龍 喰 金 山 



 

 

 

 

 












 

 

 

 

 

 

 

 


 多摩川源流域で武田の金山と言えば・・・黒川金山がいちばんメジャーですね。でも、この他に龍喰金山や午王院金山なんかも名前だけはよく出てきますが、どういう訳だか詳細な位置や規模などを紹介された資料は見たことがありません。まあ、その方面の努力が私に足りないことは分かってはいるんですが・・・。てーことで自分で直接現地に行って探すってことにしちゃいました。なんてったってこれが一番楽しいじゃないですか!ターゲットはおっかなそうな化け物でも出てきそうな名前の「龍喰金山」に決定! それでは、いってきまーす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でもね、闇雲にいきなり現地調査で武田の隠し金山が見つかるなんて、これっぽっちも思ってないんですよ。これでも一応、自称ですけれど砂金研究所ってことになっていますからね。それなりの推理はちゃ〜んとしたんだから、ほんとに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でね、それなりの推理ってやつを内緒で教えちゃいますが、耳の穴掃除してよ〜く聞いてちょーだい!

 

 第一に「砂金が採れること」あたりめーじゃねーか!って怒らないでよ。これって大事なことなんだから。武田の金山って言ったら戦国時代。その当時は金の採取は比重選鉱で、そのまんま目で見える金しか採れなかったんだ。でも、これはすでに実証済み!

 

 第二に「地べたの素質が良い」キャーッ!なんて博学な響き!だって黒川金山でちょっとは勉強したもん。あそこは花崗岩と堆積岩の接点だったからね。龍喰谷の地質だってちゃんと調べたよ。意味分かんねーとこ多かったけどね。


 第三に「怪しい地名」あのね、龍喰谷って面白い地名が多いんだ。精錬場の滝、金場沢、精錬場尾根、弥惣小屋の滝、曲り滝、下駄小屋の滝、砂金小屋の滝 等々。

 

 おまけにもう一つ、これがキモなんだ。当時は比重選鉱だけだったっていうことは「水流が近くにある」ってことなんじゃないかなぁ。

 

おおっ!焦点が絞られてきちゃたじゃねーか。あとは「ひ・み・つ」だよ。みんなが推理する楽しみ無くしちゃうからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私が確認できた坑口は6箇所ありました。その内、比較的しっかりしいて落盤の危険が無さそうなやつに潜ってみましが、6〜7m先で行き止まり!中は案外乾燥していて涼しかったですよ。石英の脈を追って掘り進んだ形跡もしっかり確認できました。でも、この程度の脈を夢中で掘るんかなぁ。他の穴は水が溜まってたり、モノノケ臭があったりで退却!クマさん出てきたらやばいもんね。

 あと、ちょっと離れた小さな支流には何んとなくテラスらしき平坦地を2面?程、笹やぶの中に発見しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 あうぅぅぅぅ、疲れたよ。この日は、けーっこう満足の一日を過ごせました。 −おわり−