信濃川水系の砂金

 


 信濃川の上流部、千曲川は埼玉県・山梨県・長野県の県境に位置する甲武信ヶ岳の長野県側斜面を源流として、八ヶ岳、関東山地などを源流とする諸河川と合流しつつ北流します。長野盆地の川中島で、飛騨山脈を源流とする犀川と合流した後、北東に流れ、新潟県に入ってからは信濃川と名前を変えます。越後平野に出てから、群馬・新潟県境の谷川岳から流れてきた魚野川と合流し、新潟市で日本海に注ぐ日本で一番長い川です。流域面積も日本第3位の大河川です。流域は新潟、長野県内がほとんどですが、支流の中津川の源流部が野反湖付近にあって、ほんのちょっとだけ群馬県も含んでいます。歴史的な名所として戦国時代の信越両雄による決戦場、長野市の川中島古戦場はあまりにも有名です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 この水系の産金地で有名なところと言えば、千曲川の最上流部源流域にある長尾金山でしょうね。近年では甲武信鉱山と呼んだ方が分かりやすいです。鉱物マニアの方にはたいへん有名な場所です。ご多分に洩れず武田信玄により採掘されたことになっていますが、一部発掘調査がなされて、出土品から16世紀後半の品物であることが分かっているそうです。江戸時代に入ると既に盛んに採掘されていたようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2009829

  鉱物採集では結構有名な貯鉱場で、ひょっとしたら自然金入り鉱石が見つかるかもしれないと思い、しばらくの間、ズリ石を割ってルーペで観察をしました。しかし、そう簡単に自然金が見つかるわけもなく、飽きてきたので、直ぐ近くの盤が良く張った川床周辺を探ってみました。やはり、戦国期からの金山があったというのは本当かもしれません。次回はこれよりさらに上流を探ってみたくなりました。