自 然 金

　人類が一番初めに発見した金属は金だそうです。そしてその希少性、美しさ、加工のしやすさなどから貴金属として扱われ装飾品に使われてきた金。最古の歴史では、古代シュメール人が紀元前６０００年の頃、すでに金装飾を用いていたといいます。日本では７４９年に陸奥国(現、宮城県遠刈田郡黄金迫)で砂金が発見されたことが産金のはじまりで、それまでは朝鮮半島からの輸入だったようです。１６世紀から１７世紀はじめにかけて日本は世界でも有数の産金地でした。今でも日本の各所にはその痕跡は残っていますし、九州菱刈金山の含有率濃厚な金鉱石は世界的にも有名です。こんな黄金の国に住んでいるのですから、ひょっとして金粒の入っている石が足元に転がっていたとしても不思議ではないのです。古代から人類を魅了し権力の象徴として存在してきた妖しくも魅力的な金属が石の中に入っている姿を実際にこの目で見てみたい。そんな衝動から金鉱石探しの推理ゲームは始まりました。

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