り組む所存でございます。なお、順調に認証取得ができますと、県内自治体では十五番目になるのではないかというふうに思っております。
△議長(安藤久夫議員) 答弁漏れがございます。答弁願います。
 建設部長
●建設部長(吉田親義君) 答弁漏れがございましたので、御答弁させていただきます。
 県道の歩道整備のうち、市役所前の歩道の関係でございます。ここは県道馬引沢飯能線でございまして、市役所の入り口から八高線の踏切、この間に電話柱が一本あるわけでございます。この移設というおただしがございました。この移設につきましては、道路改良工事であれば無償になるわけでございますが、ただ単に移設になりますとこれは有償になります。それで、ここには地下ケーブルがございますので、金額的には四、五百万かかるのではないか、このように言われているところでございます。
 したがいまして、この間につきましては、飯能土木事務所の第一種交差点改良事業としての計画がございますので、この中で待っていきたい、このように考えております。しかしながら、県といたしましても厳しい財政事情でありますので、早急に計画を進めるのは難しいと聞いております。そこで、一部暫定的な形になるかもしれませんが、市有地を一部提供いたしまして、県の方に改良工事をお願いしていきたい、このように考えているところでございます。
△議長(安藤久夫議員) 八番議員
○八番(鳥居誠明議員) 市長を初め、執行部の方々には誠意ある御回答をいただきまして、ありがとうございました。かなり内容の濃い回答をしていただきまして、私も非常に喜んでおります。
 ただ、その中で何点か、ちょっと時間は短いんですけれども、一つ、二つお伺いしたいことがありますので、飯能河原の名栗川のしゅんせつ工事についてですけれども、今年度中に一部実施するとありますけれども、その規模と、量等は十分な内容になっているのかどうかということをまずお聞きしたいと思います。
 それから、県道の歩道の整備のところで、広域消防本部前のところを早速今年度中に施工すると、バリケードも撤去していただけるということで、市と県の対応に対して心から感謝しております。この点はありがとうございましたということで、先ほどのしゅんせつ工事のことだけお尋ねして、二点目の質問を終わりにいたします。
△議長(安藤久夫議員) 建設部長
●建設部長(吉田親義君) 飯能河原の砂利のしゅんせつの件でございます。規模というおただしでございましたが、現在、規模については把握していないわけでございますが、現状、端の方にある砂利を撤去していただくのではないか、このように考えているところでございます。
△議長(安藤久夫議員) 以上で鳥居議員の質問を終わります。