戸 神 金 山   地図




 

 

 

 












 

 

 

 

 

 

 

 


 

 群馬県が21世紀の文化づくり事業の一環として、群馬の豊かな自然や文化を次代へ継承しようという観点から選定した「ぐんま百名山」の中のひとつに「戸神山(トカミヤマ)標高772m」という小さな山があります。関越自動車道を埼玉から新潟方面へ向かっていると、沼田インターを通り過ぎたあたりで、進行方向右手すぐ近くに端麗な三角形の姿をしたこの山を望むことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この山の山腹に戦国時代から伝わるという金山があって、ここで採れた金は沼田城築城(1532年)の際に使われたという伝承があります。また、「上野の国沼田領品々覚書」天和元年(1681年)迦沢平次左衛門の著には、師の金山、戸神山、東小川の記述があるそうです。近代では、明治から昭和の終戦後まで断続的に採掘されていたようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2009年もそろそろ終わる頃、冬枯れの上州の金鉱山ハイキングを楽しみました。麓の神社の駐車場に愛車を止めさせて頂き登山開始。しばらく車道幅の林道を登ると、左に鉱山跡へ向かう山道が分岐しましたので、これにしたがって登ると、さほど汗を掻くこともなく埋没抗や坑口らしきが見えるところにたどりつきました。正面は岩場が続きますが、登山道はこれを縫うようにつけられています。登山道沿いには石英の脈が頂上に向かって一直線に延びていますが、これを狙って坑口が開けられているようです。また、どの坑口も不定形な開けられかたをしているところから、素人目には結構古い時代の坑口に思えました。

 坑口探しを楽しみながら小一時間も登ると戸神山に到着しました。頂上からは上州の名峰「赤城・榛名」等など360°の展望が印象的な一日でした。