国道299号線は、冬季(11月末から4月ころまで)長野県の麦草峠付近で国道を閉鎖し、ゲートを閉じています。除雪の必要がないので、国道はそこから一転雪のフィールドに。そこへクロカンスキーヤーなども集まってきて、ウインタースポーツを楽しんでいます。ところで、MTBで雪の上なんて走れるのか?と思う人もいるでしょうが、コンディション次第というところです。フカフカの新雪や、春先のべちょべちょの雪では乗車率は低くなります。
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左の写真で、雪の上を縦に伸びているのがクロスカントリースキーとスノーモービルの軌跡です。時には犬ぞりの一行(!)と出会うことも。
峠に到着!
ちなみに、峠の麦草フュッテはこの時期でも営業しているので、温かい蕎麦などが食べられます。(クロカンスキーのレンタルも出来るようです)
下りは、雪の上なら転んでも痛くないのですが、路面が凍結していると突然スリップするので充分注意して下りましょう。下っているうち解ってきますが、中途半端に解け、再度凍結したような部分は雪の下にも隠れていることがあります。
途中、八ヶ岳林道へ下れば稲子湯旅館の温泉で疲れを癒せます。(これがあるからやめられないんだな!)
旅程:参考まで
新宿駅出発(中央本線・急行アルプス)→茅野駅(早朝3時過ぎ着...!)防寒対策をしてさっそく走ります。
茅野(標高約800m)→ゲート(標高1800m)ここまで舗装。
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〜雪上ラン〜
麦草峠着(標高2127m・お昼頃)
稲子湯温泉で日帰り入浴。
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(ここから舗装)→小海線・松原湖駅(日が暮れるのでライト必携)
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関連トピック
雪上ランのタイヤを選ぶ
雪の上や凍結路面を走るのはやっぱりそれなりに危険もありますし、もちろん大変です。タイヤは吟味しましょう。
凍結路面対策に、スパイクのついたタイヤがあります。しかし価格的にとても高いので、安いタイヤを見つけてきて、自分でスパイクを打ち込むのも手かもしれません。(かなり根気の要る作業らしいですが。)
雪上に限れば普段使っているブロックタイヤで充分な場合もありますが、その場合はタイヤを選ぶことでより楽に走れるでしょう。
→本場・北海道のスパイクタイヤ
●太めのタイヤ
細身のタイヤで雪の上を走ろうとしてもめり込んでしまって進みません。カンジキを履くようなつもりで太目のタイヤを選んだ方がすんなり走れるようです。
●マッドコンディション用のタイヤ
マッドコンディション向きのブロックの高いタイヤならなおいいです。ちなみにPanaracerの”SPIKE”というタイヤは、ブロックの形状がくさびのような形をしていて、締まった雪面では実に軽快に走ってくれました。(既に生産中止のようです)
ペダル
目の前にアイスバーンが現れるたび、(あるいはアイスバーンが”ありそう”な時)瞬時に転倒に備える必要があるので、ノーマルのペダルがベストではないか思います。ビンディングペダルにこだわるなら、片面ノーマルのペダルや、SPDならシマノのDXペダルなどもいいでしょう。泥はけで定評のあるTimeも悪くないかもしれません。
ビンディングペダルが雪の上で使えないというわけではないのですが、スリップした時にとっさに外せないのは恐いですし、雪が詰まり、凍ってしまうと使い物にならなくなります。
2002.11.16更新
1999.12.6up
参考文献:山と高原地図・八ヶ岳・蓼科'96〜昭文社刊
ツーリングマップル関東〜昭文社刊
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