山陰プララン
(山口〜鳥取)2002.4.28〜5.4

 ゴールデンウィークってことで。 実は日本海側はまだあまり走ってません。京都〜鳥取間は走っていたので、今回は山口から鳥取を目指します。予約は一切しなかったので、空き便次第でどこに下りるかも分らない状態でしたが、意外にも地方空港行きは全て空席ありで(日程・時間が良かったのかもしれませんが)難なく山口宇部空港に到着しました。初日はほとんど走らず常盤公園のYHに宿泊。
 今度の旅は宿が取れる保障がないのでキャンプ用具一式を積むためオールドバイクを復活させました。今時市販MTBには見られなくなった「カンチブレーキ」「フルリジッド」の仕様に、リアキャリア・スタンドを装備。



(4/29)宇部市を出発。そのまま北上すれば秋吉洞に着きます。途中から山口‐秋吉間に設けられた自転車道を走りました。きれいな川沿いに走るこの道はのどかでおすすめ。ヘビ2匹ほど踏みそうになりましたけど。(自然が豊かってことだね...笑) 秋吉洞を見た後、再び登っていくとようやくカルスト台地(秋吉台)が見えてきます。カルスト大地は気持ちよい。ここは自転車を降りて散策。宿泊はのYH。



(4/30)萩は町並みを見たくらいでおしまい。そもそも世界史選択だったのね。勿体無いと思う人もいるだろうけど。とかく観光バスが停まってて人がうじゃうじゃいる所に長居したくないのです。とかいいながら次の目的地は津和野。アップダウンしながら昼前に着くと道の駅には温泉が併設されているではありませんか。さっぱり!また津和野は画家・安野光雅の故郷でもあり、りっぱな美術館が建っていました。プラネタリウム等もあって充実しているので津和野へ行く人はぜひ。そういえば有名な掘割の鯉すら見ていませんでした。この日は益田まで。

津和野を走るSL 安野光雅美術館



(5/1)益田からはひたすら海岸線、のように地図上では見えるのですが、実際は山を走っている部分が多く相当なアップダウンをしています。この日はこれといった見所もなく、横風・向かい風にあおられながら強化ランの如くひたすら走って、大田泊。


(5/2)快晴。多伎のあたりは海が素晴らしく青い。道の駅周辺にコテージ・海水浴場・温泉などがあってのんびり滞在するには最高です。Y’sファミリーが夏休みにここへ遊びに来るそうです。うらやましい!さて出雲大社で蕎麦を食べた後、日御碕へ。ちょっとアップダウンですがほんとに海がキレイです。どーもカップルばかり多い気がしますが。 ところで一畑(いちばた)電鉄という出雲から松江温泉に伸びる路線があるのですが、この電車は珍しく自転車を輪行せずに載せることが出来ます。(平日は載せられない時間帯もあります)予約も必要なし。珍しいので松江まで乗ってみました。自転車を転がしながら電車に乗り込むのは何だか不思議な気分です。松江は松江城を散策。石組みが素晴らしい。この日は江島辺りの堰堤から中海に沈む夕日を眺め、境港のマリーナでキャンプ。

多伎町付近の海
一畑電鉄
(自転車は+300円)
特に固定する用具がないので
ロープとワイヤー錠で固定しました。
中海〜堰堤をひたすら真っすぐ走る。



(5/3)キャンプしたのにまたしてもガス缶調達するのを忘れていました・・・(泣)。航空各社も安全対策で頭が一杯なのでしょうがもっといい方法はないのでしょうか。毎回、ガス缶一個調達するのにどれだけ苦労させられることか(怒)。いっそストーブそのものを汎用燃料が使えるものに替えるべきなのでしょうか。(あ、ここにも物欲が)でもそれでは多くのキャンパーやツーリストにとっての問題解決にはなりません。声高に快適を売りにする航空会社サンに考えてもらいたいものです。 閑話休題。さて米子を経ていよいよ大山にとり付きます。800mアップの直線の急登。始めは余裕でくるくる回していましたが、つづら折が全くなく、登るにつれ勾配がきつくなる(激坂を登っている筈なのにその先にさらに登り坂が見える)という地獄のようなヒルクライムです。話には聞いていましたがコレホドトハ...。意地で何とか押さずに大山寺下まで辿り着きました。が力尽きてスキー宿に投宿。

境港から美保湾越しに見る大山。
大山寺参道入口付近
山頂には雲が架かっています。
さすがに雪はない様子。



(5/4)大山のこの辺りはスキー場になっています。草原が気持ちいい..。雪がないので山にも登れそうでしたが、クリート付きの靴で登山は出来ないので諦めました。また来ることがあるでしょうか。ちなみに大山は中国地方で百名山に数えられた唯一の山です。 さて下りは本格的に下り始めると一気でした。漕がずに70km/h近く出ていたでしょうか。久しぶりでさすがにこれ以上は怖くて出せませんでした。途中でサークルらしきグループが登っていきましたが新歓合宿だったのしょうか。新入生には試練となったでしょう(笑)。山を下りると雨が降り出し、後は鳥取空港まで黙々と漕いでゴール。 トータルで約480km。体脂肪率が霧雨氏並のヒトケタになりました。(笑)

(大山からの眺め)
弓ヶ浜(美保湾)、奥は境港・美保関。


2002.5.6up
参考地図:ツーリングマップル中国・四国【1991.1月6版】(昭文社)
ツーリングマップル中国・四国【2001.4月2版】(昭文社)


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